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2017/10/19 10:54 |
”口先で 巨大な敵を 振り回す”
”レッスル川柳イラスト化作品 SS化チャレンジ” 
 N版 第24弾です。
 気楽にお願いします。

※このSSは公式でイラスト化された川柳を、私が勝手に設定しSSとして書き上げたものです。
 
 
※ジャンル:小悪魔のささやき


「フン!フン!フン!」
 道場の片隅で、ボンバー来島がトレーニングに励んでいます。
「こうやって鍛えておかないとな。」
 来島は頑強な体をしていますが、さらに鍛えることで、攻撃力と防御力を高めることができるのです。
 すべてをなぎ払う、必殺のナパームラリアットはこういう日々の努力の賜物といえるでしょう。
「来島さん、ちょっといい?」
 サキュバス真鍋がボンバー来島に声をかけます。

「おう。どうした真鍋。トレーニングの相談か?」
 来島はバーベルを上げ下げしながら答えました。
「ちょっと違うけど・・・」
「あん?じゃあなんだ?」
 来島はトレーニングを続行したままです。
「うんとね、その・・・あ・・・でも・・・」
「なんだよ、はっきり言えよ。」
「あ、うん。あのね、祐希子さんがね、話しているのを聞いちゃったんだ・・・」
 真鍋はモジモジしながら答えます。
「祐希子がどうしたって?」
 さすがに手を止めて来島は真鍋を見ます。

「あ、うん。『恵理はだめだよ、使えないから。』って。」
 真鍋は器用に口真似をしてみせます。
「なん・・だって?」
「だから『恵理はだめだよ、使えないから。あのパートナーじゃ勝てないよ。』って言っていたよ。」
 この真鍋の言葉に来島はショックを受けました。
「な・・・」
「確かに伝えたよ。でも、来島さん、私から聞いたって言わないでね。お願い。」
「あ、ああ・・・」
 真鍋が去った後、ドゴンという何かが落ちる音と、来島の悲鳴が聞こえたのです。

「キシシ・・・一丁あがり。」
 真鍋は手帳を取り出すと、ボンバー来島と書いてある欄に『済』と書き入れました。
「次は・・・こいつ。」
 真鍋は次のターゲットを決めました。



 ビューティ市ヶ谷はテラスでのんびりとくつろいでいます。

「ねえねえ、麗華様。」
「なんですの?」
「練習しなくってもいいのかな?」
 榎本綾が心配そうにします。
「よいのです。今はのんびりすることがお仕事なのですよ。」
「ふ~ん。そっか。じゃあ綾ものんびりする。」
 二人はポカポカとした暖かい日差しの中、パラソルのしたでのんびりとしています。
 正規軍・正義軍・ヒール軍のどれにも属さない市ヶ谷と榎本は練習も別行動なのです。
「体を休めるのも大事な仕事なのですのよ。」
 市ヶ谷は目を閉じます。
「ほら目を閉じてごらんなさい。風が心地よいですわよ。」
 榎本は言われたように目を閉じます。
「ほんとだあ・・・麗華様、風が気持ちいいです・・・」
 熊のぬいぐるみを抱きしめて榎本はスースーと寝息を立て始めました。
「あら眠ってしまったのですね。私も眠くなってきましたわ・・・」
 二人はポカポカとした陽気と、心地よい風を受けてのんびりとお昼寝タイムに。
  
 
「麗華様、大変です!」
「なんですのっ!人の優雅な午後のひと時の邪魔をして!」
 血相を変えて飛び込んできたのは、真鍋である。
「でも、麗華様、大変なんですっ!」
「おっしゃいなさい。」
「は、はい・・・怒らないで聞いてね。」
「なんですの?」
「は、はい。ちょっと小耳に挟んだのですけど・・・」
 真鍋はモジモジし始めます。
「ハッキリおっしゃいなさい!」
「は、はい。実は『埼玉の偽令嬢をぶっつぶす会』が結成されるそうです。」
「いまなんと!?」
「はい『埼玉の偽令嬢を・・・』」
「なんですって!」
 市ヶ谷は真鍋の首に手をかけると片手で持ち上げました。
 『ワンハンドネックハンキングツリー』といったところでしょう。

「れ・・麗華さま・・く、くるしい・・・あた・・しがいったんじゃ・・・」
「あら、そうでしたわね。オホホ。」
 市ヶ谷は手の力を緩めます。
「ごほっげほっつ・・・麗華様・・・それを言っていたのは、マッキー先輩で、マッキー先輩が首謀者です。」
「なんですって?あのゴリラ女・・・許せませんわ。」
 市ヶ谷の体から闘気が放出されます。
「ですよね、麗華様・・・やっちゃってください!」
「言われなくてもやりますわよ・・・」
 

「キシシ・・・もう一丁あがり。」
 真鍋は手帳を取り出し、ビューティ市ヶ谷=『済』と書き入れました。
「あとは・・・あいつだ。」
 真鍋は第3のターゲットの元へと向ったのです。


「しょっぱい、しょっぱい、しょっぱすぎるぜっ!」
 
 食堂で文句をつけているのはマッキー上戸。
もっとも文句ではなく、すでに口癖になっているのですが。
「かーっ、しょっぺえ!」
 これだけ聞いていると頑固親父ですが、マッキーはまだまだ若い乙女なのです。

「ねえ、マッキーぃ。」
 甘ったるい声を出してマッキーの首筋にすがりついたのは、もちろん真鍋。
「な、なんだよ、耳元で気持ち悪い声だすなっ!」
「ひっど~い。マッキーたらあの熱い夜を忘れたの?」
「ふざけんなっ!」
 マッキーは怒りに燃えた表情で真鍋を睨みつけます。
「まあ、落ち着いたら?どうどう・・」
「アタシは牛かっ!」
「まあまあ。あのね、すっごい事聞いちゃったんだぁ。」
 真鍋は手を口にあてて、キシシっと笑いました。
「な、なんだよ・・・」
「聞きたい?」
「聞かせろ。」
 マッキーは真鍋をさらに睨みつけます。
「そんなに怖い顔しなくても、教えてア・ゲ・ル。」
「・・・とっとと話せっ!」

「はーい。うんとね~、ラッキー先輩って最近マッキー先輩に冷たくない?」
 マッキー上戸とラッキー内田はジューシーペアというコンビを組んでいるですが、最近確かにタッグとしての出番が減っていました。
「・・・うーん、わからないけど、前より一緒にいる時間が減ったのは確かだな。」
「でしょ~。それには秘密があるんだけど、聞きたい?」
 真鍋はニヤリと笑いました。
「・・・聞かせろ。」
「じゃあ、話してア・ゲ・ル。」
 真鍋はウインクしてみせます。
「・・・気持ち悪・・・」
「もー失礼ねえ。そんな事言うと教えてあげない。」
「嘘だ嘘。早く教えてくれ。」
「うーんとね、ラッキー先輩って今市ヶ谷さんと付き合っているらしいよ。」
「はあっ?」
 マッキーは真鍋の言っている意味が理解できませんでした。
「もうね『マッキーなんかと組んでいられないわ。あんなゴリラと一緒にいても面白くない。だったら、高貴な麗華様と一緒に・・・』ってことらしいよ。」
 真鍋はこれまた器用にラッキーの口真似をします。
「・・・」
「市ヶ谷さんは『あんなゴリラと一緒なんてさぞ苦労なさったでしょう。これからは私が貴女の面倒をみてさしあげますわ』って。」
 これも市ヶ谷の口真似を見事に演じてみせる真鍋。
 さすが『口から先に生まれた女』ですね。
「あの野郎・・・ふざけやがって!ぶっ殺してやる!」
 マッキーは席を勢いよく立ち上がると、食堂から出て行ってしまったのでした。

「キシシツ・・・み~っつ。」
 真鍋は手帳を取り出すと、マッキー上戸=『済』と書き入れたのです。
「ミッション・コンプリート」
 真鍋は満足そうに笑いました。



「市ヶ谷てめえっ!」
「上戸っ!」
 遠くから市ヶ谷と上戸の怒声が聞こえ、さらに『ピーポーピーポー』と救急車がやってくる音が聞こえました。
 


(終?)





『口先で巨大な敵を振り回す』 yatterzoooさんのイラスト化川柳です。

主演 サキュバス真鍋
出演 ボンバー来島、ビューティ市ヶ谷、榎本綾、マッキー上戸(ジューシーペア)

       
 いやいや平和なお話でしたねえ。
えっ?オチがないって?まあまあ、ちゃんと考えていますよ。

 では次回、『振り回し 振り回されて ボロ雑巾』でお会いしましょう。 
 
  ということで 続くっ!  (鷹羽さん風に)



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2007/07/02 21:27 | Comments(0) | レッスルSS

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