ようやく書きあがりました。
創作のための30のお題+10+1より、『きょうき』です。
今回は、勘違いネタではない、真面目な作品ですよ。
ま、一部登場人物をアレンジしすしたので、コメディぽくもありますが。
では、続きから SSスタートです。
※リプレイ風にもみえますが、創作です。※
創作のための30のお題+10+1より、『きょうき』です。
今回は、勘違いネタではない、真面目な作品ですよ。
ま、一部登場人物をアレンジしすしたので、コメディぽくもありますが。
では、続きから SSスタートです。
※リプレイ風にもみえますが、創作です。※
「舞!」
「はい!」
NEW WINDの道場に伊達遙と永沢舞の声が響く。
「・・・今のはタイミング・・・合わなかった。」
「ですね。・・・難しいです。」
伊達と永沢はNEW WINDを代表するタッグチームの一つであり、伊達は永沢の専属コーチでもある。
人見知りな性格を少しでも修正しようという首脳陣の考えからこの二人の関係は生まれた。
最初はギクシャクしていた二人もいつしか打ち解け、伊達は永沢とはあるていど普通二会話できるようになってきている。
「舞!」
「遙さん!」
バキャア~ン!
練習に使っていた人形の頭が砕け散った。
「あっ・・・」
「どうししょう、霧子さんの怒られるオコラレル。」
「・・・謝るしか・・・ないね。」
「はい。」
この後経費にうるさい社長秘書の井上霧子に二人がコッテリと絞られたのは言うまでもない。
「とにかく、次の対抗戦のファイトマネーから引きますからね。」
「え~っ、そんなあ・・」
「・・・仕方ない・・・」
「井上さん、何もそこまで言わなくてもいいんじゃないか?」
「駄目です。反省してもらわないと。あの人形高いんですよ。」
ぷりぷりする霧子。
「まあまあ。ここは一つどうだろう。次の試合で勝てば帳消しにするってのは。故意に壊したわけではないのだし。」
「社長がそういうのでしたら・・・。」
「・・・ありがとうございます、頑張ります・・・」
「社長に感謝!カンシャ!」
二人が出て行った後のオフィス
「それにしても・・・あの頑丈な人形が壊れるとは・・・いったい何を練習していたんだろうか。」
「わかりませんが、もしかしたら、反則技かもしれませんね。」
「凶器か?」
「はい。それ以外に考えられません。」
そして翌日の対抗戦
伊達&永沢の相手はプラムフューチャーだ。
「にや~っ!ふにゃ~っ!」
猫ポーズで構える堀。
「猫ポーズなら負けないよっ!」
永沢も負けじと猫ポーズ。
「にやっっ!」
堀の猫パンチ。
「甘いアマイです!」
永沢はそれをあっさりと交わす。
「にぃやっ。」
堀は不適に笑った。
「イタッ。」
「にやにやっ。」
猫パンチと見せかけて実は引っかいているだけだったり。
「とおおっ!」
永沢、引っかかれた頬を押さえながら得意の体当たり。
「にやうううっ。」
跳ね飛ばされる猫・・いや堀。
「にゃにゃにゃ~っ。」
ロープの反動を利用し、反撃を試みる。
フライングボディアタックだ。
「そんな技・・・」
「舞!気をつけて!」
油断しかけた永沢に、何かに気づいた伊達が声援を飛ばす。
「はい!」
フライングボディアタックと見せかけ、堀は空中前転をし、ダブルの猫パンチを放ってくる。
「そんなっ!」
一瞬油断した分だけ回避が送れ、もろにパンチをもらってしまう。
「にやっ!にやっ!」
ふらつく永沢に猫パンチを連打する堀。
「あっ、あう・・」
所詮は猫パンチなので、一発一発は軽いのだが、連打でもらってしまうとさすがに効いてしまう。
「反則でしょ!反則!」
セコンドの榎本が叫ぶが、レフェリーはチェックしない。
天龍のグーパンチと同じく、堀の猫パンチもカウントを取らないのはお約束だ。
「!」
伊達が飛びこみ、堀の腹部へフェニックスニーを叩き込む。
「にや~~~っ。」
体重の軽い堀を軽々と吹き飛ばす。
「てめえっ!」
引退を控えているマッキーがラリアットで飛び込んでくる。
「!」
伊達はカウンターのヒザ蹴りを決め、マッキーの動きを止めた。
「舞!」
「遙さん!」
永沢は堀を引き起こすと、ノーザンライトスープレックスの体勢に入る。
「遙さん、行きます!勝機・・・」
「・・・見逃すわけにはいかない!」
永沢がノーザンライトの体勢から持ち上げたところへ、伊達が堀の体を踏み台にして飛ぶ。
そして伊達の必殺技である、シャイニングフェニックス(閃光鳳凰弾)が堀の後頭部に突き刺さる。
「にゃ・・・っ・・・」
そしてその直後・・・堀は永沢の強烈なスープレックスでマットに叩きつけられた。
「がにゃっ・・・」
「くそっ!」
素早く伊達をかわすと、マッキーは永沢の足を蹴る。
これでブリッジが崩れ、フォールはとれない。
「!」
伊達はマッキーを飛びつき回転エビ固めで丸め込む。
「レフェリー、ダウンカウント!」
ピクリとも動かない堀を指差し、永沢がダウンカウントを要請する。
「・・・ありゃ・・・駄目だな。」
「はい・・・あの頑丈な人形が壊れるくらいですから・・・彼女はもう。」
「いい猫だったんだが。」
カウント10が入り、ゴングが鳴らされる。
「おい、堀大丈夫か?」
マッキーが声をかける。
「・・・大丈夫なわけないにゃん・・・死ぬかと思ったにゃん。」
「確かにな。あんな人間凶器みたいなヒザを後頭部にもらって、その後にあの投げだろう。
恐ろしいよな。」
「遙さん、成功しましたね。合体技NEW WIND!」
「・・・そうね。」
浮かない顔の伊達。
「なんかご不満ですか?」
「・・・うん。ちょっとヒザの入りが甘かったかなって。」
「さすが遙さん、向上心の塊ですね。私も見習わなくちゃ。」
「・・・舞、帰ったら練習・・・・」
「はい。もう一つの合体技『スカイブルー』も練習しましょうね。」
「なんだあいつら、まだ技を練習しているのか?」
「はい。永沢さんのテキーラサンライズ+伊達さんのシャイニングフェニックスを合体させるとか。」
「・・・人間凶器だな・・・あいつら。」
(終)
出演
NEW WIND 伊達遥、永沢舞、井上霧子、社長
プラムフューチャー マッキー上戸、堀にゃん
seizannさんからいただいたイラストをもとにSSをつけてみました。
“パートナー“か“必殺技“かな?とも思ったのですが、あの“きょうき”のようなヒザを後頭部に入れるのは“はんそく”ではないかとも。
結局“きょうき”にしました。
伊達のヒザは某所で『殺人ヒザ魚雷』と呼ばれたりしていますが、とにかく破壊力がある印象です。
NEW WIND編でも、南・カンナ・みこと・武藤・結城といったライバルたちを次々に沈めていましたねえ。
なおこのSSではイラスト同様に堀にゃんが被害者です。
seizannさんのところでは、堀にゃんがヤラレ役なのはお約束ですからね。
なおseizannさんからマッキーと堀の出演許可を得ております。
「はい!」
NEW WINDの道場に伊達遙と永沢舞の声が響く。
「・・・今のはタイミング・・・合わなかった。」
「ですね。・・・難しいです。」
伊達と永沢はNEW WINDを代表するタッグチームの一つであり、伊達は永沢の専属コーチでもある。
人見知りな性格を少しでも修正しようという首脳陣の考えからこの二人の関係は生まれた。
最初はギクシャクしていた二人もいつしか打ち解け、伊達は永沢とはあるていど普通二会話できるようになってきている。
「舞!」
「遙さん!」
バキャア~ン!
練習に使っていた人形の頭が砕け散った。
「あっ・・・」
「どうししょう、霧子さんの怒られるオコラレル。」
「・・・謝るしか・・・ないね。」
「はい。」
この後経費にうるさい社長秘書の井上霧子に二人がコッテリと絞られたのは言うまでもない。
「とにかく、次の対抗戦のファイトマネーから引きますからね。」
「え~っ、そんなあ・・」
「・・・仕方ない・・・」
「井上さん、何もそこまで言わなくてもいいんじゃないか?」
「駄目です。反省してもらわないと。あの人形高いんですよ。」
ぷりぷりする霧子。
「まあまあ。ここは一つどうだろう。次の試合で勝てば帳消しにするってのは。故意に壊したわけではないのだし。」
「社長がそういうのでしたら・・・。」
「・・・ありがとうございます、頑張ります・・・」
「社長に感謝!カンシャ!」
二人が出て行った後のオフィス
「それにしても・・・あの頑丈な人形が壊れるとは・・・いったい何を練習していたんだろうか。」
「わかりませんが、もしかしたら、反則技かもしれませんね。」
「凶器か?」
「はい。それ以外に考えられません。」
そして翌日の対抗戦
伊達&永沢の相手はプラムフューチャーだ。
「にや~っ!ふにゃ~っ!」
猫ポーズで構える堀。
「猫ポーズなら負けないよっ!」
永沢も負けじと猫ポーズ。
「にやっっ!」
堀の猫パンチ。
「甘いアマイです!」
永沢はそれをあっさりと交わす。
「にぃやっ。」
堀は不適に笑った。
「イタッ。」
「にやにやっ。」
猫パンチと見せかけて実は引っかいているだけだったり。
「とおおっ!」
永沢、引っかかれた頬を押さえながら得意の体当たり。
「にやうううっ。」
跳ね飛ばされる猫・・いや堀。
「にゃにゃにゃ~っ。」
ロープの反動を利用し、反撃を試みる。
フライングボディアタックだ。
「そんな技・・・」
「舞!気をつけて!」
油断しかけた永沢に、何かに気づいた伊達が声援を飛ばす。
「はい!」
フライングボディアタックと見せかけ、堀は空中前転をし、ダブルの猫パンチを放ってくる。
「そんなっ!」
一瞬油断した分だけ回避が送れ、もろにパンチをもらってしまう。
「にやっ!にやっ!」
ふらつく永沢に猫パンチを連打する堀。
「あっ、あう・・」
所詮は猫パンチなので、一発一発は軽いのだが、連打でもらってしまうとさすがに効いてしまう。
「反則でしょ!反則!」
セコンドの榎本が叫ぶが、レフェリーはチェックしない。
天龍のグーパンチと同じく、堀の猫パンチもカウントを取らないのはお約束だ。
「!」
伊達が飛びこみ、堀の腹部へフェニックスニーを叩き込む。
「にや~~~っ。」
体重の軽い堀を軽々と吹き飛ばす。
「てめえっ!」
引退を控えているマッキーがラリアットで飛び込んでくる。
「!」
伊達はカウンターのヒザ蹴りを決め、マッキーの動きを止めた。
「舞!」
「遙さん!」
永沢は堀を引き起こすと、ノーザンライトスープレックスの体勢に入る。
「遙さん、行きます!勝機・・・」
「・・・見逃すわけにはいかない!」
永沢がノーザンライトの体勢から持ち上げたところへ、伊達が堀の体を踏み台にして飛ぶ。
そして伊達の必殺技である、シャイニングフェニックス(閃光鳳凰弾)が堀の後頭部に突き刺さる。
「にゃ・・・っ・・・」
そしてその直後・・・堀は永沢の強烈なスープレックスでマットに叩きつけられた。
「がにゃっ・・・」
「くそっ!」
素早く伊達をかわすと、マッキーは永沢の足を蹴る。
これでブリッジが崩れ、フォールはとれない。
「!」
伊達はマッキーを飛びつき回転エビ固めで丸め込む。
「レフェリー、ダウンカウント!」
ピクリとも動かない堀を指差し、永沢がダウンカウントを要請する。
「・・・ありゃ・・・駄目だな。」
「はい・・・あの頑丈な人形が壊れるくらいですから・・・彼女はもう。」
「いい猫だったんだが。」
カウント10が入り、ゴングが鳴らされる。
「おい、堀大丈夫か?」
マッキーが声をかける。
「・・・大丈夫なわけないにゃん・・・死ぬかと思ったにゃん。」
「確かにな。あんな人間凶器みたいなヒザを後頭部にもらって、その後にあの投げだろう。
恐ろしいよな。」
「遙さん、成功しましたね。合体技NEW WIND!」
「・・・そうね。」
浮かない顔の伊達。
「なんかご不満ですか?」
「・・・うん。ちょっとヒザの入りが甘かったかなって。」
「さすが遙さん、向上心の塊ですね。私も見習わなくちゃ。」
「・・・舞、帰ったら練習・・・・」
「はい。もう一つの合体技『スカイブルー』も練習しましょうね。」
「なんだあいつら、まだ技を練習しているのか?」
「はい。永沢さんのテキーラサンライズ+伊達さんのシャイニングフェニックスを合体させるとか。」
「・・・人間凶器だな・・・あいつら。」
(終)
出演
NEW WIND 伊達遥、永沢舞、井上霧子、社長
プラムフューチャー マッキー上戸、堀にゃん
seizannさんからいただいたイラストをもとにSSをつけてみました。
“パートナー“か“必殺技“かな?とも思ったのですが、あの“きょうき”のようなヒザを後頭部に入れるのは“はんそく”ではないかとも。
結局“きょうき”にしました。
伊達のヒザは某所で『殺人ヒザ魚雷』と呼ばれたりしていますが、とにかく破壊力がある印象です。
NEW WIND編でも、南・カンナ・みこと・武藤・結城といったライバルたちを次々に沈めていましたねえ。
なおこのSSではイラスト同様に堀にゃんが被害者です。
seizannさんのところでは、堀にゃんがヤラレ役なのはお約束ですからね。
なおseizannさんからマッキーと堀の出演許可を得ております。
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コメント
ありゃ、凶器になってしまいましたか、この合体技(笑)
描いた自分で言うのもなんですが、間違いなく三沢の介錯エルボーと同等のKO率を誇るでしょうが……ん〜……。
堀「イジメにゃん! これはイジメだにゃん!!」
……だそうです(笑)
というか、私でも堀はここまで猫にしませんが(笑)
猫パンチはディスカッションパンチなイメージになりますね。
ともあれ、SS合わせて頂き、ありがとう御座いました。
マッキーさんは引退してしまったので、良い記念SSになりましたです。
描いた自分で言うのもなんですが、間違いなく三沢の介錯エルボーと同等のKO率を誇るでしょうが……ん〜……。
堀「イジメにゃん! これはイジメだにゃん!!」
……だそうです(笑)
というか、私でも堀はここまで猫にしませんが(笑)
猫パンチはディスカッションパンチなイメージになりますね。
ともあれ、SS合わせて頂き、ありがとう御座いました。
マッキーさんは引退してしまったので、良い記念SSになりましたです。
描いた自分で言うのもなんですが、間違いなく三沢の介錯エルボーと同等のKO率を誇るでしょうが……ん〜……。
堀「イジメにゃん! これはイジメだにゃん!!」
……だそうです(笑)
というか、私でも堀はここまで猫にしませんが(笑)
猫パンチはディスカッションパンチなイメージになりますね。
ともあれ、SS合わせて頂き、ありがとう御座いました。
マッキーさんは引退してしまったので、良い記念SSになりましたです。