☆注意喚起情報☆
このお話はレッスルエンジェルスサバイバー リプレイ『NEW WIND編』およびその続編である『栄光のスターロード編』の設定を受け継いでいますが、このお話は『NEW WIND』のお話ではありません。
また、登場人物の設定は前述の『NEW WIND』での設定を受け継いでおり、公式とは違う設定がなされています。
本来なら先輩であるはずの登場人物が、後輩として登場したりしますのでその点についてはご留意ください。
また基本的にこのお話は管理人のオリジナルであり、リプレイではありません。
ただし、外伝という位置づけですので、リプレイの設定を受け継いでいます。
リプレイでいえば、13年目4期生永沢舞の引退後あたりを舞台に展開していきます。
以上注意喚起情報を留意の上、つづきへとお進みください。
※感想はOKというか歓迎しますが、苦情は一切受け付けませんので、あらかじめご留意ください。
管理人 N
このお話はレッスルエンジェルスサバイバー リプレイ『NEW WIND編』およびその続編である『栄光のスターロード編』の設定を受け継いでいますが、このお話は『NEW WIND』のお話ではありません。
また、登場人物の設定は前述の『NEW WIND』での設定を受け継いでおり、公式とは違う設定がなされています。
本来なら先輩であるはずの登場人物が、後輩として登場したりしますのでその点についてはご留意ください。
また基本的にこのお話は管理人のオリジナルであり、リプレイではありません。
ただし、外伝という位置づけですので、リプレイの設定を受け継いでいます。
リプレイでいえば、13年目4期生永沢舞の引退後あたりを舞台に展開していきます。
以上注意喚起情報を留意の上、つづきへとお進みください。
※感想はOKというか歓迎しますが、苦情は一切受け付けませんので、あらかじめご留意ください。
管理人 N
練習終わりのNEW WINDの道場。
「ねえ、ダンディさん、この間のお話の続きを聞かせて」と藤島のお願いする声が響く。
この可愛らしさ全開でのアピールを受けたら拒める男などいないだろう。
ダンディさんも例外ではなく、目を細めて頷いた。
「いいだろう。聞きたい奴を集めておいてくれるか?お茶を淹れてくる」
ダンディさんは飄々と立ち上がると、給湯室にお茶を淹れにいく。
「ボクがやりましょうか?」
相羽が声をかけるが、ダンディさんは頭を振った。
「自分でやるよ。それに相羽はちゃんと体をほぐさないとな。いつも頑張りすぎるから、体がガッチガチだ」
「は、はい!」
相羽はストレッチをはじめる。
ダンディさんはそれを見て満足そうに頷くと、慣れた手つきでお茶を淹れる。
「それに……この味は、あの子達には出せないだろうしな」
ダンディ須永は”違いのわかる男”であった。
NEW WIND外伝 伝説のダンディ・ドラゴン 第2話「須永動く」
「10分15秒、関野クラッチで勝者、関野源吉!」
須永VS関野の一騎打ちは、今日は関野の勝利だった。
ダイビングヒップアタック…もといダイビング『ケツ』でダメージを与え、立ち上がろうとしたところを、変形の首固め『関野クラッチ』で丸め込んだのだ。
「どうだぁ須永っ!思い知ったか!」
関野は吼える。
「偉そうなこと言っておいて、お前も丸め込みじゃねえか!」
須永は怒りを込めて立ち上がる。
「うるせえ。『俺が丸め込み得意なのは知っているだろうが!』」
「……人のセリフを勝手に取るなっ!」
須永はここでドロップキック! 油断していた関野は見事に吹っ飛ばされる。
須永はクルンと空中で後方一回転して着地する。
これが須永のオリジナル技、『サマーソルトドロップキック』だ。
「てめえっ! なにしやがる。」
どんなに華麗であってもドロップキックはドロップキック。
若干威力には欠けるのが悲しいところだ。新人相手ならフォールを取れるかもしれないが、関野クラスには通じていない。
「今のは挨拶だ。またやろう!」
須永はマイクなしでそういうと、ヒラリとトップロープを飛び越えてリングを後にした。
バックステージに入った須永はダッシュで関野の控え室の前で待ち伏せする。
「くそっ……あの野郎……」
ブツブツ言いながら戻ってきた関野は須永に気づかない。
「好き勝手やりやがって。次は叩き潰してやる。」
「誰を叩き潰すって?」
ようやく須永の存在に気づいた関野は「てめえ須永っ!何でこんなところに!」と叫んだ。
「こういうことだよ!」
須永はさっとヘッドロックに極めると、関野を自分の控え室に連れ去った。
「……それからどうなったの?」
藤島が口を挟む。
「バカ、黙って聞いていろよ、瞳」
「だってえ。気になるんだもん」
『須永、暴挙!関野を控え室で急襲!』
『関野大怪我か?』『控え室で乱闘?!両者ノーコメント貫く!』
夕刊スポーツ新聞の見出しが躍る。
実は事の真相は本人たちしか知らないので、勝手な憶測記事が飛び交っていたのだ。
「実は、中では乱闘していて、須永はロッカーに頭を打ち、怪我をしたらしいです」
「関野はその須永にバケツをかぶされてボコボコに蹴られたと訴えています。」
「ダンディさん、ひどーい。」
藤島がむくれる。
「やるじゃねえか。見直したぜ」
八島は普段温和なダンディさんの武勇伝に感心しているようだ。
「これはあくまでも憶測の記事でまったくのデタラメ。真相は違う」
「てめえっ須永!どういうつもりだ!まさか場外乱闘をやろうってんじゃないだろうな?」
いきなり不意打ち気味に控え室へと連行された関野はエキサイトしている。
「バカか、お前。そんな事をして何になる?」
須永は敵意のまったくない普通のしゃべり方をした。
「…確かにな」
それを感じ取り、関野も少し落ち着きを取り戻したようだ。
須永は右手でソファを指し示す。
「座れってか。まあいいだろう」
「スポーツドリンクくらいしかないが、構わないかな?」
「…構わん。もともと期待していない」
関野はどかっとソファに腰を降ろした。
「特製のドリンクだ。旨いぞ」
「お手製か?」
須永はこの問いに頷いた。
「ふん、そういうところはマメだな。おっ、旨いじゃねえか」
「気に入ってもらえたみたいだね。」
須永は笑みを浮かべる。
「フン、お前よりは気に入ったよ。」
「よく言うぜ」
「で、話があるんだろう? わざわざ俺をここに連行してくるぐらいだからな」
「察しがいいな。こうでもしないと話す機会なんてないだろう」
「まあな」
「単刀直入に言うが、俺と組まないか?」
須永は真剣な眼差しで関野を見る。
「…何を企んでいる?」
「関野、お前自分を試す気はないか?」
「自分を試す?」
関野は鸚鵡返しになる。
「ああ。今のお前のポジションは所詮は前座。会場を温めるための盛り上げ役だ。俺もお前もキャリアは2年だから分相応のポジションかもしれないが、満足はしているか?」
「そりゃ、満足はしていないな」
「そうだろう? 明らかに俺達より劣る人間が偉そうにしている。これを許せるか?」
須永はチャンスと見て、矢継ぎ早に言葉を浴びせた。
「……確かにそうだ」
「そうだろう? お前に与えられるポジションは、力に比べて不当に低い」
「うむむ……」
「与えられないのなら?」
「奪う……か?」
関野の目が輝く。
「そうだ。奪おうじゃないか。二人で組んで気に入らない相手を叩きのめし、その後で、メインで決着戦をやろう。今以上に盛り上がるぞ」
「……なるほど、それは面白い。」
「給料も上がるし、知名度もアップ。そして・・・モテモテだぜ、関野」
「ケッ、上手い事言いやがって。上等だ。その話乗ったぜ!」
「決まりだな」
須永と関野……犬猿の仲といわれた二人が握手を交わした瞬間だった。
「オイ、須永! チームリーダーはこの俺様だ。依存はないよな」
「そう言うと思ったよ。構わない」
「そっか。それともう一つ……」
「あのドリンクはお前の分も用意してやるよ」
須永はニヤリと笑った。
「フッ、わかってんじゃねえか。」
関野もニヤリと笑う。
関野・須永組通称『スナ・カン』はこうして誕生したのだった。
「今日はここまでだね。」
ダンディさんは微笑む。
「ええっ? 気になる~。」
「ここで終わるの?ダンディさん、勿体ぶらないでくださいよ」
「もう夕飯の時間だぞ。たくさん練習し、ゆっくり体をほぐし、たくさん食べて、よく寝る。これを怠ってはいけないよ。それに私が風間社長や霧子君に怒られてしまうよ」
「そっか。じゃあまた聞かせてね、ダンディさん。」
「お話いただきありがとうございました。」
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コメント
書き込み遅くなりました。
とうとうタッグ結成ですか、スナカンタッグのこれからの行方が楽しみでなりません、次回も楽しみにしています。
とうとうタッグ結成ですか、スナカンタッグのこれからの行方が楽しみでなりません、次回も楽しみにしています。
前座戦線の若手が決起して、諸先輩方にぶつかっていく血気盛んな熱気。
ベストパートナーでありながらも、ライバルであり続ける無二の関係を保つ二人。
このあと、どんな活躍が待っているのか楽しみでなりません。特製ドリンク市販されないかしら(笑)