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2017/08/20 03:37 |
”FSP世界ヘビー級選手権” 一番星プロレス VS NEW WIND その5

 場内から怒号とブーイングが上がるなか、ミスターDENSOUの右腕が振り下ろされる。
  

 しかし、ここでリング上に閃光が走る。ミスターDENSOUの背中を踏み台にして、もう一人の伊達遙がシャイニングウイザードをSPZ伊達に叩き込んだのだ。
「俺を踏み台にしたっ?」
 ミスターDENSOUは思わずこのセリフを口にしていた。

 ただ、後にミスターDENSOUは、「ふんずけてった?」の方がよかったかなHAHAHA!と笑っていたそうである。
 それを聞かれた小早川は、首を捻ることしかできなかったそうだ。


「そうなんだよ、ここが見せ場なんだよ。」
 ヤサグレ霧子が再びリングサイドに姿を現す。そう…リング上に現れた4人目の伊達遙は…東洋女子の伊達遙だった。
「レーティング1590…を誇るあの伊達遙かっ…」
 風間社長の表情から余裕が消えた。
 それはそうだろう、ハイレベルを自負するNEW WINDでも1600近い評価を受けているのは、わずかに二人しかいない。
強いといわれている新風伊達遙のレーティングは前述の通り1470に過ぎないのだから。
「これだけ消耗した状態で、東洋伊達ですか。これは苦しい状況ですな。」
 ダンディ須永も唸るしかなかった。

「ありえん!レーティング1590なんて、スカウターの故障なんじゃないのか?」
 団体最高の評価を受けている絶対王者伊達ですら、レーティング1170という一番星プロレス社長の体が震える。
「わくわくしますか、社長?」
 一番星社長秘書井上霧子が尋ねる。
「悪いがわくわくはしない。あまりの能力の高さに恐ろしくてガタガタと震えがくる。」
 一番星社長は口を真一文字に結んだ。

(くっ…このプレッシャー…遙。私にはどうしてあげることもできない。自分自身の力のなさに怒りすら覚えるわ。)
 新風側のセコンド、南利美はリングに飛び込むことができない自分を攻める。
 だがこれは、伊達遙の戦いである。いくら親友(ライバル)とはいえ南利美が参戦するわけにはいかない。

「たって、遙っ!」
「負けるなス、遙!」
 セコンドの声援に支えられて、新風伊達が、一番星伊達が立ち上がる。
「だ~て!だ~て!」
 誰に向けられているのかもわからない声援がリングへと注がれる。
これに呼応したのか、SPZ伊達も立ち上がり、リング上では4人の伊達遙がにらみ合う。
 4人はジリジリと間をつめて、一斉に動いた。
「はああっ!」
 4人は何かにとりつかれたかのように、同時にハイキックを繰り出した。
 それぞれがノーガードでハイキックを受け、一瞬リング上の全ての動きが止まった。
 一瞬の後、4人は静かに崩れ落ち、ミスターDENSOUは、試合終了のゴングを要請したのだった。

 「只今の試合、ダブルノックアウトによる引き分けとなります。」

 一番星 伊達 VS 新風 伊達の頂上決戦は、試合前には予想しえなかった決着を迎えたのであった。




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2008/07/24 18:00 | Comments(0) | 一番星VSNEW WIND 

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