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2017/09/26 00:06 |
『もう一度あの日のように~再会~その41「もう一つの再会」』

NEW WIND社長 風間 新 手記より。

※このお話は、長編リプレイ『NEW WIND編』および『栄光のスターロード編』の『創作アフターストーリー』です。
 このお話の設定には、ゲーム上では再現できない設定を盛り込んでいますので、ご注意ください。
 単独作品としても十分楽しんでいただけるように留意しておりますが、登場人物の設定などは『NEW WIND編』に準拠していますので、NEW WIND編を読まれているとより楽しめると思います。


 ここで、マイクを持った人物がリングへと近づいてゆく。ポニーテールが似合うその女性はかなり緊張しているようだ。まあ、この状況ではリングに上がりにくいよな。私は仲間元リングアナに目で合図を送った。

「只今より…素晴らしい再会試合を見せてくれた南利美選手・伊達遙選手の生の声を皆様にお届けしたいと思います。」
 場内から歓声が上がる。
「インタビュアーは、現在大日本TVなどでリポーターとして活躍していらっしゃいます、元NEW WIND8期生ジャンヌ永原さんです。永原さん、よろしくお願い致します。」

「おおおっ!」
 予期せぬ人物の登場に、場内がどよめいた。これも一つの再会だ。
「NEW WINDファンの皆さん、こんばんは。元NEW WIND8期生のジャンヌ永原です。皆さんを代表して、私が素晴らしい再会試合を見せてくださった南利美選手、伊達遙選手にインタビューさせていただきます。」
 大きな拍手が巻き起こる。
「私からしたら、お二人は偉大な先輩達ですので…正直思いっきり緊張していますが、大丈夫、ダイジョーブと自分自身に言い聞かせて頑張りますので、よろしくお願い致します。」 
「頑張れよ~~!」
 久しぶりの先輩との再会に緊張する永原。いつもの脳天気はどこへ行ったのやら。ともかく、頑張れよ。
「えっと、まずは長いブランクを経ての一夜限りの復帰戦。素晴らしい試合で我々を魅了してくださった、伊達遥選手、南利美選手に盛大な拍手をお願い致します。」
「わあああああっ!」盛大な拍手と大きな歓声が新日本ドームを支配する。
「ありがとうございます。では、早速お二人にお話を伺ってみたいと思います。」
「永原、完璧な仕事をしないとわかっているわね?」
 南は満面の笑顔でプレッシャーをかけた。永原の顔が引きつる。
「が、頑張ります。」
「ふふ、冗談よ。かわいい後輩にそんな事を言うわけがないじゃないね。」
 南は笑いながら伊達に振ったが、目は笑っていない。伊達は苦笑しながら頷く。
「え、えーと一夜限りの復帰戦となったわけでしたが…試合はどうでしたか?」
「うーん……正直きつかったわね。」
 南の現役時代と変わらぬクールな返答に場内から笑い声が上がる。
「伊達選手は?」
「……キツかった…です。」
 正直な感想だろうな。
「伊達選手、南選手との久しぶりの再会でしたけど、いかがでしたか?」
「…さすが南さん…強かった。」
 伊達は満足そうな笑みを浮かべながら答えた。
「南選手はいかがでしたか?」
「そうね…ここまで強い遥で戻ってくるなんて思わなかったな。」
「…そのセリフ、そっくり返します…」
 二人のやりとりの場内は大いに盛り上がった。
「南選手、今日の試合内容はいかがだったでしょうか?」

「完璧よ!」
 この答えに場内から大きな拍手が起こる。
「あはは…さすがは南選手ですね。では、伊達選手は?」
「……………」
 伊達沈黙。場内から笑い声が漏れる。
「え、えーと伊達選手?」
「負けてしまったので、やっぱり悔しいです。でも、満足のいく試合でした。」
 急にしゃべりだしたので、場内からはおおっと声が上がった。伊達は長いブランクの間に人見知りをある程度克服したのだろうな。
「………」
「永原、あなた遙にからかわれたわね」
「うっ…コホン。南選手はその強いという伊達選手に見事な勝利を収めましたよね。その勝因はなんでしょうか?」
 永原…上手く凌いだな。
「そうね…私も遙も、お互いにこの日のために鍛え直して、このスカイブルーのリングに上がったわけだし、二人とも勝つ為に試合をしたわ。自分でいうのもおかしな話だけど、実力ではほぼ互角だったと思うし、もしかしたら遙の方が強かったかもしれない。だけど、今日の試合“勝ちたいという気持ち”そして“勝つという強い決意”で勝っていたのは、私だった。」
 南はここで一旦言葉を止め、大きく息をしてから話を続けた。
「私には、遙が持っていないものを持っているから。だから私は勝てたのだと思う。」
「伊達選手が持っていなくて、南選手が持っているものですか?」
「それは…家庭よ。私には愛する家族がいる。今回このリングに戻ってこられたのは、“頑張っておいで。もう一度あの日のように輝く姿を楽しみにしているよ”といって快く送り出してくれた私の大事な人がいたから…それに、負けた姿を見せたくないって人もいるしね。」
 南の表情が、選手としての顔から家庭を持つ女性のものに変わっていく。
 今回の復帰は、ご家族のご理解あってのことだ。あとで、改めてお礼を言わなければならないな。


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2008/05/25 18:00 | Comments(2) | もう一度あの日のように

コメント

実に南さんらしい受け答えで良いですね

勝因についてはまったくその通りだと思います
てか、アンケートと拍手で予想した通りでしたね(笑)
posted by 豆腐屋の哲URLat 2008/05/25 19:28 [ コメントを修正する ]
>哲さん

 元々決まっていた部分ですが、拍手内容からインスパイアされている部分もあるのです(笑)
 もっとも完全正解に近かったですけども(笑)
 
posted by Nat 2008/05/26 03:15 [ コメントを修正する ]

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