「まったく、あいつはなんだってこんなところに…」
団体の若社長は、所属選手の南利美に呼び出されて、道場近くにあるプールへと来ていた。
「ったく。呼び出していていないじゃないか…」
ぶつぶつと文句を呟く社長の背後に忍び寄る影があった。
だが、社長はまったく気づかない。
「はいっ!ドン!!」
ハードコアレッスル風の掛け声がして、社長は何かに背中をおされてドボンとプールへ落下した。
「うわっぷ。な、何をするんだ。」
社長はバタバタと両手足を動かして、もがいている。
「ふふっ…相変わらず完璧じゃないわね。」
楽しそうにそれを見つめているのは南利美であった。
「み、みなみっ!な、なにをする!ぼが」
「………本当に完璧じゃないわね。足、つくわよ。」
南はそういって楽しそうに笑った。
「あっ…本当だ。」
「相変わらずね。」
「で、何のつもりだ。」
「あら、お祝いよ、お祝い。」
社長はわけがわからない。
「な、なんのお祝いだ。」
「社長、15万HITおめでとう。ちょっと遅くなったけどね。」
「…遅すぎだろう。」
「ふふっ…ま、いいじゃない。」
南はペロリと舌を出して、笑顔を見せた。
その笑顔はヴィーナスよりも美しく眩しかった。
「花束よりも、私の方が綺麗でしょ?」
「そうかもな…」
というわけで、カスミノさんからイラストを頂きました。
記念にミニSSまで書いてみましたよ。カスミノさんありがとうございます。
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それにしても貼り付けてもらっていうのもなんですが、時間掛かったわりに塗りがつまらない感じですね(つд⊂)
もし次に機会があったら、もう少しまともなものが描ける様に練習しておきます。