NEW WIND社長 風間新 手記より
このお話は”もう一度あの日のように~再会~”、”それから~再会の後に~”の流れを受けています。
スターライト相羽が主役のため、星明りの少女にカテゴリされていますが、過去の星明り~とは違い風間社長視点で書かれています。
このお話は”もう一度あの日のように~再会~”、”それから~再会の後に~”の流れを受けています。
スターライト相羽が主役のため、星明りの少女にカテゴリされていますが、過去の星明り~とは違い風間社長視点で書かれています。
「うおおおおっ!」
相羽は叫びながら祐希子に突進していく。
「ハッ!」
祐希子はそれを流れるようなローリングソバットで迎撃。美しくスピードのあるソバットが突進してくる相羽の顔面を襲う。
「!?」
しかし相羽はこれを予測していた。あっさりとソバットを回避するとすかさずその蹴り足を左手でキャッチした。
「えっ?」
驚く祐希子にお構いなしに相羽はそのまま足を弓なりにしならせる。
「たああああっ!」
そして素早く右手を祐希子の首に回すと裏投げ気味に放り投げた。
「ぐへっ…」
相羽の新技(”スターライトアロー”と試合後に確認)は投げ方が変則であり、抜群の受身の上手さを誇る祐希子だからこそなんとか受身を取れたというところだろう。
新技はクラッチが変則なだけではなく落とす角度もかなりエグイ角度だった。これは相手が祐希子だから相羽もこそ出したと思われる。それだけ祐希子の受身の技術が同業者に認められているということだろうか。
強烈な新技を食らった祐希子はさすがに仰向けにダウンしたまま動かない。相羽はフォールにはいかず、「いくぞっ!」と叫んで、右手の人差し指で空中に☆を描いた。
「…あれはなんだ?」
「ふむ、スターライト相羽だけにたぶんスターつまり星でしょうかな。きっと相羽なりの技の予告でしょうな。」
どうやら意味がわかったのは観客の20%くらだったようだ。意味がわかったの観客が歓声をあげたが盛り上がりはイマイチであった。
「相羽らしいといえば相羽らしいけどなあ。」
「ああいう技予告などは長いこと時間を書けないと浸透しませんからなあ。」
確かにその通りだろう。
「うおおおおおおおおっ!」
相羽は祐希子の右足を掴むとするとそのままステップオーバー!そして素早く、南利美直伝の相羽流ネオサザンクロスロック…スタークロスロックを仕掛けた。
「あぐううっ…」
祐希子は苦しげな呻き声をあげ視線をさまよわせた。
「ぐっ…くっ…この程度…」
スタークロスロックは完璧に決まっているが、関節への耐久力の高い祐希子がこの程度でギブアップするとは思えない。
「!」
祐希子はじりじりとロープへと這ってゆく。
「逃がすものかっ!」
相羽はそのまま反動をつけ、横に回転すると体勢を入れ替えて、自分が下にまわった。
「おおおおおっ!」
この技は90年代なら裏STF、2000年代ならFTSと呼ばれる類の技で、通常タイプSTF系技に比べ格段に脱出しにくいのが特徴といえる。かつてはSTFの名手がまさかまさかの裏STFにギブアップなんてこともあったくらいだ。
もちろん相羽が決めたこの技の場合は、『リバース・スタークロスロック』というのが正解だろう。
「あぐううっ」
祐希子の右手がロープを求めて宙を掴む。だがそこにはロープはなく、祐希子の手は何も掴むことができない。もともと完璧なくらいにきまっていたスタークロスロック。それをさらに脱出しずらくしたリバース・スタークロスロック。これを外すのはかなり難しいだろう。
PR
まあ、祐希子がこのまま終るとも思えないので、もう一山あるでしょうけど(笑)
勝利を信じて応援してるぞ~