「きゃうん！」
とある団体の道場ではスパーリングが行われていた。リングにあがっているのは小早川志保と大空みぎり。二人の身長差はなんと３５ｃｍである。当然パワーでは小早川が勝てるわけもなく、今も逆水平チョップ一発で犬っころのように小早川が吹き飛ばされてしまったところだった。
とある団体の道場ではスパーリングが行われていた。リングにあがっているのは小早川志保と大空みぎり。二人の身長差はなんと３５ｃｍである。当然パワーでは小早川が勝てるわけもなく、今も逆水平チョップ一発で犬っころのように小早川が吹き飛ばされてしまったところだった。
「あらあら、大丈夫ですかあ？」
みぎりはふわふわとした独特なしゃべりで小早川に話しかける。
「大丈夫だけど…試合開始早々いきなりこの威力のチョップなの？空気読んでよね。」
小早川はヒリヒリと痛む胸元を抑えながら立ち上がった。
「ＨＡＨＡＨＡ…すげえパワーだな。まあもうちょっと工夫できればすげえ選手になるだろうよ。コバももっと頑張らないと駄目だぜ。」
ミスターＤＥＮＳＯＵはそういってニヤリと笑った。
「はあ…空気を読むのがどうも苦手で…」
みぎりは困惑した表情を隠せない。
「ふむ…確かにすごいチョップですな。下手な選手の大技よりも威力がある…」
道場の入口に現われた男が感嘆の声をあげた。
「貴様は…ダンディ須永…何をしにきた。」
「面白い素材が入ったと聞いたのでね。少々コーチをと。」
ダンディ須永はＮＥＷ ＷＩＮＤの総合コーチを務めており選手の育成に関しては定評がある。
「ほう…面白い。やってみせてもらおうじゃないかＨＡＨＡＨＡ。俺はコバを鍛えておくぜ。」
「ふむ…ではこの子は預かっていきますぞ。」
ダンディ須永は孫のような年齢のみぎりを連れていった。
「よいですかな…みぎりさんのチョップの打ち方は基本的に素晴らしい。ですが、試合を組み立てるならもうひと工夫必要なのです。」
「はい～よろしくお願いします～～。」
ダンディ須永による特訓が開始され、みぎりは空気は読めないまでも技のコントロールを身につけることができた。
「では成果を試してみましょうかな。」
再び小早川とのスパーリングに挑むみぎり。
「いきますよ～～」
みぎりは弓を引かずにクイックモーションでのチョップを繰り出した。
”ぱあああん”といい音が響くが以前ほどの威力はない…が普通のレスラーに比べれば威力は十分ある。
「っと…負けるもんかっ！シュッ！」
小早川は特訓を積んでマスターしたマタドーラチョップを繰り出した。
”ぱあああん”小柄な小早川が繰り出したとは思えない威力だが、みぎりはまったく動じない。
「えいっ！」
２発目は踏み込みを加えたクイックモーションのチョップ。
「あぐっ…」
一発目より重いチョップにうめく小早川。
「負けるもんかっ…シュッ！！」
小早川は両腕を振り上げてモンゴリアンチョップ！！
…本来なら肩口に打ち込む技であるが、身長差があるだけに胸までしか届かない。
ぽにょん。とはじき返されてしまった。
「ここまでサイズ差が…」と思ったところでみぎりは小早川の体をボディスラムにとらえた。
「うああああああああっ！」
必殺の超高層ボディスラムかと思い悲鳴を上げる小早川。
「えいっ…」
みぎりは腰の高さまであげるとそのまま軽くマットへとたたきつけた。
「あれっ…いたっ！」
逆に受け身のタイミングを失った小早川はしたたかに腰を打ちつけてしまった。
「ＨＡＨＡＨＡやるなダンディ須永。さすが、さすが。みぎりに技のコントロールを覚えさせたか。」
「ふふ…まだまだ途上ですがいい素材ですな。教えがいがありましたよ。」
まずは力加減を覚えたみぎり。確実にレスラーとしてレベルＵＰしたといえるだろう。大空みぎりのトップレスラーへの道はまだまだ続くのであった。
「まだまだここからっ！」
「負けませんよお。」
小早川とみぎりのスパーリングはまだまだ続く。
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とか吼えたくもなるってもんでさ。
DENSOUさんの口だけ番長っぷりはほんまガチですな！
って、ウチが言っちゃいけないのか。
コバvsみぎり……これはなかなか面白い対決ですね。
ウチの方でもやってみたいカードではありますよ。
DENSOU「HAHAHA!俺に任せとけ！」
お前に任せておけるかあぁぁぁ！
ほーんと、DENSOUさんの頼りにならなさっぷりは異常だぜ。
って、ウチが言ったらダメなんだよな。わかんなくなってきた（笑）
続きを楽しみにしておりますよ。