NEW WIND社長 風間 新 手記より。
※このお話は、長編リプレイ『NEW WIND編』および『栄光のスターロード編』の『創作アフターストーリー』です。
このお話の設定には、ゲーム上では再現できない設定を盛り込んでいますので、ご注意ください。
単独作品としても十分楽しんでいただけるように留意しておりますが、登場人物の設定などは『NEW WIND編』に準拠していますので、NEW WIND編を読まれているとより楽しめると思います。
※※再会試合について※※
この試合に関しては、ほぼリアルタイムでお話が展開します。
今回は28分15秒から30分までの出来事です。
※このお話は、長編リプレイ『NEW WIND編』および『栄光のスターロード編』の『創作アフターストーリー』です。
このお話の設定には、ゲーム上では再現できない設定を盛り込んでいますので、ご注意ください。
単独作品としても十分楽しんでいただけるように留意しておりますが、登場人物の設定などは『NEW WIND編』に準拠していますので、NEW WIND編を読まれているとより楽しめると思います。
※※再会試合について※※
この試合に関しては、ほぼリアルタイムでお話が展開します。
今回は28分15秒から30分までの出来事です。
「勝機、見逃すわけにはいかない!」
伊達がついに必殺技、シャイニングフェニックスを狙う。
バックステップで間合いを取ると、素早くダッシュ。南の右ヒザを左足で踏み台にして、“暴れん坊なヒザ”を南の左頬へと叩きこむ!
「うおおおおおおおっ!」
客席から大きな歓声があがった。不死鳥の復活を告げる、閃光鳳凰弾!
「おおっ!」
だが、南はかろうじてヒザを両腕でブロックし、ガードに成功していた。この技は致命傷になりかねないからな…
しかし、伊達はそれを予期していたようで、やや体勢を崩しながらも、左足を大きく振り上げていた。そのままリングに落下しながら、強烈なカカト落としを南の右の肩口付近に叩き込む。
「くううっ…」
「あっと伊達、シャイニングフェニックスは囮だ!ここでライジングフェニックス!後輩フェニックス遥の必殺技がスカイブルーのマットに今宵復活~~!!」
まさかの大技を叩き込まれた南は、驚きとダメージが入り混じった表情をしている。
「うわあっ!ライジングフェニックスかよ!」
「これは予想できなかったわ。」
「南っ!」
伊達はバックステップすると、今度は助走距離ほとんどなしで、再度シャイニングフェニックスを放った。カチ上げるように南の左頬を打ち抜き、南は仰向けにダウン。
「カバー!!」
伊達は南の右足を片エビに固めると、フォールの体勢に入った。
バンッ!
「ワンッ!」
南はこれをカウント1で返した。
「おおおおっ!」
驚きの声と、大きな拍手が送られた。
「ハイスパートレスリングもまだ出来るんだな。もう出来ないのかと思っていたよ。」
「さすがね。一試合は無理でも、試合の中で緩急をつけることでそれをカバーしている。」
南は左手で左頬を押さえながら、どうにか立ち上がった。
「南っ!」
「グッ!」
伊達は腹部にヒザを叩き込んで動きを止めると、南のバックへと回った。
クラッチを嫌う南だが、直前に受けたヒザのダメージで動きが鈍い。それでも2度、3度とクラッチを切ったのだが、最終的に伊達が狙い通りのクラッチで南を捕獲した。南の左腕をチキンウイングアームロックに極め、右腕をハーフネルソン風のV1アームロックに固めた。
「おおおおっ!」
場内から大きな歓声が上がった。さすがに皆わかっているようだ。そう…このクラッチから繰り出される技は…
「あ~っと伊達、愛弟子の永沢舞のフィニッシュホールド、テキーラサンライズのロックに固めた!」
「南さん!外して!」
相羽が指示を飛ばすが、完璧にクラッチが決まっている。
「いつかは出すかもしれないと思ってはいたけど、ここで狙ってきたか…」
「リングには立てなかった愛弟子の魂を込めて…というところでしょう。」
「遥さん!…決めて!決めてええええっ!」
永沢、涙の絶叫。伊達はその声にコクンと頷くと、一気にスープレックスで後方へと投げた。綺麗なブリッジから、危険な角度で南がスカイブルーのリングに叩きつけられた。
「姉さん!」「南さん!」
セコンドの二人が、サードロープの下に顔を突っ込み、心配そうに南を呼んだ。
「レフェリーカウント!!」
永沢と伊達が同時に叫んだ。
「OK、フォール!」
トニー館が飛び上がって確認できるポジションに移動すると、すぐにフォールカウントに入った。
バンッ!
「ワンッ!」
バンッ!
「…トゥ!」
溜めを作ったトニー館の右手が、3度目のマットへ振り下ろされる。
「おおおおおおっ!」
南はカウント2.9で右肩を上げた。
ドドドドドド!観客が一斉に足を踏み鳴らす。重低音ストンピングが、6万観衆を飲み込んだ新日本ドームを大きく揺らした。
二人がここまで使わなかった『頭から落とす技』…先に封印を解いたのは伊達の方だったか。南は技を受けきることが出来ただろうか?…少々心配だな。ブランクがある分頭から落とす技への受身は不安があるからな…
伊達は、ゆっくりと赤コーナートップへと登り、南が起き上がってくるのを待つ。
「たてえええ、みなみ~~~っ!」
伊達の声がドームに響いた。
「試合時間30分経過、30分経過」
【30:00】
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目が離せぬ試合が続きますよw
最後まで楽しみにしてます♪