「栄光のスターロード」
NEW WIND社長 風間 新 手記2より。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
NEW WIND社長 風間 新 手記2より。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
◇12年目6月◇
私は野球観戦を終えた後、結城千種から告白を受けた。
「社長、ずっと前から考えていたのですけど、やっぱり私がプロレスを続けるのはもう無理かなって。もう限界です。」
2代目エースだった結城千種がついに引退を表明。
気づけば盟友武藤めぐみが引退してから、1年と2ヶ月が過ぎていた。
「わかった。結城がそう決めたのならそれを尊重するよ。一人でよく頑張ってくれたね。」
「ありがとうございます。」
「千種、あと一ヶ月頑張ろうね。それが終わったら、旅行でもいこうよ。」
盟友武藤めぐみはそういって素直な笑顔を浮かべた。
まったく結城の前でだけではそういう顔をするのだから。
6月は結城の引退ツアーとなることを発表、そして新しく中堅クラスの目標となるシングルベルト、“ミドル・ウインド”を創設することもあわせて発表した。
初代王座決定戦は第3戦 さいたまドーム大会のメインイベントとして行う。
対戦カードは“ジーニアス武藤 VS スターライト相羽”だ。
このカードでさいたまドームは無謀かもしれないが、未来を感じさせる試合をしてくれる事を望む。
出来ることなら、吉田を倒すのはこの9期生、もしくはスイレンたちの8期生であってほしいから。
結城の引退ツアー第1戦は”広島若鯉球場”から始まった。
結城はメインに登場、ハイブリット&スイレンと組んで、吉田&カオス&カラス組と対戦。
全盛期ならまだしも、引退を決めた今の結城ではこのメンバーは厳しい。
結城にハードな攻撃が集中し、結城は試合中盤でほぼ戦闘不能に追い込まれる。
実質3VS2のハンディキャップマッチ。これでは勝てない。
最後はカオスの豪腕でハイブリットから3カウントを奪取。
※試合タイム 16分21秒 観衆27375人(満員)※
第2戦は大阪”なにわパワフルドーム”
結城はセミファイナルに登場し、ハイブリット南とシングル対決。
「・・・・!?」
ハイブリットは容赦のないネオ・サザンクロスロックINリング中央を仕掛けた。
結城はさすがの根性をみせ、これを3分近くしのいだが、最後はギブアップを宣言した。
「さすがは結城先輩ね。完璧に極まっていたのにあそこまで耐えるとは思わなかったわ。」
試合でのパフォーマンスは低下しているものの、勝負根性には衰えはない。どんなに劣勢でも最後まで逆転を狙う姿勢はエースであった誇り・・・いや、結城のレスラー哲学なのだろうね。
※試合タイム13分21秒 観衆49485人(超満員)※
第3戦は埼玉県”さいたまドーム”
メインのカードに集客力がないし、新都心にあるさいたまスペシャルアリーナに比べて、交通の便も悪いさいたまドーム。
私が首都圏に住んでいたら、確実にアリーナの方へ行くだろうなぁ。
期待はしていなかったが、それでも38628人の観衆が集まってくれた。
これには感謝しなければ。
セミファイナルで、結城はフェニックス遙との一騎打ち。
フェニは7期生、後輩のスイレンやシャイニングが立派なメインイベンターになりつつあるのに対し、完全に中堅で成長が止まってしまっている。
だけど、そんなフェニにさえ結城はもう勝てない・・・
フェニの必殺技、フェニックス・ライジング(閃光式カカト落し)で3カウント。
時の流れというものを強く意識させられた。
メインイベントは白熱した攻防となり、場内は大盛り上がり。
ジーニアスと相羽は、立派にメインイベンターとしての責任を果たしていた。
紙一重の試合だったが、最後は相羽渾身のスターライトジャーマンをカウント2.9で跳ね除けたジーニアスが、ふらつきながらも繰り出した、得意の浴びせ蹴りが相羽の顔面にクリーンヒット。
そのまま押さえこんだジーニアスが初代王者として勝ち名乗りを受けた。
○ジーニアス武藤(21分36秒 浴びせ蹴り→体固め)スターライト相羽×
ジーニアス武藤が初代ミドル・ウインド王者に。
第5戦は北海道は”どさんこドーム”
この第5戦では事件が二つ起きた。
まず、第1の事件が起きたのは、第2試合だった。
対戦カードは・・・
“フェニックス遙(7期生)&マイティ祐希子(12期生・新人)組 VS ハイブリット南(6期生)&ブレード上原(12期生・新人)組”
どうみても先輩と後輩が組んでの、”なんて事のない”日常的な対戦カード。
普通はマイティか上原が3カウントを喫して終わるだろうと誰もが思うカードでその事件は起きた。
試合は新人二人が荒削りな、新人らしい突貫ファイトを展開し先輩が試合を組み立てていく・・・というよくありがちな展開で進んでいった。
だが、試合終盤からおかしくなってくる。
新人の上原にフェニが容赦のない必殺のライジング・フェニックスを決めたところが全ての始まりだった。
普通はここで3カウントが入って試合終了なのだが、カットをカットに入ったマイティをはじき飛ばし、ハイブリットがフェニの顔面を蹴り飛ばしてカットする。
ハイブリットにしては荒々しいカットの仕方だが、“新人相手にそこまですることはないでしょう!”ということらしい。
だがフェニとすれば“新人でも、関係ない。リングに上がれば一緒”という考えなのだろう。
何とか意識を取り戻した上原はドロップキックをフェニに入れて、どうにかハイブリットと交代する。
代わったハイブリットは珍しく強引な打撃戦を挑み、フェニを戦闘不能に追い込む。
だが自身もダメージがかなり受けてしまった。
「マイティ!」
フェニはなんとかマイティにタッチ。
マイティは元気に飛び出していくが、そもそもハイブリットとの実力の差がありすぎる。
あっという間に追い込まれるマイティ。
ハイブリットとしては“3カウントよりもギブアップを奪いたい“という意識があったのだろう。
その昔長島茂雄のデビュー戦で、すべて三振に押さえた金田投手のように(ふるい例えだよね。資料でしか知らない話だし)格の違いをみせつけようとしたのだろう。
投げから関節のコンビネーションを狙い、マイティに組み付こうとしたハイブリットのあご先を、マイティの必殺技ローリング・ソバットが的確に打ち抜いた。
カウンターでもらってしまったハイブリットは膝から崩れ落ちる。
「おさえろ!」
フェニは叫び、マイティはあわててハイブリットの片足を掴んで押さえ込む。
「くそっ!」
カットに入ろうとする上原だが、足がもつれて思うように進まない。
カットをカットしに入ろうとしたフェニも動きが鈍い。
バン!
バンッ!!
2度ギムレット美月の右腕がマットを叩いてもハイブリットは反応がない。
(私の分析では3カウント入るわね。)と思ったと試合後に私は聞いた。
バンッ!!!
「3!!」
ビッグサプライズ!!
エース候補である6期生ハイブリット南がデビュー2ヶ月の新人に、タッグマッチとは言え“完璧な3カウント”を奪われるという衝撃!
場内は大騒ぎだ。
「勝った・・・私が寿美先輩に勝った・・・」
フォールを奪った当人もびっくりなら、パートナーもびっくり。
3カウントを喫した本人は呆然である。
「そんな・・・この私が3カウントを喫するなんて・・・」
この試合をテレビで観ていた姉の利美いわく
「馬鹿な子ね。完璧に勝とうとする意識ばかり働かせているからこうなるのよ。完璧な3カウント負け、タッグだからなんていう言い訳は通用しないわ。もうエースになることはないわね。」
と手厳しい。
“デビュー2ヶ月でメインイベンターからフォール勝利”
これが後にスター街道を驀進することになる、マイティ祐希子の伝説の幕開けとなる。
引退間近の結城は、セミファイナルでカオスとシングルで対戦し敗北。
「偉大なる女王と同じリングで戦えた事、光栄です。」
とカオスが殊勝なコメントを残していたのが印象的だった。
メインはMAX WINDタッグ選手権試合
永沢&吉田の“ドラゴンダンス”に挑むのは、スイレン&相羽のコンビ。
予想で女王組有利といわれていたが、番狂わせが起きる。
相羽の隠し技として有名な“ハイパースターライト”が永沢に完璧に決まる。
タイミングとしては絶好のタイミングなのだが、吉田が重戦車タックルでスイレンを跳ね飛ばし、それをカット。
「余計なことをするなっ!」
相羽は吉田の後頭部にスターライトチョップを叩きこむ。
「スイレンっ!!押さえとけ~~~~!!!」
と先輩に向かって遠慮なく命令を飛ばすと、永沢の髪の毛をむんずと掴んでひき起こし、
自らはロープへととんだ。
「な・が・さ・わ~~~~!!!!」
と叫んで繰り出したのはラリアット!
その前のダメージが大きい永沢はこの一撃でダウン。
「フォ~ル!!」
相羽はそのまま覆いかぶさって叫ぶ。
「OK!」
レフェリーのトニー館が素早くカウントを入れる。
バン!
「1!」
バンッ!!
「2!!」
吉田はスイレンに完全に押さえこまれ、カットに入れない。
「永沢っ!!」
返してくれという願いを込めて名前を叫ぶ吉田。
だが、トニー館が首を横にふった。
場内俄然ヒートアップ!サプライスへの期待度が高まる。
バッンッツ!!!
「3!!!」
「39分9秒、39分9秒、ラリアートからの片エビ固めで勝者、スターライト相羽!」
9期生スターライト相羽、初のベルト奪取!
「や、やった!勝った、勝ちましたっ!!」
相羽はへなへなとリングに座り込む。
「和希さん、よくやりました!」
スイレンもこれが初のベルトとあって大喜び。
フライングボディプレス気味にジャンプして相羽に抱きつく。
そのまま倒れこむ二人。
それをみたトニー館が冗談でカウントを取る。
「うわあああっつ!」
相羽カウント2.9でクリア。
場内から笑いと歓声。
にこやかに笑って二人の手をとり勝ち名乗りを上げるトニー。
この大会は、新時代の到来を感じさせる一日となった。
「新しい時代が始まりますね。」
と結城は後輩たちの試合をみてにっこりと笑っていた。
結城千種引退まで、あと3大会である。
↓ご意見・ご感想などはこちらからどうぞ。
私は野球観戦を終えた後、結城千種から告白を受けた。
「社長、ずっと前から考えていたのですけど、やっぱり私がプロレスを続けるのはもう無理かなって。もう限界です。」
2代目エースだった結城千種がついに引退を表明。
気づけば盟友武藤めぐみが引退してから、1年と2ヶ月が過ぎていた。
「わかった。結城がそう決めたのならそれを尊重するよ。一人でよく頑張ってくれたね。」
「ありがとうございます。」
「千種、あと一ヶ月頑張ろうね。それが終わったら、旅行でもいこうよ。」
盟友武藤めぐみはそういって素直な笑顔を浮かべた。
まったく結城の前でだけではそういう顔をするのだから。
6月は結城の引退ツアーとなることを発表、そして新しく中堅クラスの目標となるシングルベルト、“ミドル・ウインド”を創設することもあわせて発表した。
初代王座決定戦は第3戦 さいたまドーム大会のメインイベントとして行う。
対戦カードは“ジーニアス武藤 VS スターライト相羽”だ。
このカードでさいたまドームは無謀かもしれないが、未来を感じさせる試合をしてくれる事を望む。
出来ることなら、吉田を倒すのはこの9期生、もしくはスイレンたちの8期生であってほしいから。
結城の引退ツアー第1戦は”広島若鯉球場”から始まった。
結城はメインに登場、ハイブリット&スイレンと組んで、吉田&カオス&カラス組と対戦。
全盛期ならまだしも、引退を決めた今の結城ではこのメンバーは厳しい。
結城にハードな攻撃が集中し、結城は試合中盤でほぼ戦闘不能に追い込まれる。
実質3VS2のハンディキャップマッチ。これでは勝てない。
最後はカオスの豪腕でハイブリットから3カウントを奪取。
※試合タイム 16分21秒 観衆27375人(満員)※
第2戦は大阪”なにわパワフルドーム”
結城はセミファイナルに登場し、ハイブリット南とシングル対決。
「・・・・!?」
ハイブリットは容赦のないネオ・サザンクロスロックINリング中央を仕掛けた。
結城はさすがの根性をみせ、これを3分近くしのいだが、最後はギブアップを宣言した。
「さすがは結城先輩ね。完璧に極まっていたのにあそこまで耐えるとは思わなかったわ。」
試合でのパフォーマンスは低下しているものの、勝負根性には衰えはない。どんなに劣勢でも最後まで逆転を狙う姿勢はエースであった誇り・・・いや、結城のレスラー哲学なのだろうね。
※試合タイム13分21秒 観衆49485人(超満員)※
第3戦は埼玉県”さいたまドーム”
メインのカードに集客力がないし、新都心にあるさいたまスペシャルアリーナに比べて、交通の便も悪いさいたまドーム。
私が首都圏に住んでいたら、確実にアリーナの方へ行くだろうなぁ。
期待はしていなかったが、それでも38628人の観衆が集まってくれた。
これには感謝しなければ。
セミファイナルで、結城はフェニックス遙との一騎打ち。
フェニは7期生、後輩のスイレンやシャイニングが立派なメインイベンターになりつつあるのに対し、完全に中堅で成長が止まってしまっている。
だけど、そんなフェニにさえ結城はもう勝てない・・・
フェニの必殺技、フェニックス・ライジング(閃光式カカト落し)で3カウント。
時の流れというものを強く意識させられた。
メインイベントは白熱した攻防となり、場内は大盛り上がり。
ジーニアスと相羽は、立派にメインイベンターとしての責任を果たしていた。
紙一重の試合だったが、最後は相羽渾身のスターライトジャーマンをカウント2.9で跳ね除けたジーニアスが、ふらつきながらも繰り出した、得意の浴びせ蹴りが相羽の顔面にクリーンヒット。
そのまま押さえこんだジーニアスが初代王者として勝ち名乗りを受けた。
○ジーニアス武藤(21分36秒 浴びせ蹴り→体固め)スターライト相羽×
ジーニアス武藤が初代ミドル・ウインド王者に。
第5戦は北海道は”どさんこドーム”
この第5戦では事件が二つ起きた。
まず、第1の事件が起きたのは、第2試合だった。
対戦カードは・・・
“フェニックス遙(7期生)&マイティ祐希子(12期生・新人)組 VS ハイブリット南(6期生)&ブレード上原(12期生・新人)組”
どうみても先輩と後輩が組んでの、”なんて事のない”日常的な対戦カード。
普通はマイティか上原が3カウントを喫して終わるだろうと誰もが思うカードでその事件は起きた。
試合は新人二人が荒削りな、新人らしい突貫ファイトを展開し先輩が試合を組み立てていく・・・というよくありがちな展開で進んでいった。
だが、試合終盤からおかしくなってくる。
新人の上原にフェニが容赦のない必殺のライジング・フェニックスを決めたところが全ての始まりだった。
普通はここで3カウントが入って試合終了なのだが、カットをカットに入ったマイティをはじき飛ばし、ハイブリットがフェニの顔面を蹴り飛ばしてカットする。
ハイブリットにしては荒々しいカットの仕方だが、“新人相手にそこまですることはないでしょう!”ということらしい。
だがフェニとすれば“新人でも、関係ない。リングに上がれば一緒”という考えなのだろう。
何とか意識を取り戻した上原はドロップキックをフェニに入れて、どうにかハイブリットと交代する。
代わったハイブリットは珍しく強引な打撃戦を挑み、フェニを戦闘不能に追い込む。
だが自身もダメージがかなり受けてしまった。
「マイティ!」
フェニはなんとかマイティにタッチ。
マイティは元気に飛び出していくが、そもそもハイブリットとの実力の差がありすぎる。
あっという間に追い込まれるマイティ。
ハイブリットとしては“3カウントよりもギブアップを奪いたい“という意識があったのだろう。
その昔長島茂雄のデビュー戦で、すべて三振に押さえた金田投手のように(ふるい例えだよね。資料でしか知らない話だし)格の違いをみせつけようとしたのだろう。
投げから関節のコンビネーションを狙い、マイティに組み付こうとしたハイブリットのあご先を、マイティの必殺技ローリング・ソバットが的確に打ち抜いた。
カウンターでもらってしまったハイブリットは膝から崩れ落ちる。
「おさえろ!」
フェニは叫び、マイティはあわててハイブリットの片足を掴んで押さえ込む。
「くそっ!」
カットに入ろうとする上原だが、足がもつれて思うように進まない。
カットをカットしに入ろうとしたフェニも動きが鈍い。
バン!
バンッ!!
2度ギムレット美月の右腕がマットを叩いてもハイブリットは反応がない。
(私の分析では3カウント入るわね。)と思ったと試合後に私は聞いた。
バンッ!!!
「3!!」
ビッグサプライズ!!
エース候補である6期生ハイブリット南がデビュー2ヶ月の新人に、タッグマッチとは言え“完璧な3カウント”を奪われるという衝撃!
場内は大騒ぎだ。
「勝った・・・私が寿美先輩に勝った・・・」
フォールを奪った当人もびっくりなら、パートナーもびっくり。
3カウントを喫した本人は呆然である。
「そんな・・・この私が3カウントを喫するなんて・・・」
この試合をテレビで観ていた姉の利美いわく
「馬鹿な子ね。完璧に勝とうとする意識ばかり働かせているからこうなるのよ。完璧な3カウント負け、タッグだからなんていう言い訳は通用しないわ。もうエースになることはないわね。」
と手厳しい。
“デビュー2ヶ月でメインイベンターからフォール勝利”
これが後にスター街道を驀進することになる、マイティ祐希子の伝説の幕開けとなる。
引退間近の結城は、セミファイナルでカオスとシングルで対戦し敗北。
「偉大なる女王と同じリングで戦えた事、光栄です。」
とカオスが殊勝なコメントを残していたのが印象的だった。
メインはMAX WINDタッグ選手権試合
永沢&吉田の“ドラゴンダンス”に挑むのは、スイレン&相羽のコンビ。
予想で女王組有利といわれていたが、番狂わせが起きる。
相羽の隠し技として有名な“ハイパースターライト”が永沢に完璧に決まる。
タイミングとしては絶好のタイミングなのだが、吉田が重戦車タックルでスイレンを跳ね飛ばし、それをカット。
「余計なことをするなっ!」
相羽は吉田の後頭部にスターライトチョップを叩きこむ。
「スイレンっ!!押さえとけ~~~~!!!」
と先輩に向かって遠慮なく命令を飛ばすと、永沢の髪の毛をむんずと掴んでひき起こし、
自らはロープへととんだ。
「な・が・さ・わ~~~~!!!!」
と叫んで繰り出したのはラリアット!
その前のダメージが大きい永沢はこの一撃でダウン。
「フォ~ル!!」
相羽はそのまま覆いかぶさって叫ぶ。
「OK!」
レフェリーのトニー館が素早くカウントを入れる。
バン!
「1!」
バンッ!!
「2!!」
吉田はスイレンに完全に押さえこまれ、カットに入れない。
「永沢っ!!」
返してくれという願いを込めて名前を叫ぶ吉田。
だが、トニー館が首を横にふった。
場内俄然ヒートアップ!サプライスへの期待度が高まる。
バッンッツ!!!
「3!!!」
「39分9秒、39分9秒、ラリアートからの片エビ固めで勝者、スターライト相羽!」
9期生スターライト相羽、初のベルト奪取!
「や、やった!勝った、勝ちましたっ!!」
相羽はへなへなとリングに座り込む。
「和希さん、よくやりました!」
スイレンもこれが初のベルトとあって大喜び。
フライングボディプレス気味にジャンプして相羽に抱きつく。
そのまま倒れこむ二人。
それをみたトニー館が冗談でカウントを取る。
「うわあああっつ!」
相羽カウント2.9でクリア。
場内から笑いと歓声。
にこやかに笑って二人の手をとり勝ち名乗りを上げるトニー。
この大会は、新時代の到来を感じさせる一日となった。
「新しい時代が始まりますね。」
と結城は後輩たちの試合をみてにっこりと笑っていた。
結城千種引退まで、あと3大会である。
↓ご意見・ご感想などはこちらからどうぞ。
PR
コメント
おぉ、相羽ちゃんベルト奪取!(タッグだけど)
これで結城の引退試合に弾みがつきましたねぇ。
マイティさんは今後が末恐ろしいですねw
流石です。
これで結城の引退試合に弾みがつきましたねぇ。
マイティさんは今後が末恐ろしいですねw
流石です。
結城の引退、タイトル奪取、そして新人の伝説が始まる?(笑)
マイティはまだ雇った事ないんだけど・・・凄いんだろうな~(笑)
頑張ってください♪
マイティはまだ雇った事ないんだけど・・・凄いんだろうな~(笑)
頑張ってください♪
>HIGEさん
単独のお話ならアリですが、NEW WIND編ですからね。
告白=愛の告白だと一人にでも思っていただければN的勝利です(笑)
心の中に秘めていたことを、ありのままに打ち明けること。また、その言葉・・・というのが意味ですからね。
時代の象徴だった結城の引退により、話は5期以降が中心になっていきます。
>アワモさん
マイティは本当に怖いデスヨ。
まさかの結果に口アングリでしたものプレイ時に。
相羽が自ら奪取という事に意義がありましたね。
>オーサカさん
12年目は流れが一気にかわります。
マイティはさすが元祖主人公ですヨ。
単独のお話ならアリですが、NEW WIND編ですからね。
告白=愛の告白だと一人にでも思っていただければN的勝利です(笑)
心の中に秘めていたことを、ありのままに打ち明けること。また、その言葉・・・というのが意味ですからね。
時代の象徴だった結城の引退により、話は5期以降が中心になっていきます。
>アワモさん
マイティは本当に怖いデスヨ。
まさかの結果に口アングリでしたものプレイ時に。
相羽が自ら奪取という事に意義がありましたね。
>オーサカさん
12年目は流れが一気にかわります。
マイティはさすが元祖主人公ですヨ。
posted by Nat 2007/05/06 00:25 [ コメントを修正する ]
純な少年のようにラヴい展開を期待してました(笑)
世代交代、引退表明、先輩越え、次代のエースの座……
新章の幕開けに相応しい、新時代の激流を感じる怒涛の展開に期待感が高まります。