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2017/11/21 00:37 |
NEW WINDの物語 第8話「新たなる入団者。」
 編集部より。

 これは連載126回にて終了した、『NEW WIND社長風間新手記』を加筆・修正した改訂版です。

 無駄な部分をそぎ落とし、表現にも手を入れてあります。

 印象が変わるかもしれませんが、NEW WINDの歴史を再度振り返っていただければと思います。

 ◇2年目1月◇

2度目の年明けを迎えた道場はシーンとしている。
12月28日から1月4日までは道場もお休み。
 ただし、1月4日に関しては新日本ドームで、男子プロレスのビッグマッチがあるので、全員で新日本ドームへ観戦に行く事になっている。
(1月3日道場集合出発→4日観戦→5日戻りで初練習というスケジュール)

 昨年は伊達が急成長し、団体の柱といえる存在になってきた。
 伊達は宮崎の出身。九州に根付くうちの団体としては、九州出身のスターは必要不可欠だから彼女をスカウトした成果はあったといえるだろう。
 それまで出世街道のトップを走ってきた南が伊達に抜かれ、やや遅れた感があったが、彼女もマッキー上戸とのコンビでAACタッグを戴冠している。
 伊達、南、マッキーの3人が、現在のトップグループ。
 ラッキーと氷室の二人は、1期生の中でもかなり差をつけられてしまっている。
 2期生のカンナとみことも大分力をつけてきているので、もう少し危機感を持ってもらわないと抜かれるかもしれないな。
 来年の今頃は、どのような勢力図になっているだろうか。楽しみだな。

◇2年目2月◇

 1月は興行をお休みし、選手たちの回復に努めた。
団体としては興行を打ったほうが潤うのは間違いないが、彼女たちあっての団体だ。
 ケガを抱えたまま巡業を組んで、大きな事故になっても困る。
「休む事も大切だ!」と私が力説したら、
「だったらバカンスいこうぜ~!」とマッキーが言いだし、結局皆で海外へと行くことに。
 
 なお今月の目玉は、AACヘビーの防衛戦(挑戦者はAACの指名で前王者チョチョ)と、再びミレーヌの腰に戻った(伊達が返上したので)AACジュニアだ。 

☆AAC認定世界ヘビー級選手権☆

 伊達に連敗中のチョチョカラスは汚名返上、名誉挽回、至宝奪回に燃えていたが、伊達は強かった。10月の王座戴冠以降持てる才能が一気に花開いた感じだ。
 チョチョの攻撃を受けても終始余裕の表情。
勝負を焦ったチョチョのミサイルキックを交わし、起き上がりを狙って、シャイニングフェニックス一閃!チョチョはまたも敗北。

○伊達(29分50秒 シャイニングフェニックス→体固め)チョチョ×
 ※王者伊達、2度目の防衛に成功。

◇AAC認定世界ジュニアヘビー級選手権◇

 2度目の王座戴冠となったミレーヌの初防衛戦。
挑戦するのはこれが初のタイトル挑戦となる草薙みこと。
 12月のカンナ神威とのシングルで勝利を収めた事を評価されての王座挑戦。
 この試合は終始みことのペースで試合が進む。
下馬評ではミレーヌ7:みこと3だったのだが・・・2期生の成長は早い。
 みことの草薙流兜落し(変形の裏投げ。裏投げとエクスプロイダーの中間技)が炸裂し、
ピンフォール勝利。
 1期生はミレーヌ越えに1年半かかったのに、2期生は一年たたずにミレーヌ越え。
 うーん、これは2期生が凄いのか、それともミレーヌが衰えたのだろうか。
 ともかくジュニア王者は草薙みことに。
「これは通過点です。もっともっと修行をしてヘビー王座を狙います!」
 通過点と言い切ったみことは、翌月の防衛戦で刺客デスピナを下し防衛に成功している。

◇3年目新人スカウト◇

 私は噂の人材に会うために東海地区へとやってきた。
毎度の事だが、『15歳の少女』へ声をかけるという行為はどうもたまらん。
 もちろん嬉しくて堪らないというわけではないぞ。私はロリコンではないのだから。
 誰かをスカウトしにいったら、援助交際と間違われて警察に突き出されかけた事もあったしなあ・・・
 このスカウト活動というのもなかなか大変だよ。
さて今回東海地区にきたのは、団体へ書類を送ってくれた娘に会うためだ。
その娘の名前は結城千種。千種って名前だけでスターになれそうな気もするけどね。
直接本人に会ってちゃんと確認しないといけないからね。
「・・・どうやらあの子らしいけど・・・彼女でいいのかな?」
ちょっと応募写真とイメージが違うけど・・・
「あの、結城千種さんですよね?」
「は、はい!そうですけど?私に何か?」
「私、NEW WINDというプロレス団体の社長の風間新といいます。」
 いまだに慣れない自己紹介だ。
「あ、初めまして、結城千種です。わざわざ福岡から来てくださってありがとうございます。」
結城はペコリとお辞儀をしてくれた。可愛らしいなあ。
「いえいえ、入団したいけど遠くまではテストにいけないと書いてあったもので・・・」
「私、プロレスがやりたいです。よろしくお願いします。」
「ありがとうございます。ところで、写真の感じと今の結城さんは大分違う印象を受けますが・・・」
「えっ? それはデザインが一新・・・」
「えっ?いま何か?」
「いえ、何でもありません。髪型を変えたからじゃないかな・・・あはは」
結城は誤魔化すように笑う。
「あ・・・ああそうですよね。」
 私たちはなんとなく笑い声をあげた。
「道の真ん中で、突っ立っているんじゃないわよ!」
突然怒鳴りつけられた私と結城はあわてて端によけ、その声の主を見た。
 声の主は・・・結城千種と同い年くらいの少女だった。
自分の周りにオーラでバリアを張っている感じだが、可愛い事は可愛い。
 ・・・おっと私は何度もいうが、ロリコンではないぞ・・・
「まったく、オジサンもいい年をして、こ~んな若い子ナンパしてナンパするのはいいけど、邪魔にならないところでやってよね。」
ガーン、オジサンだと?まだ30前だぞ。
「べ、別にナンパしているわけじゃないですよ・・・」
「そうですよ。 私にだって選ぶ権利は・・・あっ・・」
ガーン・・別にロリコンではないけど・・・ショ~ック。
「ふ~ん。ま、どっちでもいいけれど。私には関係ないことだし。で、ナンパじゃないなら何をやっておいるの?もしかして、誘拐とか拉致でもする気?」
 あのなあ・・・
「この方はプロレス団体の社長さんですよ。私は入団するつもりでお話を伺っていたんですよ。」
「へえ・・・プロレス団体ねえ。面白そうだわ。私も行っていい?」
 はあ?なんだ、コイツ・・・
「えっ?ま、まあいいけど・・・」
「じゃあ決まりね。私は武藤めぐみ。よろしく。」
武藤は私と結城に右手を差し出す。
「結城千種です。よろしくね。」
「風間新です。詳しい話は立ち話もなんですから、座って話しましょうか。」
 あとで確認したことだが、この武藤めぐみと言う少女はスカウトリストにあがっていた東海地区のもう一人の候補者だった。

 偶然って怖い・・・
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2007/08/25 22:00 | Comments(0) | NEW WIND 改訂版

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