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星明りの少女 第12話「王座への挑戦?」
 このお話は、NEW WIND編のサイドストーリーにあたる、スターライト相羽が主人公のオリジナルストーリーです。

 このお話に出てくる設定はほぼ公式なものではなくオリジナルの設定であり、本編であるNEW WIND編のストーリーと密接にリンクしています。

 単独でも楽しんでいただけるとは思いますが、本編 NEW WIND編の方も読んでいただけると、さらに楽しめると思います。

 では”星明りの少女 第12話「王座への挑戦?」” 

 お楽しみくださいませ。


「相羽とジーニアス。次のシリーズで新しいベルトを創設するから、二人で決定戦な。」
 風間社長は例によって軽い口調でいう。
「新しいベルト?」
 すぐにジーニアスが反応。
「ああ。うちにはMAX WINDのヘビーとタッグしかないだろう?あれは限られた人間にしかチャンスはない。若手の目標となるベルトを創設しようと思ってな。“ミドル・ウインド”と名づける。」

「ミドル・ウインド・・・」
「所詮は中堅用のベルトって事ね。」
 ジーニアスは不満そうだ。
「不満か?不満なら別の奴でもいいのだが・・・」
「やります!」
 とジーニアスは即答する。
「相手が不満なだけです。どうして相羽なのでしょうか。もっとふさわしい相手がいると思うのですが。」
「なっ・・・」
 相羽が抗議の声をあげる。
「フェニか?」
「はい。」
「これは決定事項だ。9期生対決というフレッシュなカードでの王座決定戦だからこそ、創設する価値があるというものだ。」
 風間は力説する。
「ちなみに”さいたまドーム”だからな。ま、頑張れよ。」

 さいたまドーム・・・最大4万人を収容できる埼玉県最大の会場である。

「さ、さいたまドーム!ボ、ボクたちがですかっ!」
「ああ。もちろん“メイン”だからな。」
 風間は軽く言うが、ドームのメインという言葉にジーニアスも相羽もしばらく反応できなかった。

(そもそもメインの経験だってほとんどないのに・・・)
相羽はまだ試合が始まってもいないのに緊張を感じていた。
 気づけば掌に汗をかいている。

「あ、そうそういい忘れていたけど、結城のカウントダウン興行だから。そのつもりでな。」

 またも軽くいう風間。

「カウントダウン・・・」
「結城は6月の興行を最後に引退することになった。そのカウントダウン興行のメインだ。しっかりやってくれよ。」

「任せてください。相手がとっても不安ですけど。」
 ジーニアスはそれだけ言うと出て行ってしまった。
「ふっ、相変わらずだなジーニアスは。」
「・・・」
「相羽、お前にはまだ伝えることがある。いいか心してきけよ。」
 風間の目は真剣である。
「は、はい。」
「第5戦のどさんこドームのメインのMAX WINDタッグ選手権試合、スイレンと組んで挑戦してもらう。」
 相羽のタッグ王座挑戦はこれが1月以来2度目となる。
「えっ・・・ボクですか?」
「ああ。スイレンの希望だ。それに3月・5月のシリーズで実績を残しているからな。当然の挑戦だろう。」
「・・・ありがとうございます。ボク、頑張ります!」
「あと、最終戦の結城の引退試合だけど、相手相羽、お前な。」
 風間はまたしてもサラリと言う。
「ヘッ?」
 間抜けな声を出す相羽。
「写真集の時もそうだったけど、相羽の反応間抜けすぎだぞ。」
「・・・今なんと?」
 風間はため息を一つついてから答える。
「結城の引退試合の相手はスターライト相羽だと言ったんだ。」
「そ、そんな。ボクよりふさわしい人いっぱいいるじゃないですか。めぐみさんとか・・・」
「バカか。武藤はとっくに引退してるだろう。」
「ほら、蓮さんとか、舞先輩とか・・・」
「結城の希望だ。」
 相羽の抗議をぴしゃりと撥ね付ける。
「引退する結城千種本人からの希望だ。断れないよな?相羽?」
 風間は意地悪そうな顔をする。
「結城先輩からの・・・指名ですか?」
「ああ、そうだ。引き受けるよな?相羽?」
「は、はい・・・お引き受けいたします。」
「そうかよかった。うちのエースの引退試合だ。下手打ったら承知しないぞ?」
 風間はさらりとプレッシャーをかける。
「そ、そんなあ・・・」


 6月シリーズの相羽は試練の時を迎える。


「ケイちゃんとの王座決定戦に、蓮さんとのタッグ王座挑戦・・・それに結城先輩の引退試合の相手・・・どうしよう・・・」
悩んだ相羽は、とあるところへと電話をかける。


「はい。」
「あ、利美さんですか?ご無沙汰しております。相羽和希です。」
「あら、珍しいわね。どうしたのかしら?」
 相羽が電話をした相手は南利美。
NEW WINDの一期生であり、相羽の憧れの人である。
「あの、実はですね・・・」
 相羽は自分の状況を説明する。
「あの人らしいわね。で、和希としてはどういう気持ちなのかしら?」
 南はどことなく楽しそうな声である。
「はい。すごいプレッシャーを感じています。」
「よいことだと思うわよ。レスラーとして、プレッシャーを感じる状況であるということは、上位にいるということなのだから。」
「でも・・・」
「私は引退試合の相手は努めたことがないからわからないけど、でも遠慮してはいけないの。恩を返すのなら全力で当たるべきだわ。特にあなたはまだ一度も千種に勝っていないのだから、最後のチャンスよ。」
「・・・」
「王座への挑戦、喜びなさい。レスラーとしてタイトルマッチにエントリーされることは評価の証なのだから。」
 南の言葉を聞いて相羽としては何かを感じたようだ。
「はい。ありがとうございます。ボク、頑張ります!」
「そう、それでいいのよ。どうせなら全部、完璧に勝利しなさい。」
 最後にプレッシャーをかける南だった。
「ハイ!ボク頑張ります!」  


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2007/05/03 21:34 | Comments(1) | 星明りの少女

コメント

 >yatterzoooさん
 一応評価1200程度を目安にしてます。
あくまで一応ですけど。
 時が経つと変化する予定ではあります。

 現状で1200前後はフェニ、ジーニ、相羽になぎさですね。
 あとはウインド・ドラゴンが地味に追い上げてます。(とはいえまだ1年ですからヘビーに昇格したばかりですけど)
posted by Nat 2007/05/05 00:59 [ コメントを修正する ]

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