永沢舞“maigoroku”より。
※このお話はレッスルエンジェルスサバイバーのプレイ結果から管理人Nが創作したものです。
このお話は”永沢舞視点”で書かれています。
いつもの風間社長視点ではないのでご注意ください。
なお、永沢舞のしゃべり方、性格づけなどはほぼ創作です。
私の永沢のイメージで書いています。
なにしろイベント少なすぎて性格掴むの難しいので(苦笑)
この辺りを了承の上”つづき”をご覧になってくださいね。
△前回のmaigorokuもよろしければどうぞ。
前回の師弟対決の時を永沢舞の視点で書いています。
※このお話はレッスルエンジェルスサバイバーのプレイ結果から管理人Nが創作したものです。
このお話は”永沢舞視点”で書かれています。
いつもの風間社長視点ではないのでご注意ください。
なお、永沢舞のしゃべり方、性格づけなどはほぼ創作です。
私の永沢のイメージで書いています。
なにしろイベント少なすぎて性格掴むの難しいので(苦笑)
この辺りを了承の上”つづき”をご覧になってくださいね。
△前回のmaigorokuもよろしければどうぞ。
前回の師弟対決の時を永沢舞の視点で書いています。
“師匠伊達遥について”
舞にとって遥さんはとても頼りになるタッグパートナーであり、最高の師匠であり・・・そしてライバルであったと思います。
遥さんは舞が初めてNEW WINDの試合を観戦した時から輝いてる人ですっごく憧れてたんですよ~。
スラッとした立ち姿がとってもカッコよくってときめいちゃいました(笑)
あ、舞はそういう趣味はありませんよ~。
でも、同世代の男の子なんか比べ物にならないくらいカッコよかったですう。
小動物とか可愛いものも好きですけど、ああいうカッコいい女性になりたいって憧れましたあ。
「路線全然違うだろ?」ですって??
余計なお世話ですう。 これでもリング上では遥さんのようなカッコいいレスラー目指してるんですう。
まさかその遥さんに、舞が弟子入りという立場になるとは思いませんでしたけど、こういう機会を与えてくれた風間社長に感謝してます。
舞が遥さんの弟子としてついていた時間は2年半強でした。
期間としては長いような短いような・・・でもこの間の経験がなかったら舞は今の舞ではなかったと思います。
遥さんと組んでの試合経験、常に最前線で試合をし続けた遥さんの背中をセコンドとして見続けた経験・・・こういったものが今の舞を支えています。
遥さんは常に上を見てるんです。普段は大人しい人だし、リング外では小さく見えますけど、ずっと上を目指している人。
舞はその背中を見て育ちましたあ・・・って子供みたいですね。
その遥さんとは何度も査定試合みたいな感じでシングルで対戦しましたけど、最初は全然歯が立ちませんでした。
なんでこんなに差があるのよー。・・・ってずっと思ってましたあ。
舞と遥さん達一期生とのキャリア差は3年。
“3年なんてたいした事ないよ”なんて思っていたけどお、想像以上に差はありました。
遥さんに弟子としてつかされた頃なんてまだ私のキャリアは1年。
ようやくJr王座に手が届くか届かないかというレベルでしたし、先輩たちの影すら踏ませてもらえませんでしたよ。
遥さんに色々教えてもらっているうちに、少しづつですけど先輩達には近づけました。
例のヴィクトリーロードの時は、まだまだ遥さんに頼ってましたけど(遥さんが美味しいところもっていったともいいます)、その後組まれたヴィクトリーロード2では1期生の蒔絵さん(マッキー上戸:本名上戸蒔絵)と佐知子さん(ラッキー内田:本名は内田佐知子)からピンを取ることができました。
あの時も遥さんは自分のことみたいにすっごく喜んでくれたました。
嬉しかったなあ・・・
あ、でも紫月さんに紫龍で負けたら怒られちゃいましたけど(笑)
蒔絵さん、佐知子さん、紫月さんはNEW WINDだと目立たない部類に入りますけど、日本女子マット界では10本の指に入る選手でしたし、あの頃本当に強かったんですよ。
蒔絵さんのパワー、佐知子さんのクレバーな関節・・・思い出しただけでも、あちこちが痛くなりますう(笑)
なかでも特に紫月さんは強くて、何度も紫龍でギブアップさせられました。「これも運命です。」って何回言われたことか。
その度に遥さんに怒られて、練習を一杯させられました。
「なんでこんなに・・・」と思うほど厳しかったなあ・・
遥さんは、「舞はもっともっと出来る子だからね。」って口癖みたいに言ってましたね。
でも本当は知ってたんですよ、遥さん・・・辛かったんだってこと。
遥さんにとって1期生の人達は旗揚げから苦楽をともにした大事な仲間で、絆も凄い強くて・・・後輩達の追い上げを感じながらも、みんなで団結して、壁になって、そこで満足しないで上を目指していたんですから。
舞を鍛える事=自分達の脅威になる。
でも・・・遥さんは決して手を抜きませんでした。
苦労して紫月さんを破った時・・・遥さんは満足そうに笑ってくれました。
寂しさもあったと思うけど、それを出さないのが遥さん。
「成長したね、頑張ったね舞。紫月に勝てるようになるなんて最初の頃は想像できなかったよ。」って優しく言ってくれました。
でも・・・そんな遥さんでも、寂しそうな顔をした事があります。
それは舞が南さんに勝った時・・・あの時だけは、嬉しいよりも寂しいが強かったと思います。
遥さんと南さんは本当の同期で、寮に入ったのも同じ日と聞いています。
ライバルであり、親友だったわけで・・・舞が南さんに勝った時は本当に複雑だったんでしょうね。
ちょうど南さんのパフォーマンスが落ちてきた頃でしたし。
もしあれが、全盛期の南さんからだったらまた違ったのかなあ・・・なんて思ったりもします。
全盛期の南さんには舞は手も足もでなかった印象しかないです。
正確に言えば手も足も出すと関節にとられてしまうんですけど(苦笑)
でも、遥さんは私の頭にポンと手を乗せると、「頑張ったね。」と一言だけ言ってくれたんです。
さすが師匠ですね、ちゃんと弟子の頑張りは認めてくれるんです。
私はニコッと笑ってこう応えました。
「ありがとうございます。次は遥さんに勝ちますね。」って。
南さんを倒した私の次の目標は・・・遥さんになりました。
遥さんを倒す為の練習を遥さんに見てもらう・・・そんな状況になっても遥さんは優しく、そして厳しかった。
「舞、そんなんじゃこの先はないよ!」
「舞、できるようになったね。」
この繰り返しでした。
その後もシングル・タッグ含めて何度も遥さんと当たったけどまだまだでした。
それでも7年目の12月にシングルで当たった時は手ごたえがありましたね。
あと一歩まで行ったけど、最後は遥さんの引き出しの多さにやられたです。
これが”伊達遥の強さ”だって・・・そう思いました。けれど、もう届かない相手ではない。
そう感じたからこそ、社長も遥さんとのタイトル戦を組んでくれたんだと思います。
そして迎えた“運命”の一戦。
私はその直前の大会で2期生であり、トップグループの一人みことさん(草薙みこと)をフォールしてAACタッグ王座を獲得していました。
南さん、みことさんを撃破したという実績は舞に自信を与えてくれました。
ファンのみなさんも”今なら勝てるかも”って空気でしたし“時は今”という感じでしたね。
「遥さん・・・今日こそ恩返しします。」
「私は・・・負けるつもりはない。」
ゴング前のリング上でにらみあいをした時に交わした言葉です。
遥さんは最初から本気の伊達遥でした。
師匠の顔などどこにもない、一人のレスラーとしての顔。
それも日本マット界で有数の実力者。
NEW WIND=伊達遥と言われるほどの圧倒的存在感・・・まさに団体の象徴です。
NEW WINDの女王は伊達遥。
カンナさんや千種さん、めぐみさんがどれだけ頑張ってもファンの皆さん、そして関係者も、NEW WIND=伊達遥なんですね。
重い打撃を武器に、投げ・飛び・関節・・・そしてパワー、全てにおいて高レベルの遥さん。
唯一の弱点は関節に弱いということだけ。
舞はそこを突くつもりでしたし、遥さんもそれはわかっていたと思います。
私が関節を狙おうとすると、早め早めに打撃で潰されましたし、遥さんは常にロープとの距離を測ってました。
さすがですよね。
関節を極めさせない戦い方、極められたときの事まで考えて、常に先を見ているんですよお。
でもコッチも負けられないんです。
遥さんの打撃・・・特に重いヒザ・・・いわゆる”暴れん坊なヒザ”をいかに食らわないようにするか、そして切れ味・破壊力ともに抜群のハイキックをいかに避けるか・・・この辺りには気を使いました。
そして・・・舞はついに遥さんを超える事が出来ました。
最後はどうしてもこれで取りたかった、舞の一番のお気に入りの技、ドラゴンタイガー(テキーラサンライズ)。
カウント3までの間がすっごく長く感じました。
もしあれで返されていたら、舞は多分まけていたと思います。
それまでに技は出し尽くしていたし、それよりも何よりも気持ちが切れてしまっていたかもしれないから。
よくプロレスって体力を奪って勝利するものだと思われますけど、そうではなくて“もう返したくない”って思ってしまった時、つまり心が折れたら負けなんですよ。
相手にもうこの技を食らいたくないと思わせれば勝てるんです。
色々な思いを込めたドラゴンタイガー・・・はきっと遥さんの心を折るだけのパワーがあったんだと思います。
舞は遥さんに勝ちました。
それは勝ったというだけで、本当の意味で超えてはいません。
”NEW WIND=永沢舞”
と言われるようになった時、初めて遥さんを超えたと言えると思います。
舞は試合後にこう言いました。
「舞の師匠は・・・ずっと遥さんだけですから」って。
そしたら遥さんはニコッと笑って、「舞はもともと出来る子だったんだよ。だからもう私にとらわれずに大きく羽ばたきなさい。楽しかったよ、苦労させられたけど。」
って言ってくださいました。
この後社長の指示と、私達の合意もあって、師弟関係ではなくなりましたけど、舞が遥さんから学んだ事はちゃんと生きてるんです。
遥さんに感謝、カンシャ!
師弟関係は形の上では解消されましたけど、舞にとって遥さんは永遠の師匠ですう。
”永沢舞を語るには伊達遥抜きでは語れない。”そして”伊達遥を語る上で永沢舞は語れない”んです。
“ちょっときになる後輩たちについて”
「永沢先輩に負けてられません。自分もやりますよ!」
って言ってくれる後輩の龍ちゃん(吉田龍子)もいるし、龍ちゃんとは先輩・後輩の仲だけど気分的には同期な感じです。
同期のいない4期・5期・6期・7期は一まとめで新世代と呼ばれているし、それで連帯感があるのは確かです。
6期のハイブリ(ハイブリット南)ちゃんは、南さんの妹って事もあって、最初はちょっぴりとっつきにくかったけど、今では仲はいいですよ。
7期のフェニはる(フェニックス遥)ちゃんは、遥さんにそっくりだけど全然中身は違うの。
よくしゃべるし、結構キツイ事もいうし、先輩にも遠慮はあんまりしないタイプです。
めぐみ(武藤めぐみ)さんにちょっと近いけどでも違うのね。
めぐみさんは自分に自信を持ってるし自分の周りに壁を作るタイプだけど、フェニはるちゃんは周りに壁は作らない。
仲よくもするし、物は言うタイプってところかなあ。
後輩には負けられないし、先輩達にも負けたくない。
身近なライバルは現在のパートナーである龍ちゃんなのかな。
一番負けたくない相手。
これからのNEW WINDは私達が引っ張るんだって思っている・・・そんな頃だったです。
よい先輩と師匠と、後輩に恵まれたと思ってます。
でも贅沢いうなら同期が欲しかったなあ・・・
↓ご感想などはこちらからどうぞ。
舞にとって遥さんはとても頼りになるタッグパートナーであり、最高の師匠であり・・・そしてライバルであったと思います。
遥さんは舞が初めてNEW WINDの試合を観戦した時から輝いてる人ですっごく憧れてたんですよ~。
スラッとした立ち姿がとってもカッコよくってときめいちゃいました(笑)
あ、舞はそういう趣味はありませんよ~。
でも、同世代の男の子なんか比べ物にならないくらいカッコよかったですう。
小動物とか可愛いものも好きですけど、ああいうカッコいい女性になりたいって憧れましたあ。
「路線全然違うだろ?」ですって??
余計なお世話ですう。 これでもリング上では遥さんのようなカッコいいレスラー目指してるんですう。
まさかその遥さんに、舞が弟子入りという立場になるとは思いませんでしたけど、こういう機会を与えてくれた風間社長に感謝してます。
舞が遥さんの弟子としてついていた時間は2年半強でした。
期間としては長いような短いような・・・でもこの間の経験がなかったら舞は今の舞ではなかったと思います。
遥さんと組んでの試合経験、常に最前線で試合をし続けた遥さんの背中をセコンドとして見続けた経験・・・こういったものが今の舞を支えています。
遥さんは常に上を見てるんです。普段は大人しい人だし、リング外では小さく見えますけど、ずっと上を目指している人。
舞はその背中を見て育ちましたあ・・・って子供みたいですね。
その遥さんとは何度も査定試合みたいな感じでシングルで対戦しましたけど、最初は全然歯が立ちませんでした。
なんでこんなに差があるのよー。・・・ってずっと思ってましたあ。
舞と遥さん達一期生とのキャリア差は3年。
“3年なんてたいした事ないよ”なんて思っていたけどお、想像以上に差はありました。
遥さんに弟子としてつかされた頃なんてまだ私のキャリアは1年。
ようやくJr王座に手が届くか届かないかというレベルでしたし、先輩たちの影すら踏ませてもらえませんでしたよ。
遥さんに色々教えてもらっているうちに、少しづつですけど先輩達には近づけました。
例のヴィクトリーロードの時は、まだまだ遥さんに頼ってましたけど(遥さんが美味しいところもっていったともいいます)、その後組まれたヴィクトリーロード2では1期生の蒔絵さん(マッキー上戸:本名上戸蒔絵)と佐知子さん(ラッキー内田:本名は内田佐知子)からピンを取ることができました。
あの時も遥さんは自分のことみたいにすっごく喜んでくれたました。
嬉しかったなあ・・・
あ、でも紫月さんに紫龍で負けたら怒られちゃいましたけど(笑)
蒔絵さん、佐知子さん、紫月さんはNEW WINDだと目立たない部類に入りますけど、日本女子マット界では10本の指に入る選手でしたし、あの頃本当に強かったんですよ。
蒔絵さんのパワー、佐知子さんのクレバーな関節・・・思い出しただけでも、あちこちが痛くなりますう(笑)
なかでも特に紫月さんは強くて、何度も紫龍でギブアップさせられました。「これも運命です。」って何回言われたことか。
その度に遥さんに怒られて、練習を一杯させられました。
「なんでこんなに・・・」と思うほど厳しかったなあ・・
遥さんは、「舞はもっともっと出来る子だからね。」って口癖みたいに言ってましたね。
でも本当は知ってたんですよ、遥さん・・・辛かったんだってこと。
遥さんにとって1期生の人達は旗揚げから苦楽をともにした大事な仲間で、絆も凄い強くて・・・後輩達の追い上げを感じながらも、みんなで団結して、壁になって、そこで満足しないで上を目指していたんですから。
舞を鍛える事=自分達の脅威になる。
でも・・・遥さんは決して手を抜きませんでした。
苦労して紫月さんを破った時・・・遥さんは満足そうに笑ってくれました。
寂しさもあったと思うけど、それを出さないのが遥さん。
「成長したね、頑張ったね舞。紫月に勝てるようになるなんて最初の頃は想像できなかったよ。」って優しく言ってくれました。
でも・・・そんな遥さんでも、寂しそうな顔をした事があります。
それは舞が南さんに勝った時・・・あの時だけは、嬉しいよりも寂しいが強かったと思います。
遥さんと南さんは本当の同期で、寮に入ったのも同じ日と聞いています。
ライバルであり、親友だったわけで・・・舞が南さんに勝った時は本当に複雑だったんでしょうね。
ちょうど南さんのパフォーマンスが落ちてきた頃でしたし。
もしあれが、全盛期の南さんからだったらまた違ったのかなあ・・・なんて思ったりもします。
全盛期の南さんには舞は手も足もでなかった印象しかないです。
正確に言えば手も足も出すと関節にとられてしまうんですけど(苦笑)
でも、遥さんは私の頭にポンと手を乗せると、「頑張ったね。」と一言だけ言ってくれたんです。
さすが師匠ですね、ちゃんと弟子の頑張りは認めてくれるんです。
私はニコッと笑ってこう応えました。
「ありがとうございます。次は遥さんに勝ちますね。」って。
南さんを倒した私の次の目標は・・・遥さんになりました。
遥さんを倒す為の練習を遥さんに見てもらう・・・そんな状況になっても遥さんは優しく、そして厳しかった。
「舞、そんなんじゃこの先はないよ!」
「舞、できるようになったね。」
この繰り返しでした。
その後もシングル・タッグ含めて何度も遥さんと当たったけどまだまだでした。
それでも7年目の12月にシングルで当たった時は手ごたえがありましたね。
あと一歩まで行ったけど、最後は遥さんの引き出しの多さにやられたです。
これが”伊達遥の強さ”だって・・・そう思いました。けれど、もう届かない相手ではない。
そう感じたからこそ、社長も遥さんとのタイトル戦を組んでくれたんだと思います。
そして迎えた“運命”の一戦。
私はその直前の大会で2期生であり、トップグループの一人みことさん(草薙みこと)をフォールしてAACタッグ王座を獲得していました。
南さん、みことさんを撃破したという実績は舞に自信を与えてくれました。
ファンのみなさんも”今なら勝てるかも”って空気でしたし“時は今”という感じでしたね。
「遥さん・・・今日こそ恩返しします。」
「私は・・・負けるつもりはない。」
ゴング前のリング上でにらみあいをした時に交わした言葉です。
遥さんは最初から本気の伊達遥でした。
師匠の顔などどこにもない、一人のレスラーとしての顔。
それも日本マット界で有数の実力者。
NEW WIND=伊達遥と言われるほどの圧倒的存在感・・・まさに団体の象徴です。
NEW WINDの女王は伊達遥。
カンナさんや千種さん、めぐみさんがどれだけ頑張ってもファンの皆さん、そして関係者も、NEW WIND=伊達遥なんですね。
重い打撃を武器に、投げ・飛び・関節・・・そしてパワー、全てにおいて高レベルの遥さん。
唯一の弱点は関節に弱いということだけ。
舞はそこを突くつもりでしたし、遥さんもそれはわかっていたと思います。
私が関節を狙おうとすると、早め早めに打撃で潰されましたし、遥さんは常にロープとの距離を測ってました。
さすがですよね。
関節を極めさせない戦い方、極められたときの事まで考えて、常に先を見ているんですよお。
でもコッチも負けられないんです。
遥さんの打撃・・・特に重いヒザ・・・いわゆる”暴れん坊なヒザ”をいかに食らわないようにするか、そして切れ味・破壊力ともに抜群のハイキックをいかに避けるか・・・この辺りには気を使いました。
そして・・・舞はついに遥さんを超える事が出来ました。
最後はどうしてもこれで取りたかった、舞の一番のお気に入りの技、ドラゴンタイガー(テキーラサンライズ)。
カウント3までの間がすっごく長く感じました。
もしあれで返されていたら、舞は多分まけていたと思います。
それまでに技は出し尽くしていたし、それよりも何よりも気持ちが切れてしまっていたかもしれないから。
よくプロレスって体力を奪って勝利するものだと思われますけど、そうではなくて“もう返したくない”って思ってしまった時、つまり心が折れたら負けなんですよ。
相手にもうこの技を食らいたくないと思わせれば勝てるんです。
色々な思いを込めたドラゴンタイガー・・・はきっと遥さんの心を折るだけのパワーがあったんだと思います。
舞は遥さんに勝ちました。
それは勝ったというだけで、本当の意味で超えてはいません。
”NEW WIND=永沢舞”
と言われるようになった時、初めて遥さんを超えたと言えると思います。
舞は試合後にこう言いました。
「舞の師匠は・・・ずっと遥さんだけですから」って。
そしたら遥さんはニコッと笑って、「舞はもともと出来る子だったんだよ。だからもう私にとらわれずに大きく羽ばたきなさい。楽しかったよ、苦労させられたけど。」
って言ってくださいました。
この後社長の指示と、私達の合意もあって、師弟関係ではなくなりましたけど、舞が遥さんから学んだ事はちゃんと生きてるんです。
遥さんに感謝、カンシャ!
師弟関係は形の上では解消されましたけど、舞にとって遥さんは永遠の師匠ですう。
”永沢舞を語るには伊達遥抜きでは語れない。”そして”伊達遥を語る上で永沢舞は語れない”んです。
“ちょっときになる後輩たちについて”
「永沢先輩に負けてられません。自分もやりますよ!」
って言ってくれる後輩の龍ちゃん(吉田龍子)もいるし、龍ちゃんとは先輩・後輩の仲だけど気分的には同期な感じです。
同期のいない4期・5期・6期・7期は一まとめで新世代と呼ばれているし、それで連帯感があるのは確かです。
6期のハイブリ(ハイブリット南)ちゃんは、南さんの妹って事もあって、最初はちょっぴりとっつきにくかったけど、今では仲はいいですよ。
7期のフェニはる(フェニックス遥)ちゃんは、遥さんにそっくりだけど全然中身は違うの。
よくしゃべるし、結構キツイ事もいうし、先輩にも遠慮はあんまりしないタイプです。
めぐみ(武藤めぐみ)さんにちょっと近いけどでも違うのね。
めぐみさんは自分に自信を持ってるし自分の周りに壁を作るタイプだけど、フェニはるちゃんは周りに壁は作らない。
仲よくもするし、物は言うタイプってところかなあ。
後輩には負けられないし、先輩達にも負けたくない。
身近なライバルは現在のパートナーである龍ちゃんなのかな。
一番負けたくない相手。
これからのNEW WINDは私達が引っ張るんだって思っている・・・そんな頃だったです。
よい先輩と師匠と、後輩に恵まれたと思ってます。
でも贅沢いうなら同期が欲しかったなあ・・・
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