NEW WIND社長 風間 新 手記より。
※このお話は全126話で終了した、長編リプレイNEW WIND編および栄光のスターロード編のアフターストーリーです。
ただし、リプレイではなく創作になりますので、通常のゲーム上ではありえない展開になっております。
その辺りをふまえた上で続きへとお進みください。
単独でも楽しめるとは思いますが、人物の設定などはNEW WINDに準拠していますので、NEW WIND編を先に読んで頂く事をお勧めいたします。
※※ご注意事項※※
ストーリーの都合上、登場人物に恋愛などの設定が加味されています。
そのような表現が苦手な方はご遠慮ください。
※このお話は全126話で終了した、長編リプレイNEW WIND編および栄光のスターロード編のアフターストーリーです。
ただし、リプレイではなく創作になりますので、通常のゲーム上ではありえない展開になっております。
その辺りをふまえた上で続きへとお進みください。
単独でも楽しめるとは思いますが、人物の設定などはNEW WINDに準拠していますので、NEW WIND編を先に読んで頂く事をお勧めいたします。
※※ご注意事項※※
ストーリーの都合上、登場人物に恋愛などの設定が加味されています。
そのような表現が苦手な方はご遠慮ください。
そして時は流れ、旗揚げ17周年興行の2ヶ月前・・・
「みなさん、お待たせ致しました。旗揚げ17周年記念興行の概要について発表したいと思います。」
私は毎年恒例となっている記者会見の席上でそう切り出した。
(それにしてもマスコミの数も減ったものだな。)
ピークに比べるとよくて半減、下手すると3分の1まで低下しているのではないだろうか。
「例年は九州ドームで行っていますが、今回は趣向を変えて、東京で行います。」
記者さんたちが一斉に顔をあげる。今回も福岡だと思っていたのだろうか。
「会場はどこですか?」と、気が早い記者さんから声が飛ぶ。
私は一呼吸おいてから口を開いた。
「17周年記念興行は、オーナーの意向もあり、久しぶりに新日本ドームで開催する事に決定いたしました。」
ざわざわとする記者さんたち。
「風間社長、これはかなりの大博打ですよね?」
旗揚げ直後から変わらずに、NEW WINDの担当記者を務めているガールズゴングのO坂記者が声をあげる。
多少年はとったが、あまり変わってはいないな。もっとも私も40代に突入しているし、あまり人の事はいえない。
「その通りです。」
私はそう答えた。現状を考えたら大博打どころか、無謀な挑戦にも見えるかもしれない。
「・・・ですが、私には『勝機が見えております。』」と、断言する。
「おおっ・・・ではとっておきのカードがあるんですね。」
「はい。では決定済のカードを発表しますので、スライドをご覧ください。」
◇NEW WIND17周年記念興行ならびにN’sGAME10万HIT記念興行決定済み対戦カード◇
『チャンピオンカーニバル 王者競演 タッグマッチ45分1本勝負
IWWF王者&EWA王者組 VS WWCA王者&AAC王者組』
「これはその時点での王者がラインナップされる予定です。」
「・・・引きは弱いよなあ。」とヒソヒソ話をする声。
これは仕方ないだろう。
昔の海外王者と違って、今の海外王者にはカリスマ性がなく、知名度もないのだから。
『セミファイナル ミドルウインド選手権試合60分1本勝負 王者スターライト相羽 VS 挑戦者ジーニアス武藤』
「・・・」
反応は薄いな。相羽とジーニアスのライバルストーリーは、未だに健在であり、ファンの注目度も高い一戦だが、何しろ対戦数が多いので、新鮮味はない。
『メインイベント MAX WIND女王戦 60分一本勝負 女王マイティ祐希子 VS 挑戦者 ビューティ一市ヶ谷』
「うーん、いつもと同じですね。」とO坂記者。
他のマスコミも同じような表情をしている。
「確かに。このままでは厳しいでしょう。では、これをごらんください。」
『NEW WIND スペシャルマッチ 60分1本勝負 再会~伝説が蘇る時~』
「再会?」
「伝説が蘇る?」
「どういうことだ?」
『『偉大なる鳳凰』伊達 遙 VS 『完璧なる関節技の女神』南 利美』
「おおっ・・・! まさかっ・・・」
O坂記者が声をあげ、それが各記者に伝わっていく。
「本気ですか!?」
叫ぶようにたずねてくるO坂記者。
「本気です。」
私は冷静に答える。
「ブランクは10年近いんですよ?」
「本人たちもやる気になっていて、『もう一度あの日のように』完璧な状態になって復帰すると言っています。決して恥ずかしくない状態でリングに上がると宣言していますので。」
「本格復帰ですか?」
「いえ、違います。一夜限りの復帰です。」
「一夜限り・・・あくまでもエキシビションではないんですね?」
「はい。通常ルールの試合です。なおこの試合に限り、リングアナは元所属リングアナの仲間氏が、レフェリーはトニー館氏が・・・それぞれ一夜限りの復帰をして担当することになっています。」
「おお。蘇る最高の布陣・・・」
「こちらが、大会のポスターになりますので。」
「すべては、この2人から始まった。」
ポスター作成会社のGUYさんの発案でついたこのキャッチコピーは、まさに言いえて妙・・・すばらしいキャッチコピーだと思う。
ポスターの中には、あの頃と変わらない二人がいた。
NEW WIND 17周年記念興行まで、あと2ヶ月。
(続く)
「みなさん、お待たせ致しました。旗揚げ17周年記念興行の概要について発表したいと思います。」
私は毎年恒例となっている記者会見の席上でそう切り出した。
(それにしてもマスコミの数も減ったものだな。)
ピークに比べるとよくて半減、下手すると3分の1まで低下しているのではないだろうか。
「例年は九州ドームで行っていますが、今回は趣向を変えて、東京で行います。」
記者さんたちが一斉に顔をあげる。今回も福岡だと思っていたのだろうか。
「会場はどこですか?」と、気が早い記者さんから声が飛ぶ。
私は一呼吸おいてから口を開いた。
「17周年記念興行は、オーナーの意向もあり、久しぶりに新日本ドームで開催する事に決定いたしました。」
ざわざわとする記者さんたち。
「風間社長、これはかなりの大博打ですよね?」
旗揚げ直後から変わらずに、NEW WINDの担当記者を務めているガールズゴングのO坂記者が声をあげる。
多少年はとったが、あまり変わってはいないな。もっとも私も40代に突入しているし、あまり人の事はいえない。
「その通りです。」
私はそう答えた。現状を考えたら大博打どころか、無謀な挑戦にも見えるかもしれない。
「・・・ですが、私には『勝機が見えております。』」と、断言する。
「おおっ・・・ではとっておきのカードがあるんですね。」
「はい。では決定済のカードを発表しますので、スライドをご覧ください。」
◇NEW WIND17周年記念興行ならびにN’sGAME10万HIT記念興行決定済み対戦カード◇
『チャンピオンカーニバル 王者競演 タッグマッチ45分1本勝負
IWWF王者&EWA王者組 VS WWCA王者&AAC王者組』
「これはその時点での王者がラインナップされる予定です。」
「・・・引きは弱いよなあ。」とヒソヒソ話をする声。
これは仕方ないだろう。
昔の海外王者と違って、今の海外王者にはカリスマ性がなく、知名度もないのだから。
『セミファイナル ミドルウインド選手権試合60分1本勝負 王者スターライト相羽 VS 挑戦者ジーニアス武藤』
「・・・」
反応は薄いな。相羽とジーニアスのライバルストーリーは、未だに健在であり、ファンの注目度も高い一戦だが、何しろ対戦数が多いので、新鮮味はない。
『メインイベント MAX WIND女王戦 60分一本勝負 女王マイティ祐希子 VS 挑戦者 ビューティ一市ヶ谷』
「うーん、いつもと同じですね。」とO坂記者。
他のマスコミも同じような表情をしている。
「確かに。このままでは厳しいでしょう。では、これをごらんください。」
『NEW WIND スペシャルマッチ 60分1本勝負 再会~伝説が蘇る時~』
「再会?」
「伝説が蘇る?」
「どういうことだ?」
『『偉大なる鳳凰』伊達 遙 VS 『完璧なる関節技の女神』南 利美』
「おおっ・・・! まさかっ・・・」
O坂記者が声をあげ、それが各記者に伝わっていく。
「本気ですか!?」
叫ぶようにたずねてくるO坂記者。
「本気です。」
私は冷静に答える。
「ブランクは10年近いんですよ?」
「本人たちもやる気になっていて、『もう一度あの日のように』完璧な状態になって復帰すると言っています。決して恥ずかしくない状態でリングに上がると宣言していますので。」
「本格復帰ですか?」
「いえ、違います。一夜限りの復帰です。」
「一夜限り・・・あくまでもエキシビションではないんですね?」
「はい。通常ルールの試合です。なおこの試合に限り、リングアナは元所属リングアナの仲間氏が、レフェリーはトニー館氏が・・・それぞれ一夜限りの復帰をして担当することになっています。」
「おお。蘇る最高の布陣・・・」
「こちらが、大会のポスターになりますので。」
「すべては、この2人から始まった。」
ポスター作成会社のGUYさんの発案でついたこのキャッチコピーは、まさに言いえて妙・・・すばらしいキャッチコピーだと思う。
ポスターの中には、あの頃と変わらない二人がいた。
NEW WIND 17周年記念興行まで、あと2ヶ月。
(続く)
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まさにすばらしいキャッチコピーですね~
楽しみにしております!
某記者・笑