☆注意喚起情報☆
このお話はレッスルエンジェルスサバイバー リプレイ『NEW WIND編』およびその続編である『栄光のスターロード編』の設定を受け継いでいますが、このお話は『NEW WIND』のお話ではありません。
また、登場人物の設定は前述の『NEW WIND』での設定を受け継いでおり、公式とは違う設定がなされています。
本来なら先輩であるはずの登場人物が、後輩として登場したりしますのでその点についてはご留意ください。
また基本的にこのお話は管理人のオリジナルであり、リプレイではありません。
ただし、外伝という位置づけですので、リプレイの設定を受け継いでいます。
リプレイでいえば、13年目4期生永沢舞の引退後あたりを舞台に展開していきます。
以上注意喚起情報を留意の上、つづきへとお進みください。
※感想はOKというか歓迎しますが、苦情は一切受け付けませんので、あらかじめご留意ください。
管理人 N
このお話はレッスルエンジェルスサバイバー リプレイ『NEW WIND編』およびその続編である『栄光のスターロード編』の設定を受け継いでいますが、このお話は『NEW WIND』のお話ではありません。
また、登場人物の設定は前述の『NEW WIND』での設定を受け継いでおり、公式とは違う設定がなされています。
本来なら先輩であるはずの登場人物が、後輩として登場したりしますのでその点についてはご留意ください。
また基本的にこのお話は管理人のオリジナルであり、リプレイではありません。
ただし、外伝という位置づけですので、リプレイの設定を受け継いでいます。
リプレイでいえば、13年目4期生永沢舞の引退後あたりを舞台に展開していきます。
以上注意喚起情報を留意の上、つづきへとお進みください。
※感想はOKというか歓迎しますが、苦情は一切受け付けませんので、あらかじめご留意ください。
管理人 N
「ダンディさん、ありましたよ。映像!」
風間が一本のDVDを持って入ってきた。
「よく見つけたね風間君。」
「いや~知り合いの記者さんに探してもらったら、資料室の奥に残っていたそうですよ。」
「SPWにも残っていないのにたいしたものだな。」
「ですね。でも、なんでガールズ・ゴングに男子の試合のビデオが残っていたんでしょうか?」
風間は首を捻った。
ガールズ・ゴングはその名の通り、女子プロレス専門の雑誌である。
週刊女子プロレス、週刊レッスル、ガールズ・ゴングの3雑誌が競い合い、良質の記事を世に送り出している。
「・・・・思い出したぞ。確かあの大会の第2試合は女子の提供試合があったはずだ。」
「それで大会ごと保管していたんですね。なるほど。」
「それにしてもこの映像を見るのは何年ぶりだろうな。」
「折角ですから、みんなで見ますか?ダンディさんの現役時代、それもまだ若かりし頃の映像、みんな見たがりますよ。」
「構わないが、刺激の強い試合だよ。」
ダンディさんは心配そうな顔をする。
「大丈夫ですよ。みんなプロレスラーなんですから。ちゃんと見てくれますよ。それに・・・」
「それに?」
風間はドアの方へと歩み寄る。
「みんな見たがっていますからねっ!風間はドアをさっと引き開けた。
「きゃああっつ!」「うわああっつ!」
バタバタと倒れこんでくる所属選手たち。
「ほらね、この通り。」
風間にニッと笑った。
「おも~い!はやくどいてよ~。」
「どきやがれ~!」
「やれやれ、では当時の映像を見ながら試合の話を振り返るとするかな。」
NEW WIND外伝 伝説のダンディ・ドラゴン 第9話「須永の挑戦」
SPW王座に外様の若手選手であるダンディ須永が挑戦する。
過去、他団体のエース格の選手が挑戦したことはあるが、一介の若手、しかも団体を背負わないフリーの須永の挑戦は異例中の異例である。
そのことを記者に聞かれた須永は「タッグ王者だからな。」とそっけない。
そもそもタッグ王座に挑戦すること自体が異例であり、初挑戦での王座奪取は須永と関野のキャリアから考えて快挙と言える。
なおこのタイトルマッチは予想では9:1で堀有利。
先月の大会で須永の盟友関野源吉を病院送りにしている。
「須永、俺もSPW所属だから、正直お前の挑戦は悔しい部分がある。」
関野は正直な気持ちを告白した。
「当然だろうな。SPWの最高峰への挑戦だ。」
「ああ。だけど、お前に勝って欲しいという気持ちもあるんだ。」
「安心しろ、俺が勝って、お前とベルトを賭けて勝負する。シナリオ通りの展開だろう?」
「まあな。」
真面目な話をしているところへ、看護婦(当時は看護士ではない)がやってきた。
「お加減はいかがですか、関野さん。」
「お、おう。だ、だいぶいいぜ。」
関野は顔を真っ赤にしてこたえる。
「・・・うん?見覚えがあるな・・・あれ・・・会場にいた人じゃないか。」
須永は看護婦の顔に見覚えがあった。
そう、その看護婦は、会場で関野を応援してくれていた女性だったのである。
「なんだ、その偶然・・・」
「ま、そういうこともあるさ。」
関野はいうが、鼻の下がだらしなく伸びている。
「なにが頑固一徹の職人だよ。よく言うぜ。」
「うるせえ。」
二人のやりとりを聞いていた看護婦はクスクスと笑った。
「な、なにがおかしい!」
「ご、ごめんなさい須永さん、関野さん。お二人がとても仲がいいなあと思って。」
「由里さんそれはないですよ。」
「そうだよ、どうして俺が関野と仲良くしなければいけないんだ!」
二人は息ぴったりの反論をする。
「ほら、仲よし。」
「・・・」
「・・・」
「確かに友情を感じますね。」
「ダンディさん本当は関野さんと仲よかったんじゃないですか?」
「そんなことはない。」
ダンディさんは否定するが、なんとなく嬉しそうではあった。
「よく逃げなかったな。褒めてやるよ。」
リング上で睨みあう堀と須永。
「そっちこそ。ベルトを失うのが怖くて逃げるかと思ったぜ。」
「口だけは立派だな。まあいい、試合が終わった時にはその口は封印されるぜ。」
「封印されるのはお前だよ、ゴリ。」
「きさまあ!」
堀の逆水平チョップが須永を襲う。
須永はそれをしゃがみこんでよけると、そのまま水面蹴りを放つ。
ゴリ・・・ではなく堀はそれをジャンプしてかわす。
二人はそれぞれニヤリと笑った。
「まだだ、まだ!」
リフェリーが割って入り二人をコーナーへと下がらせた。
「OK!GO!」
カアン! SPW王座を賭けた試合がはじまった。
須永はアマレス式の構えをとり、タックルに行こうとする。
堀はそれを見て素早くバックステップしタックルをよけると右のチョップを振り下ろす。
須永は右に体を捻ってチョップをかわし、左足でサイドキック。
堀は空いている左手でキックを払いのけ、再度右チョップを狙う。
須永は足を払われた勢いを利用しスピンすると、チョップに来る堀の右腕をスピンキックで迎撃。
「ぐっ」「くっ」
堀は右腕を押さえ、須永は左足を押さえる。
「おおっ!」パチパチパチ。
客席からどよめきと拍手が起きる。
(まともに勝負したら分が悪いな。)
須永はそう判断して、正面から攻めるのをやめた。
トーン、トーンとステップを踏む須永。
「オラアッツ!」
堀が突っ込んでくるとみるや、華麗にサイドステップしトラースキックを堀の顔面に叩きこむ。
「このおっ!」
堀は蹴り一撃程度ではとまることはなく、ひるまずにダッシュし逆水平チョップを打ってくる。
「おっと!」
須永はさっとダッキングでかわすと、スライディングして堀の軸足を蹴る。
さらに腕を軸にしてスピンし、水面蹴りを叩きこむ。
「ハアアッ!」
足を連続で蹴られバランスを崩したところへ飛びヒザ蹴り。
確実にアゴ先を貫いたかに思えたのだが・・・
「待っていたぜ。」
堀はこのヒザ蹴りを腕でブロックし、打ち下ろしの右袈裟斬りチョップ。
「ぐうっ!」
たまらずダウンしたところへ馬乗りになる堀。
「オラアアッ!」
この間の関野戦と同じように左右のチョップを連打する堀。
「くそっ!」
場内からは堀への大声援。
チョップを振り下ろされた須永の体が、真っ赤に染まる。
「このおっ!」
須永はブリッジで自分よりも重い堀を持ち上げ、堀のバランスを崩すと、さっと腕をつかんで丸めこんだ。
「ワン!トゥ!・・」
カウントが入るが、さすがに堀は肩を上げる。
「ならっ!」
須永は肩をあげた堀の腕を素早く取るとヒザを打ちつけてからアームバーに極めた。
「グウッ!」
場所はリング中央。
堀ファンから悲鳴があがり、少ないながらも須永を応援するファンから歓声が上がる。
「ここで極めにくるとは、完璧だわ。」
ハイブリット南は思わず呟いた。
「ふふ、果たしてそうかな?」
ダンディさんは意味ありげに笑った。
風間が一本のDVDを持って入ってきた。
「よく見つけたね風間君。」
「いや~知り合いの記者さんに探してもらったら、資料室の奥に残っていたそうですよ。」
「SPWにも残っていないのにたいしたものだな。」
「ですね。でも、なんでガールズ・ゴングに男子の試合のビデオが残っていたんでしょうか?」
風間は首を捻った。
ガールズ・ゴングはその名の通り、女子プロレス専門の雑誌である。
週刊女子プロレス、週刊レッスル、ガールズ・ゴングの3雑誌が競い合い、良質の記事を世に送り出している。
「・・・・思い出したぞ。確かあの大会の第2試合は女子の提供試合があったはずだ。」
「それで大会ごと保管していたんですね。なるほど。」
「それにしてもこの映像を見るのは何年ぶりだろうな。」
「折角ですから、みんなで見ますか?ダンディさんの現役時代、それもまだ若かりし頃の映像、みんな見たがりますよ。」
「構わないが、刺激の強い試合だよ。」
ダンディさんは心配そうな顔をする。
「大丈夫ですよ。みんなプロレスラーなんですから。ちゃんと見てくれますよ。それに・・・」
「それに?」
風間はドアの方へと歩み寄る。
「みんな見たがっていますからねっ!風間はドアをさっと引き開けた。
「きゃああっつ!」「うわああっつ!」
バタバタと倒れこんでくる所属選手たち。
「ほらね、この通り。」
風間にニッと笑った。
「おも~い!はやくどいてよ~。」
「どきやがれ~!」
「やれやれ、では当時の映像を見ながら試合の話を振り返るとするかな。」
NEW WIND外伝 伝説のダンディ・ドラゴン 第9話「須永の挑戦」
SPW王座に外様の若手選手であるダンディ須永が挑戦する。
過去、他団体のエース格の選手が挑戦したことはあるが、一介の若手、しかも団体を背負わないフリーの須永の挑戦は異例中の異例である。
そのことを記者に聞かれた須永は「タッグ王者だからな。」とそっけない。
そもそもタッグ王座に挑戦すること自体が異例であり、初挑戦での王座奪取は須永と関野のキャリアから考えて快挙と言える。
なおこのタイトルマッチは予想では9:1で堀有利。
先月の大会で須永の盟友関野源吉を病院送りにしている。
「須永、俺もSPW所属だから、正直お前の挑戦は悔しい部分がある。」
関野は正直な気持ちを告白した。
「当然だろうな。SPWの最高峰への挑戦だ。」
「ああ。だけど、お前に勝って欲しいという気持ちもあるんだ。」
「安心しろ、俺が勝って、お前とベルトを賭けて勝負する。シナリオ通りの展開だろう?」
「まあな。」
真面目な話をしているところへ、看護婦(当時は看護士ではない)がやってきた。
「お加減はいかがですか、関野さん。」
「お、おう。だ、だいぶいいぜ。」
関野は顔を真っ赤にしてこたえる。
「・・・うん?見覚えがあるな・・・あれ・・・会場にいた人じゃないか。」
須永は看護婦の顔に見覚えがあった。
そう、その看護婦は、会場で関野を応援してくれていた女性だったのである。
「なんだ、その偶然・・・」
「ま、そういうこともあるさ。」
関野はいうが、鼻の下がだらしなく伸びている。
「なにが頑固一徹の職人だよ。よく言うぜ。」
「うるせえ。」
二人のやりとりを聞いていた看護婦はクスクスと笑った。
「な、なにがおかしい!」
「ご、ごめんなさい須永さん、関野さん。お二人がとても仲がいいなあと思って。」
「由里さんそれはないですよ。」
「そうだよ、どうして俺が関野と仲良くしなければいけないんだ!」
二人は息ぴったりの反論をする。
「ほら、仲よし。」
「・・・」
「・・・」
「確かに友情を感じますね。」
「ダンディさん本当は関野さんと仲よかったんじゃないですか?」
「そんなことはない。」
ダンディさんは否定するが、なんとなく嬉しそうではあった。
「よく逃げなかったな。褒めてやるよ。」
リング上で睨みあう堀と須永。
「そっちこそ。ベルトを失うのが怖くて逃げるかと思ったぜ。」
「口だけは立派だな。まあいい、試合が終わった時にはその口は封印されるぜ。」
「封印されるのはお前だよ、ゴリ。」
「きさまあ!」
堀の逆水平チョップが須永を襲う。
須永はそれをしゃがみこんでよけると、そのまま水面蹴りを放つ。
ゴリ・・・ではなく堀はそれをジャンプしてかわす。
二人はそれぞれニヤリと笑った。
「まだだ、まだ!」
リフェリーが割って入り二人をコーナーへと下がらせた。
「OK!GO!」
カアン! SPW王座を賭けた試合がはじまった。
須永はアマレス式の構えをとり、タックルに行こうとする。
堀はそれを見て素早くバックステップしタックルをよけると右のチョップを振り下ろす。
須永は右に体を捻ってチョップをかわし、左足でサイドキック。
堀は空いている左手でキックを払いのけ、再度右チョップを狙う。
須永は足を払われた勢いを利用しスピンすると、チョップに来る堀の右腕をスピンキックで迎撃。
「ぐっ」「くっ」
堀は右腕を押さえ、須永は左足を押さえる。
「おおっ!」パチパチパチ。
客席からどよめきと拍手が起きる。
(まともに勝負したら分が悪いな。)
須永はそう判断して、正面から攻めるのをやめた。
トーン、トーンとステップを踏む須永。
「オラアッツ!」
堀が突っ込んでくるとみるや、華麗にサイドステップしトラースキックを堀の顔面に叩きこむ。
「このおっ!」
堀は蹴り一撃程度ではとまることはなく、ひるまずにダッシュし逆水平チョップを打ってくる。
「おっと!」
須永はさっとダッキングでかわすと、スライディングして堀の軸足を蹴る。
さらに腕を軸にしてスピンし、水面蹴りを叩きこむ。
「ハアアッ!」
足を連続で蹴られバランスを崩したところへ飛びヒザ蹴り。
確実にアゴ先を貫いたかに思えたのだが・・・
「待っていたぜ。」
堀はこのヒザ蹴りを腕でブロックし、打ち下ろしの右袈裟斬りチョップ。
「ぐうっ!」
たまらずダウンしたところへ馬乗りになる堀。
「オラアアッ!」
この間の関野戦と同じように左右のチョップを連打する堀。
「くそっ!」
場内からは堀への大声援。
チョップを振り下ろされた須永の体が、真っ赤に染まる。
「このおっ!」
須永はブリッジで自分よりも重い堀を持ち上げ、堀のバランスを崩すと、さっと腕をつかんで丸めこんだ。
「ワン!トゥ!・・」
カウントが入るが、さすがに堀は肩を上げる。
「ならっ!」
須永は肩をあげた堀の腕を素早く取るとヒザを打ちつけてからアームバーに極めた。
「グウッ!」
場所はリング中央。
堀ファンから悲鳴があがり、少ないながらも須永を応援するファンから歓声が上がる。
「ここで極めにくるとは、完璧だわ。」
ハイブリット南は思わず呟いた。
「ふふ、果たしてそうかな?」
ダンディさんは意味ありげに笑った。
PR
I村女史 「・・・未整理も役に立つ事が有るんですね?」
いや、ありがとうございますw
正直、読んだ私が一番びっくりしましたw
*サバイバーの続きやり始めたりしてw