”レッスル川柳イラスト化作品 SS化チャレンジ”
N版 第26弾です。
気楽にお願いします。
※このSSは公式でイラスト化された川柳を、私が勝手に設定しSSとして書き上げたものです。
※ジャンル:怒りの雷神
N版 第26弾です。
気楽にお願いします。
※このSSは公式でイラスト化された川柳を、私が勝手に設定しSSとして書き上げたものです。
※ジャンル:怒りの雷神
「龍子さんのばか~」
「ひどい、ヒドイ。」
「ひどいにゃん。」
3人に口々に攻め立てられ、サンダー龍子は面食らっていた。
「あらあら、龍子さんったら、一体何をしたのかしら。」
「何もしていない。こいつらがいきなり・・・」
「だって、折角の七夕なのに雨や雷なんだもん。ひどいよお。」
榎本綾が泣き出し、永沢舞がきいきい言う。
「にゃん!ふ~っ、ふ~っ!」
テディキャット堀も興奮している。
「なんで、雨や雷だと私が攻め立てられるのだ?」
龍子は半ば呆れながら3人に聞いた。
「そうですよ。」
「実は・・・」
3人は事情を話した。
「私が雷神で、折角の七夕に雨と雷を呼んだだと?」
「あらあら、龍子さんは雷様だったのですか?」
「・・・涼美、雷様ってあれか?ウクレレ持った奴。」
龍子の頭の中に映像が浮かぶ。
「うふふ。ウクレレは私。龍子さんは、背も高いし真ん中の人じゃないの?」
「駄目だこりゃ・・・」
思わず呟く龍子。
「ぷっ・・・クスクス」
噴出す4人。
「な、なにがおかしい!」
「いえ、なんでもないですわ。それより、あなたたちはどうしてそんな事を思ったのですか?」
石川は優しく問いかけた。
「うんとね、つかさちゃんがそういったの。」
榎本があっさりと答えた。
「ほほう・・・また真鍋か。」
龍子の表情が変わり、指がバキボキと鳴った。
「龍子さん、ほどほどにね。」
「わかっている。」
龍子は低いトーンで応えると、スタスタと行ってしまった。
「嵐になるわね・・・さあ、折角の七夕が晴れるように『てるてる坊主』でも作りましょうか。」
「うん、そうする。」
「ナイスアイディアだにゃん。」
「作る作るです。」
その後道場の軒先にはてるてる坊主が4つと、真鍋つかさが吊るされていた。
「ほら、綺麗な天の川ですよ。」
石川の声が響く。
「綺麗キレイです。」
「織姫さんと彦星さん、ちゃんと会えたかな?」
榎本の呟きに対し、龍子は「会えたさ。」と応えるとポンと榎本の頭の上にてのひらを置いた。
「よかった、晴れて。」
「よくねえよ・・・腫れたよ・・・」
ほっぺを真っ赤に腫らしたまま、真鍋はぶらさげられていた。
「ところで、龍子さん、いつまで吊るしておくのかしら。」
「あいつが改心するまでだ。いまのあいつが大人しいのは、一年に一度、自分の誕生日だけだしな。」
「覚えておけよお・・・」
「まだあんな事を言うか。さあ、みんな真鍋は放っておいて、美味しい物でも食べにいこうか。」
「星空を眺めながらのバーベキューなんかいいですよね。」
「よしそうするか、材料買ってきて道場の庭でやろう。煙が真鍋のほうへ行くようにしてな。」
真鍋つかさ・・・哀れなり。
(終)
『雷神へ ブーイングきつい 七夕よ』 螢野光さんの句です。
出演
サンダー龍子、石川涼美
榎本綾、永沢舞、テディキャット堀
真鍋つかさ
また真鍋が黒幕です(笑)
さらりと楽しめるものを目指して書いていますので、短めです。
製作時間は25分ほどです。構想は0分です(笑)
「書くぞ!」と決めて書き始め、書きながら考えているので、自分でもどういう作品になるかわかっていません(笑)
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二人に加えて堀ニャンもブーイングに参加してるし。
ついでにどこかのボスも一緒に吊るしてあげておいてください(なんおいわれも無いがなんとなくw)