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NEW WINDの物語 第11話「マッキー上戸の挑戦」
 編集部より。

 これは連載126回にて終了した、『NEW WIND社長風間新手記』を加筆・修正した改訂版です。

 無駄な部分をそぎ落とし、表現にも手を入れてあります。

 印象が変わるかもしれませんが、NEW WINDの歴史を再度振り返っていただければと思います。

◇3年目10月◇

 今月の話題はEWA認定世界ヘビー級選手権につきる。
 NEW WINDのツートップ(伊達&南)を撃破した、『最強の外敵』ハン。そのハンが、自身の防衛戦の相手に指名してきたのはマッキーだった。
 マッキーからギブアップの言葉を吐かせれば、NEW WIND所属全員(※)からギブアップ勝利になる。
(※デビューしたばかりの武藤&結城は眼中になしなので、相手にもされていない。)

「マッキーからギブをとったら、イエローの国から撤退する。」などとマスコミを通じて声明を出している。
 ま、この辺はプロレスならではのお約束といいたいところだが、今回はマジらしい。
 ハンは、IWWFのモーガンを倒すのが目的。
打倒モーガンを果たす為には、レベルの高いところで試合をして、自らを高めたい。
 その目標の為に、日本でもレベルが高いと評判のウチと提携して、わざわざ来日したのに、このような役不足の相手ではつまらないというのが本音だろう。

 舐められたものだが、事実ハンには全員ギブアップをとられてやられているわけで・・・ 
 主力でただ一人、ギブをとられていないマッキーが最後の砦になれるかどうかだな。

◇EWA認定世界ヘビー級選手権試合◇

 6000人会場が超満員札止め。
旗揚げ3年目にして、これだけの会場を埋められるとは。この超満員のお客さんの期待に、マッキーが応えられるかどうか。
 ここで、お客さんの期待に応える事ができれば、マッキーの立場は一気によくなるだろう。
 伊達・南に継ぐ、第3の女からの脱却のチャンスであり、それどころか、ここでベルト奪取できれば一気にナンバー1へ、エースへとなれる大チャンスだ。
 団体としてもこのままハンにいいようにされたままでは困るし、ここはマッキーの奮起を期待したい。
「社長、見ていろよ。今日は最高の試合を見せてやるぜ。」
 マッキーは気合十分で、その瞳はEWAのベルトをしっかりと見据えていた。
 
 試合はマッキーの頭突きVSハンの掌底の打ち合いから始まった。
AACとの提携時とは違うゴツゴツした展開に、観客もドンドン引き込まれていく。
 一通り打撃戦が終わるとハンの関節地獄ショー。
技術力の高さを見せつけ、マッキーの腕・足・首を次々に極めていく。
もともと関節技が不得手なマッキーは、思うような防御がとれずいいようにされてしまう。
 伊達も上手くはないが、マッキーも相当関節技は苦手だ。
正直なところ、『前回は、よくギブアップしなかったものだ』と妙な関心をしてしまうくらい、関節技に弱い。
 その辺りを本人もわかってはいるようで、タッグパートナーには関節の使い手(ジューシーペアはラッキー、上南シスターズでは南)を選んでいて、タッグでは好成績を収めている。 
だが、マッキー今日はシングルマッチだ。パートナーには助けてもらえないぞ。
 だから「練習しろ」と言ったのだが、関節技に関する素質がないのだろうな。
 ギブアップをしないマッキーに業を煮やしたハンは、打撃で体力を削りに来る。
 正直関節でこのままやられていたら、いずれマッキーの心は折れていただろう。打撃攻撃ならマッキーだって捌く事が出来る。反撃のチャンスはきっとあるはずだ。
「クッ、このおっ!」
ハンの速く重い打撃を全て捌く事は出来ないが、何発かに一度、脚や腕をキャッチして、パワーを生かした攻撃を放つマッキー!
掌底をキャッチしてのマッキータイガー(変形ダブルアーム・パイル)。
ニーを狙うひざをキャッチしてのMAXマッキーバスター。このどちらもカウント2.5でクリアするハン。
「しぶといヤロウだぜ。」
「やらせない!」
再びハンの打撃が決まり始める。鋭く、重い掌底が綺麗に決まり、カウントは2.5。
ふらふらと立ち上がったところへ、もう一度掌底が炸裂するが、これをマッキーはカウント2.8でクリアする。
「終わりだ!」
とどめを狙うハンは、ランニング式掌底!これをカウント2.9でぎりぎり肩をあげるマッキー。どうにか耐えたマッキーは、ここでもう一度MAXマッキーバスター!
 これをカウント2.8でクリアするハン。
またも掌底が炸裂し、ダウンするマッキー!
(ここまでか!?)
だがマッキーは、なんとかロープへ右足を伸ばしエスケープに成功。
 ハンはギブアップ狙いに変更してくるが、これはロープが近い。
楽々とロープエスケープするマッキー。 
 ここでハンは一度ダメージを与えなおそうと考えたのか、起き上がったマッキーをロープへ振る。
 どうやらジャンピングニーを狙うようだ。
「あまーい!」 
マッキーはここでトペ・レベルサに切り返し、そのままカバー。
バン!
「1!」
バン!
「2!」
勝利の予感にトニー館の動きに躍動感が生まれる。
バン!
「3!」
 この瞬間地鳴りのような大歓声。
マッキー上戸、ナスターシャ・ハンからピンフォールを奪い、EWA世界ヘビー王者に!

 以下はリング上でのマッキーのマイク。
「すまね、最後ちょっとしょっぱかったな。でもよ、俺は勝てた事が嬉しいんだ! おい、ハン!またやろうぜ!!」
 ここで拍手とマッキーコールがおきる。
「折角とれたベルトだけどよ、大事に持っている気はない。早速だけど、来月防衛戦やっちゃうぞ~~!」
 おお・・というざわめきに包まれる客席。
「相手はだれだー!!」と野次が飛ぶ。
すると、「ハンともう一度だ!」、「伊達とやれ!」、「いや南だ!」「ラッキーだろう!」
などと観客から口々に選手の名前が挙がる。
「あっはっは、相手はもう決めているんだタイトルマッチが決まった時からな~~!取ったらコイツとやるってな!」
ここでマッキーは一呼吸。
もちろん私は事前にマッキーから聞いているから知っているけれど。

「それは・・・南さんだ。同門対決?関係ねえーよ。やっちゃうぜ!」
マッキーはセコンドについていた南にマイクを投げつける。
「お受けするわ。あんなしょっぱいフィニッシュではなく、完璧なフィニッシュで決めて差し上げるわ。」と南。きっちり挑発しているところがグッジョブ!
「タッグを組んでいるけどさ、南さんとはベルトかけてシングルやってみたかったんだ。ちょうどタッグとしては無冠だしよ、思いっきりやろうぜ!!」

 こうして11月シリーズの目玉カードは・・・
『上南シスターズ対決』EWA認定世界ヘビー級選手権試合
『王者』マッキー上戸(上南シスターズ)VS『挑戦者』南利美(上南シスターズ)に決定した。
 一部マスコミでは『完璧なフィニッシュ』という南の言葉が一人歩きし、フィニッシュ限定マッチ?なんて書かれ方をしているが、それはない。
 だけどそれに近くなるのは想定できる。
南はギブアップを狙ってくるだろうし、マッキーはMAXマッキーバスターでの3カウントを狙ってくるはずだ。
『お互いの必殺技へどうつなげるか』
これがこの試合の最大のポイントになるだろうな。
私も、この試合を楽しみにしている。
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2007/09/16 18:53 | Comments(0) | NEW WIND 改訂版

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