NEW WIND社長 風間新 手記より
このお話は”もう一度あの日のように~再会~”、”それから~再会の後に~”の流れを受けています。
スターライト相羽が主役のため、星明りの少女にカテゴリされていますが、過去の星明り~とは違い風間社長視点で書かれています。
このお話は”もう一度あの日のように~再会~”、”それから~再会の後に~”の流れを受けています。
スターライト相羽が主役のため、星明りの少女にカテゴリされていますが、過去の星明り~とは違い風間社長視点で書かれています。
◇18年目12月◇
シリーズ最終戦 ホワイト ウインド IN 市ヶ谷記念ホール大会
メインイベント MAX WIND選手権試合 60分一本勝負
『女王』炎の女帝 マイティ祐希子 VS 努力の天才 スターライト相羽『挑戦者』
都心に近く、交通の便もよい市ヶ谷記念ホールはファン人気が高い会場であり、その人気を証明するかのように今夜も超満員札止めの大観衆を集めている。
「さすがに人が集まりますな。」
「この会場だけは外せないですよね。」
恵まれた環境の中でリングに上がる選手たちはハッスルし、第1試合から持てる力を出しきって会場を盛り上げていた。
「今日のお客さんは乗ってるよね。おかげで、すっごいやりやすかったな。」
藤島はそういってにこっと笑った。藤島は第1試合でフォクシー真帆とのシングル戦を行い勝利を収めている。
「真帆の”おしりかじり虫”が出た瞬間はすごいわき方だったな。」
藤島は顔をしかめながら右のお尻をさすった。
「あれ、痛かったんだよ。まだくっきりと歯型残ってるんだからっ!」
「…そうか、大変だったな。とにかく真帆との試合はスイングするからね。こちらも助かっているよ。」
「えへへ。そういってもらえるとうれしいな。痛かったけど。グラビアの仕事なくてよかったよ。とにかく、私にメインイベントは無理かもしれないけど、出る試合すべてがメインだと思って頑張っているから。」
藤島は確かに実力的にはメインイベンターではないが、その存在感は群を抜いている。
なにしろ彼女が登場するだけで会場が華やいだ雰囲気になるのだからすごい。さすがはアイドルだよな。
「その気持ちは大切だよな。藤島、あとはゆっくりと休んでくれ。かわいい後輩が来てるんだろう?」
「うん。あっ、いっけな~い待たせてるんだった。社長、私もう行くね。」
藤島は後輩のところへと走って行った。
それ以降の試合もいい盛り上がりを見せ、素晴らしい状態でメインイベントを迎えていた。
リング上にはすでに両選手が上がっており、女王戦の始まりを告げるゴングを今か今かと待っている。
赤コーナーを背負うのは、炎の女帝マイティ祐希子。MAX WIND最多防衛記録および3度の女王戴冠という記録を持っている。
伊達遥→結城千種→吉田龍子と引き継がれてきたNEW WINDのエースとしてファンからの絶大な支持を受けている。
対する青コーナーに控えるは、挑戦者スターライト相羽。
同期ジーニアス武藤の背中をずっと追い続け、そして数多くの敗戦を重ねたくさんの悔し涙を流した相羽だったが、努力に努力を重ねた結果ついにライバルを蹴落とし、次期エースの有力候補に躍り出る。
何度もMAX WINDに挑戦するも、時の女王”最強の龍”吉田龍子の壁を打ち破れなかった。
そして後輩マイティ祐希子が先に女王となり、相羽はまたも悔し涙を流した。だが、相羽はあきらめず、祐希子を撃破して女王となった。
現役最古参となった今年、一念発起。再び女王の座への挑戦を表明する。
素質に勝る女王 マイティ祐希子か?それとも努力でそれをカバーしてきたスターライト相羽か。
今年最後の女王戦、女王として新たなる年を迎えることになるのはどちらであろうか。
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凄く、ワクワクしてきました。相羽ちゃんには頑張って勝ってもらいたいです
勿論、会場には南さんも来てるんですよね(笑)