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2024/04/23 16:49 |
新たなる風の物語 第57話「スープレックスモンスター」

NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より 

 ※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
 旧作版のNEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。

◇2年目1月

 スカイブルーのリングに世界王者の来襲が決定した。
「世界王者が来日ですか。いよいよTWWAも本腰を入れてきましたな。」
 過去世界ジュニア王者やタッグの世界王者組が参戦したことはあるが、世界シングルの王者が来日するのはNEW WIND史上初めてだ。
現在NEW WINDは旗揚げ時点から提携しているWWCAの他にもう一団体、あの”スープレックスモンスター”ジェナ・メガライトを擁するTWWAと提携している。
 強豪レスラーの多くをスープレックスでマットに沈めてきたジェナ・メガライトがやってくる。
「メガライトか。噂には聞いているが、楽しみだな。」
 そういって小鳥遊は張り切ってトレーニングしていた。
「小鳥遊は強い相手と試合できるのが楽しいのでしょうな。」
「そういうものなんですかね。私はプロレスラーではないので、そういう気持は少々わかりかねますが。」
「ふむ。ライバルは手ごわい方が燃えるものですよ。”あいつに負けてなるか、絶対に勝ってやるぞ”というような気持ちが選手の実力をアップさせますし、
さらに実際に肌を合わせることで力をつけていくのです。」
 元プロレスラーのダンディさんがいうのだから間違いはないのだろう。
「まあ、強敵と当たるのを嫌がるのもいますがね。」
 なるほど人それぞれというところなのだろう。

 NEW WIND1月興行

 来日したメガライトの初戦はソフィと組んで小鳥遊&十六夜と対戦。
ソフィがピンをとられて試合には敗れてしまったものの、噂以上の強烈なスープレックスで十六夜と小鳥遊を放り投げ、世界レベルの実力を見せてくれた。
「つう…なんだあいつのスープレックスは…今まで受けたスープレックスのどれよりも効いたぜ。」
 首をアイシングしながら小鳥遊がつぶやく。
「災厄の力を持ってしても…あのスープレックスの威力には叶わなかったわ。ジェナ・メガライト…恐ろしい相手ね。」
 十六夜もスープレックスの威力に戦慄を覚えたらしい。
「二人とも大丈夫か?」
 私の問いかけに対し小鳥遊は苦笑いしながら首を軽く振った。
「うーん…あんまり大丈夫じゃねえな。首が詰まっちまったよ。」
 日本人選手で一番重い小鳥遊だけに、投げられた時のダメージは大きい。
「軽々と小鳥遊を投げ切っていたよな…」
「ああ。とんでもないパワーだった。世界のレベルってのを体感したぜ。」
 頑丈な小鳥遊にここまで言わせるとは…
「正直な話…リリィのドラゴンよりもあいつのベリー・トゥ・バックは効くぜ。」
「あのリリィのドラゴンスープレックスよりもか?」
「ああ。リリィのドラゴンもそりゃ効くけどよ。メガライトはスピードが違う。角度もキッツイしな。私や十六夜だったから受けきれたけどうちの若い連中には相当キツイ相手だぜ。」
 ほとんどの選手がピンを取られているあのリリィ・スナイパーのドラゴンよりも効くとは…両方を受けている小鳥遊の言葉だけに重みがある。カード編成を考えないといけないかもしれない。 

 その後もメガライトの勢いは衰えず、北条、朝比奈、十六夜がメガライトのベリー・トゥ・バックの餌食になった。
「ぐはっ…」
 さらに小鳥遊までもがピンフォールをとられてしまい、NEW WINDの上位陣はあっさり全滅してしまった。
「思った以上に差がありますな。」
「ですね。これほどまでとは…」
 正直なところメガライトの強さは今の十六夜や北条ではまったく相手にならない。小鳥遊でようやく試合が成立するレベルだ。
「くそっ…好き放題やりやがって。来月の興行で借りは返す!」
 小鳥遊は打倒メガライトを誓った。


第58話へ
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2009/01/12 18:00 | Comments(0) | サバイバー2リプレイ NEW WIND編

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