岩城の誕生日ということを思い出し、急遽書いたものです。
現在書きはじめているNEW WINDの新作『青空に虹が輝く』へとつながる作品となっています。
プロレスとも関係がないので、気楽に読めるかなと思っています。
現在書きはじめているNEW WINDの新作『青空に虹が輝く』へとつながる作品となっています。
プロレスとも関係がないので、気楽に読めるかなと思っています。
軟式テニス中学生大会埼玉県大会決勝戦…
運よく決勝まで駒を進めることができた私だったが、決勝では苦戦をしいられていた。
「はあっ…はあっ……」
強い…決勝までくるだけあって強い…
どうやら、私は組み合わせに恵まれただけ…確実に相手の方が強いのは間違いがない。
強い雨が降ってきたので、中断されていた試合がまもなく再開されようとしていた。
「岩城さん、諦めちゃだめよ。」
コートへと戻ろうとした私に、スタンドから声をかけてきた女性がいた。
その人に見覚えはなかったが、優しい眼差し、凛とした美しさが目を引いた。
「……」
「この雨は流れを変えるチャンスよ。雨があがれば虹が光る…虹色に輝くスマッシュで相手をぶっとばしなさい!」
「…流れを変えるチャンス…」
「そう。ここだけの話だけど、相手は右足を痛めている。それを上手く狙うのね。」
その女性はそれだけいうとすっと背中を向けた。
「うっし!いっちょいきますかっ!」
私はその言葉に励まされ、コートへと戻った。
「うっしゃあああああ!」
「たりあああああっ!」
「てええええいっ!」
気が楽になった私は、奇跡の逆転勝利を収めることができた。
優勝を決めたのは、虹色の輝くスマッシュ!はおおげさだけど、渾身のスマッシュだった。
相手の右側を綺麗に抜けたのを見て、私は彼女の右足の怪我が本当だと知った。
もし相手が怪我をしていなければ、きっと負けていたかもしれない。
でも勝ったのは私だ。運も強さのうちというやつだろう。
「ぶいっ!」
勝利を決めた私は、スタンドの女性を探したがその姿を見つけることはできなかった。
「誰だったんだろう…あの人」
あの女性のことを忘れそうになったころ、再び私はあの人と再会することになる。
「岩城彩菜さんね?」
「はい、あっ?あなたは!」
「覚えていてくれたのね。私の名前は内田佐知子。ハッピープロジェクトという会社の社長をしているの。」
「ハッピープロジェクト?」
「簡単に言えば、アイドルとしてあなたをスカウトしたいのよ。」
岩城彩菜この時中学2年生…この日を境に、私の大きく運命が変わろうとしていたのだけど、この時の私は気づいていなかった。
NEW WIND新世代ストーリー「青空に虹が輝く」へと続く。
岩城主人公ストーリーのプロローグのプロローグのようなものです。
時間があまりとれないため、少々作りが甘い部分があるので、手直しするかもしれません。
この話はそのまま、本編の設定へとつながる予定です。
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