NEW WIND社長 風間新 手記より
このお話は”もう一度あの日のように~再会~”、”それから~再会の後に~”の流れを受けています。
スターライト相羽が主役のため、星明りの少女にカテゴリされていますが、過去の星明り~とは違い風間社長視点で書かれています。
このお話は”もう一度あの日のように~再会~”、”それから~再会の後に~”の流れを受けています。
スターライト相羽が主役のため、星明りの少女にカテゴリされていますが、過去の星明り~とは違い風間社長視点で書かれています。
18年目12月 スターライト相羽 2度目のMAX WIND女王戴冠!
光を失いかけていた星は、再び輝きを取り戻すことに成功した。
「今日の先輩は強かった。私もまだまだだってことです。」
祐希子は勝者を称えた。
「もちろん次は勝ちますけどね。」
祐希子のプライドが見えるコメントだな。
しかし、このあと祐希子と相羽の再戦が行われることはなかった。
再び女王の座に輝いた相羽は初防衛戦の相手にビューティ市ヶ谷を選んだ。
「そのベルトは私のものです。返していただきますわ。」
市ヶ谷のヒザ攻撃の重さとビューティボムの威力にKO負け寸前まで追い込まれた相羽だったが、スターライトチョップで流れを返ると最後はリバース・スタークロスで市ヶ谷の高慢な鼻をへし折った。
「なんてことですの!」
「MAX WIND女王は甘くないよっ!」
「ならば私が挑戦するわ。」
南智世が正統なる関節の女王のプライドをかけて相羽に挑む。
「ボクが関節だけだと思ったら大間違いだよ。」
関節で苦しめられた相羽ではあったが、スターライトジャーマンで南智世をフォールし2度目の防衛に成功。
3度目の防衛戦の相手にはマイティ祐希子が選出された。
「この前の借りを返すわ。」
意気込む祐希子だったが、3度目の防衛戦を控えたある日…相羽は練習で負傷しベルトを返上することになってしまった。
「残念ですけど、女王ベルトを返上します。これでボクはもう挑戦することはないと思います。れにボクはボクの役目を果たしました。あとは後輩に任せます。」
そして19年目5月…相羽は同期ジーニアス武藤との最後のシングルマッチを行い引退する。
相羽は惜しくもエースにはなれなかったがそれに準ずる実績を残してくれたと思う。スターライト相羽は確かな光をスカイブルーのリングに残したといえるだろう。
「ボクのプロレス人生に悔いはありません。ボクは今日引退しますが…これからもこのスカイブルーのリングを応援してください。今日はありがとうございました。」
相羽らしいまっすぐな飾らないスピーチであった。
19年目5月、スターライト相羽、ジーニアス武藤引退。
「なんで引退まで相羽と一緒なのよ。」
「まあそういうこともあるよ。ボクたち仲いいしね、ケイちゃん。」
「…誰がよ!」
「えっ?ボクとケイちゃんだけど。」
彼女らの仲がいいかどうかは私はコメントする立場にないが、二人は同期であり、いいライバルであったと私は思っている。
スターライト相羽とジーニアス武藤。
スター選手が居並ぶスカイブルーのリングにおいて、この二人は他の一等星にも負けない輝きを放った一等星であった。
一人は己の才に悩みながらも努力をし続けてそれをカバーし、またもう一人は同じ苗字を持つ偉大なる先達に負けないように、あえて天才の冠をつけることで負けまいと精一杯努力をした。
二人ともスカイブルーのリングにふさわしい選手であったし、立派な看板スター選手であった。
今後はその輝きに負けまいと頑張る後輩たちを導く星になるだろう。
「先輩、お疲れ様でした。先輩達の築きあげたNEW WINDは私たちが立派に引き継いでいきます。相羽先輩!武藤先輩!ぶいっ!!です。」
相羽たちと入れ替わるようにスカイブルーのリングに虹の妖精が舞い降りる。
今は小さな光を放つだけの存在でしかないが、いつかきっとスカイブルーのリングで光輝いてくれるだろう。
青空で虹が輝けるように~岩城彩菜…いやレインボー岩城は今努力を重ねている。
星明りの少女 ~最後の挑戦~ 終
~”青空に虹が輝く”へと続く~
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まあ、予想はしてましたけど(笑)
現在のNEW WINDを引っ張っている3人にそれぞれ教訓を与えた訳ですね
祐希子には現状に満足せず常に前に進む気持ちを
市ヶ谷には生半可の気持ちでは女王はなれないと言う戒めを
智世にはもっと広い視野を持つ事を
それぞれ教えたって感じですかね
相羽ちゃん、ついでにケイちゃん(笑)、お疲れ様でした
そして、素敵な話を書いて下さったNさん、ありがとうございました
では、次の時代を担う岩城ちゃんの話を楽しみにしています