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2017/04/27 04:33 |
”エースの輝きを浴びながら” その111
「栄光のスターロード」
 NEW WIND社長 風間 新 手記2より。


※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。


 


 第6戦三重大会

「出たぁ!ランニングスリー!!結城千種最大の隠し技が炸裂!」

 実況が熱く叫んでいた。

 リング上では引退シリーズ2度目の対決となる結城とハイブリットのシングル対決が行われている。
 だが、ハイブリットは前日のショックから立ち直れず動きに精彩を欠いていた。
 今の実力なら結城に負ける訳はないのだが・・・このランニングスリーで結城がフォール勝ち。

 この結果ハイブリットの“準エース”という立場がガラガラと音を立てて崩れた。
 これまで数年の時をかけて積み重ねてきた立場がたったの2試合で崩れてしまったのだ。
 
 だがこれもプロレス。
エースの重みに耐えられる者は選ばれし者だけだ。
 
 つまり、ハイブリットはエースの器ではない。
 厳しいようだけど、これは現実。
エース吉田が自信をつけてきただけに、この差は大きい。


続く第7戦は新日本ドーム大会

メインは吉田&フェニ組VS結城&ジーニアス組。

 吉田組のターゲットはもちろん結城。
パートナーのジーニアスを場外に落としてラッシュを食らい、結城は青息吐息。

「まだっ!」
 結城は意地の必殺のバックドロップでフェニを戦闘不能まで追い込むが、反撃もここまで。

 代わった吉田のプラズマサンダーボム&プラズマサンダースライドを跳ね除けるという根性を見せたが、最後は吉田のボディスラムからの“女子プロ式押さえ込み”を跳ね除けることができず3カウントを喫した。


「あえて伝統の女子プロ式押さえ込みで決めました。スライドまで返す結城選手の精神を断ち切るために。“諦めない”というエースの魂というものを教わった気がします。」
 と吉田。

「最後はもう限界でした。あの押さえ込みをやられたのはひさしぶりなので、あせってしまいましたね。」
 と結城は気持ちよさそうに笑っていたのが印象的だった。



最終戦 しゃちほこドーム

 結城千種引退の日を迎える。

 セミファイナル

シャイニング神威とハイブリット南のシングルマッチで波乱。

ハイブリットが屈辱のギブアップ負けを喫したのだ。
「この程度ですか、先輩? 失望しました。」
 とマイクで後輩に罵られる。
「くっ・・・」
 返す言葉なくマットに拳を叩きつけることしかできないハイブリットであった。
  

 ダブルメインイベント 第一試合

 結城千種引退試合 シングルマッチ60分1本勝負
 結城千種 VS スターライト相羽

 試合の前に結城のメモリアル映像が流される。

 新人時代の映像、武藤とのνジェネでの活躍、初の王座戴冠・・・絶対王者として君臨したMAX WIND女王時代・・・武藤との最後のシングルマッチ・・・
 
 数々の激闘のシーンが流れる度に結城の強さ、団体への貢献度を再認識させられる。

「栄光のスターロードを歩め!スターライト相羽入場!!」
 相羽が緊張しながら入場してくる。
結城の引退試合というステージに抜擢された意味、わかっているよね?

「幾多の栄光を背負いし、NEW WINDのエース。いざ、最後の舞台(リング)へ。結城千種入場!!」

 場内が暗転し、結城のテーマが流れる・・・はずが、最初に聞こえてきたのは武藤めぐみのテーマ。
 場内からどよめきの後、歓声。
そして武藤のテーマのイントロが終わると結城のテーマにつながる。
 ここで場内に明かりがともる。

 ステージに登場したの結城千種。
最後のガウンはνジェネのタイトル戦で使用していたスカジャン。
その結城の後ろには色違いのスカジャンを着た武藤の姿が。

 場内から歓声。

リングインした結城はスカジャンを武藤に預ける。
「千種、頑張ってね。」
 と武藤が言ったのが私の耳に聞こえた。

(私は例によって引退試合限定リングアナです。)
 


「千種、返して!!!」

 エプロンマットを武藤がバンバン叩く。

 15分過ぎ、相羽の隠し技として有名なハイパースターライトが炸裂。
場内からは“もう駄目か”の声。

 バンッ!
 バンッツ!! 
 
 3度目が叩かれる直前、結城は肩をあげる。
場内からは大きな拍手が送られる。


「すっごいのいきます!!」
 相羽が右拳を突き上げてアピールする。

「千種!!来るわよ!!」
 武藤が声を飛ばすが、今の結城ではハイパーを返したところが精一杯か。
 何とか起き上がった結城に、相羽はスターライトチョップを首筋に叩き込む。
 これで動きが完全に止まった結城の背後に回りこむと、こだわりの必殺技、スターライトジャーマン!!

「千種っ!!」
 セコンドの武藤の瞳から涙がこぼれる。

バン!
バンッ!! 

 トニー館は、ためを作ってから、首を左右に振った。
それを見た場内からため息が漏れる。

「千種~~~っ!!」
 武藤の叫びもむなしく、トニーの腕が振り下ろされる。

 バンッツ!!

「16分36秒 星明り式原爆固めで、勝者スターライト相羽!」

 勝った相羽も涙を浮かべて結城を見つめていた。

「あははっ・・・負けちゃったか。」
 結城の顔に悔しさはない。

「結城さん今までありがとうございました。うわ~~ん。」
 相羽はこらえきれずに泣き出す。

 場内から暖かい拍手が送られる。



 メインのMAX WIND戦は女王吉田がスイレンの挑戦を危なげなく退け初防衛に成功。


 そして引退式を迎える。

「いままでありがとうございました。私は今日引退しますが、これからのNEW WINDを、女子プロレスを応援してください。ありがとうございました。」

 所属選手全員での胴上げが始まる。

「そ~れ!」
 もちろん最後はお約束の落下であるが。

「武藤先輩お願いします!」
 と誰かの声がすると、武藤がコーナーポストに上る。

 場内から歓声。

「ちゃんと押さえておきなさいよ!」
 と武藤の命令によってたかって結城を押さえ込む選手たち。
「ちょっと、何をっ!」
 結城が抗議の声をあげるが誰も聞いちゃいない。
「千種、いくよっ!」
 武藤は後ろ向きに飛ぶ。
引退して1年経っているのにフォームは変わらない。
武藤必殺のダブルスピンムーンサルトが炸裂!
 場内から大歓声。

「フォール!!」
 と武藤が叫ぶと、所属選手全員とトニー、杉浦の両レフェリーが一斉にカウントを取る。

「めぐみっ!!」
 カウント2.9で返した結城に場内から大歓声。
「えっ!3のはずなのにっ!」
 驚く武藤を結城は逆さ押さえ込みで逆フォール。
 これまた一斉にカウントを取る。

 「3!!」
さすがにこれは武藤は返せない。

「0分25秒、逆さ押さえ込みで勝者結城千種!」
 
 

12年目6月 結城千種引退

これで3期生までが全員リングを去ったことになる。 




 ↓ご意見・ご感想などはこちらからどうぞ。







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2007/05/05 21:30 | Comments(6) | NEW WIND編

コメント

こんばんは。今回は話の見所が多くてドコに一言コメントするか迷いましたが…印象に残ったのはハイブリッドでしょうか。1P南さんは素質Aながらも16歳と惜しい年齢で入り序盤で育成に全力が注げない時期ながら、適齢期で同じ素質の伊達やさらなる素質を持つ後輩神威に次ぐ『シャドーエース』として活躍しNEW WIND編で確固たる地位に就きましたが、ハイブリットは利美を凌ぐ素質・適齢期に入団・恵まれた練習環境にいながら『シャドーエース』と言うのにも厳しい活躍でしたね…むしろ引退者を何人か出したフェニックスのほうが低素質なのに目立った気が、『不死鳥』というより逆な意味で(汗)ゲームとはいえそういう「神の采配」チックなところがレッスル…そしてSLGの楽しさ難しさでもあるんですがね(^^)さてさてスカイブルーの神様はN氏の紡ぐ物語にどのようなドラマを入れるか楽しみにしています、。
posted by 赤猫at 2007/05/06 23:30 [ コメントを修正する ]
 うーんハイブリットは、評価値では姉の南を100P上回るし、結城引退後のNEW WINDでは3番目の評価の選手です。(1番はスイレン、2番は吉田なのは周知の通りです。)
 5月までは確実に準エースの存在だったのですが6月にガラガラと崩れました。
 一旦ファンの心に残った印象を変えるのは難しいですねえ。
 フェニはリプレイにはほとんど出す必要はない程度の活躍なのですが、フェニに負けた先輩が引退を表明するというある意味死神なので、印象には残ってしまうのです。
 先輩殺しのフェニという異名がつきそうです。

 私の想定するストーリーどおりにはいかないものです。
 こうくるか!と画面の前で唸り、メモを片手にPCの前で考え込まされます(苦笑)
posted by Nat 2007/05/07 01:23 [ コメントを修正する ]
こんばんわ、NEWWINDではハイブリッド南さん
落日の様相で、やっぱりそうか・・・とも思います。まあ関節使いは必殺発動がロープ際かどうかで結果が180度変わる仕様ですし(笑)
SPZでは全盛期の吉田さんをただ一人止める可能性がある選手でしたから。まあそうゆうブレ幅のある選手は人間ぽくて好きです。
posted by konnoURLat 2007/05/07 02:01 [ コメントを修正する ]
 能力の衰えがあるわけではないのですが、デビュー2ヶ月のマイティに負けてからガタガタに。
 エースは無理でしょう。
ファン心理からしても新人に負けるエースなんてありえませんし・・・
 彼女がどう立て直すかがポイントになりそうです。
posted by Nat 2007/05/07 12:40 [ コメントを修正する ]
こういう引退式スゴく好きです
最近では納見佳代の引退試合に脇澤美穂が来たの思い出したなぁ

最後の試合や引退セリフっていうゲームから与えられた材料以外に、こんな味付けが出来る文は是非参考にさせていただきたいものです
posted by PONat 2007/05/07 21:57 [ コメントを修正する ]
 ありがとうございます。
にぎやかに終りたいなと思いまして。

 結城の人柄ならこれもアリかなと。

 引退セリフはあくまでも一部であり、歴史を構築しているからこそ他の部分を書けるかなという思いがあります。
 ずっと書いてるからこそ色をつけたくなる。
そんな感じですね。  
posted by Nat 2007/05/08 01:58 [ コメントを修正する ]

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