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2017/06/23 05:39 |
新たなる風の物語 第36話「師弟対決を裁くのは…」

NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より 

 ※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
 旧作版のNEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。


「げええええええっ…あ、あいつは~~~~!!」 
 コアなプロレスファンから声が上がる。
トニー館不在という興業のピンチに颯爽と登場したのは、前回と同様に栃木一の名レフェリー”カルパッチョ真岡”……ではなかった。
 もちろん白が基調のデザインのマスクなので、あの迷レフェリー”ミスターDENSOU”でもない。
 白を基調としたマスクではあったが、そのマスクからはみ出している髪の毛は長く綺麗なブルーだった。
「小鳥遊と朝比奈の試合、裁くのは私しかいない。」
 そういって謎の覆面女は、マスクに手をかけ、ばっ!とそのマスクを脱ぎ捨てた。
「おおっ!」
「風間社長、この試合…私こと不肖レインボー岩城が裁かせてもらいます!よろしいですね!」
 レインボー岩城と名乗った人物はそう私に告げた。
「うおおおおおおお!」
「岩城だよ、レインボー岩城だよ!!」
「マジかよ!!」
場内のファンから様々な声が上がる。
「いいでしょう。あなたが本当にレインボー岩城なのであれば、この試合を裁く権利は十分すぎるほどありますから。」
 私はあっさりとそれを受け入れた。
「うおおおおおおおっ!」
 場内は予想しなかった展開にどよめく。
「任せておいて、ぶいっ!」
 ニカッと笑って岩城は噂に聞いた“ぶいっサイン”をしてみせた。
「ぶいっ!」

 知らない人のために解説をしておこう。
レインボー岩城とは、かつて存在した団体GGJの一期生であり、旗揚げ時にはエースとして期待された将来性豊かなレスラーであり、うちのエースとして君臨しているガルム小鳥遊のただ一人の同期レスラーである。
 団体の方向性の違いから早くに退団し、海外へと活躍の場を求めていた。
小鳥遊の同期ということは朝比奈の先輩にあたるわけだが、朝比奈は岩城が退団した後に入団したため直接的な関わりはない。

「青コーナーよりオーガ朝比奈選手の入場です!」
 朝比奈がゆっくりとリングに向かう。
「朝比奈~~!!」
「負けるなよ~~!!」
 地元ということもあり、今日一番の大歓声が沸き上がる。
「ヘッ…今日は負ける気がしねえな。」
 朝比奈はパンパンと顔を両手で叩いて気合を入れるとリングへと上がった。
「楽しみにしているよ、朝比奈選手。」
「あんたが岩城さんか。どうせ社長の差し金だろう?」
「たははっ…それはどうだかね。」
 岩城は愛想笑いを浮かべる。
「チッ…まあどうでもいいけどよ。ちゃんとレフェリーできるんだろうな。」
「もっちろん。」
 岩城は自信満々に頷いた。

「赤コーナーより…地獄の番犬…ガルム小鳥遊選手の入場です。」
 レクイエムが流れ、入場口にスモークが焚かれる。
「さあ、楽しい晩餐会のはじまりだ。」
 自らのナレーションが入ると同時にスモークの中から小鳥遊が姿を現すと、青森のファンはその威圧感に一瞬静かになったのちに思い出したように歓声を上げた。
「あの風格はエースのまとうものですな。旗揚げからの10か月で小鳥遊は立派なエースに成長したといえるでしょう。」
 ダンディさんは孫の成長を見るように目を細めた。
「その小鳥遊を大将と慕う朝比奈が、飲み込まれずにどこまでやれるかですね。」
 リングに上がった小鳥遊はレフェリーをチラリと見たがその表情を変えることはなかった。
「青コーナー、青森県出身、154パウンド!オーガあさっひっな~~~!!」
 朝比奈は両腕ぐっと突き上げてアピール。地元青森のファンから大声援が飛ぶ。
「赤コーナー、山梨県出身、220パウンドー!ガルム~う、たっかなし~~!!」
 小鳥遊は特にアピールもせず悠然とたたずんでいる。
「レフェリー、レインボー岩城!」
「ぶいっ!!」
 場内のファンの約4分の1が「ぶいっ!」の声を出していた。
なおボディチェックを受ける間も小鳥遊と岩城は目を合わさないままだった。
「OK、GO!!」
 レインボー岩城の合図で小鳥遊VS朝比奈の初のシングルマッチの開催を告げるゴングが鳴らされた。


第37話へ
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2008/12/21 18:00 | Comments(4) | サバイバー2リプレイ NEW WIND編

コメント

そうか、ここはNEWWIND・・・この可能性もあったんだよな。
てっきりカルパッチョだと思いましたよ。
あ、でも先日頼んだカルパッチョ食べてたのおいらだけだったのは
ここへの複線だったんだな!!(多分違う)
posted by 泡藻at 2008/12/21 18:48 [ コメントを修正する ]
岩城は予想外でしたわ。
確かに納得させるタイミングですわな。
あと、カルパッチョは皿が遠かった(笑)
posted by 鷹羽シンat 2008/12/21 20:15 [ コメントを修正する ]
はじめまして、ファミコン日和というブログをやっています、あるでばらんと申します。
コメントいただいたお返事にと訪問させていただきましたが、思わずリプレイ小説に見入ってしまいました。試合展開が熱いですね。
今後とも作品を拝見させていただきます。
posted by あるでばらんURLat 2008/12/22 02:21 [ コメントを修正する ]
>あわもさん
 そうここはNEW WINDですから。

ちなみに「どうせカルパッチョだろ?」と思わせるのが狙いでしたからね。

 ちなみに私も食べてましたよ。
あそこは柱がじゃまだったりいろいろ不便な場所でしたね。

>鷹羽シンさん

 予想外になるように今までコントロールしてました。
なお岩城に関しては最初のころの話で伏線はっていますので、読み返してみてください。
 
>あるでばらんさん

 ようこそNEW WINDへ。
リプレイ読んでいただいてありがとうございます。
 試合の熱さはうちの売りのひとつなので、そういってもらえるとうれしいです。
こちらも思わず見入ってしまいました。いろいろな意味で注目しております!
 
posted by Nat 2008/12/23 00:27 [ コメントを修正する ]

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