軍団NEW WINDより。
「ふん♪ふん♪」
お風呂上りの武藤めぐみは何気なく道場の方へと歩みを進めていた。
「念のため確認しておこっかな・・・」
武藤はそうつぶやくと、道場の扉をそっと明け、道場の奥へと進んでいった。
(物音は出さないようにしないと・・・ね。)
NEW WINDの道場の奥には、ボスの作業場となっている開かずの扉がある。
武藤はそこにボスがいたら脅かしてやろうと思って、そっと扉の方へと近づいていった。
「あ、灯りが漏れているわね。・・・ということはボスは中にいるんだ・・・」
武藤は、どうやって脅かそうかと考えながら近づいた。
「あ、だめです~ボス。そこは違う。」
(千種?)
武藤は最愛のパートナーである結城千種の声だと気づき、歩みがとまった。
「おお、すまんすまん。私はあまり経験がないものでね。」
「もう、ボスったら。私だってほとんど初めてみたいなものですよ。」
「こ、こうか?」
「そう、そこ、そこです!」
結城の声が上擦る。
「こうか?こうか?」
ボスの興奮気味な声がする。
「うん・・・そうですよ、上手ですよ、ボス。」
結城も興奮した声だった。
「そうか、気持ちいいものだな。」
「そうでしょう。私の気持ちいいでしょ?」
「気持ちいいね。最高だよ。結城はどうだ?」
「もう、ボスったら。もちろん、最高ですよ。」
「下手だけど、気持ちは込めているよ。」
「うん、伝わってきます。熱いのが伝わって・・・」
「おお、嬉しいよ。」
(な、ボスと千種・・・いったい何を・・・)
あらぬ想像をしてしまい、顔が真っ赤になる武藤。
「・・・キそうですか?ボス?」
(!?!?)
「ああ、もうすぐ・・・キそうだよ・・・」
それからしばらくして・・・
「ど、どうだった?」
「まあまあよかったですよ。この前よりよくなったんじゃないですか?」
(ボス・・・普通そういうこと聞くわけ?それに千種も千種よ。前よりもってことは前からこういう関係に・・・)
「そうか?・・・なあ結城、この事は二人だけの秘密だぞ。」
「わかっていますよ、ボス。誰にもいいませんから。」
「特に武藤には内緒な。私と結城が、武藤に内緒でこんなことをしていたと知ったら・・・あいつ怒るぞ。」
「はい、二人だけの秘密ですね。」
(・・・聞いてるわよ、全部・・・私の千種をよくも・・・)
「あんた達、なにやってんのよ!」
ドアをバンッ!と開ける武藤。
「きゃっ!」
「おわっ!」
二人とも悲鳴を上げる。
「む、武藤・・・」
「め、めぐみ・・・」
ボスは椅子から腰を浮かせ、結城は驚いてボスにしがみついた。(フロントチョーク気味なのは職業病だろう。)
「・・・やっぱり、そういうことなんだ。」
「ゴホッツ・・・あ、いやまて、誤解だ。」
「ボスと私は、な、なんでもないのよ、めぐみ・・・」
二人は慌てて離れる。
「嘘。二人だけの秘密なんでしょ?私に知られないようにって言ってたくせに!ひどいよ、千種、千種だけは私を裏切らないと思っていたのに・・・」
武藤の瞳から大粒の涙がこぼれる。
「あ、あのなあ・・・武藤、お前何を勘違いしているんだ?」
「そ、そうだよめぐみ・・・」
「・・・何も勘違いなんてしてないわ。二人はそういう関係なんでしょう?」
泣きやまない武藤。
「・・・はあっ?お前はバカか?私はボスで、お前たちは所属選手だ。何をわけのわからに事を・・・」
「もう。ボス、アレを見せてあげてもいいですか?」
「・・・仕方ない、見せてやれよ。」
「ほら、めぐみ、これを見て。私とボスはこれを頑張っていたんだよ。」
それは、結城千種モデルの塗り絵だった。
前回の武藤めぐみモデルの時と比べると、目はあまり進歩していないが、それ以外のところに多少の進歩が見られる。
※武藤モデルはこれ↓
「・・・結城の指導を受けながらやっていたんだけど、難しいよ。本人を目の前にしながら塗るのは。」
「ボス、本当に下手なんだもん。でも、熱い思いが込められていて、それが伝わってくるけどね。」
「うるさい。ダンディさんも言っていただろう、『魂を込めればどんな技も必殺技になる』ってさ。」
「・・・あはは・・・」
「ふふ・・・」
「・・・じゃあ、二人だけの秘密ってなに?」
「それか?こうやって結城を借りたことをお前に知られるとな、嫉妬するから。」
「めぐみ、そういうことだよ。」
「・・・バッドラックだ。」
ボスは満足そうに続けた。
「ちょっとまってよ、こんな終わりかたは許されないわ!」
「えっ?」
「紛らわしいことするなああ!!」
武藤、三分の力で、フライングニールキック。
ボスはそれをよけることが出来ず、直撃。
「・・・私は、ヘタレ社長じゃないのに・・・ガクッ。」
(終)
はい、ということでですね、GUYさんの「第2回あなた色に☆染め上げて」参加作品です。
えーとですね、前回同様に、塗り絵作品としてのレベルの低さを隠す為のSS化です。
ま、昔かいた川柳SS「なんだこれ とにかく・・・」と同じ“勘違いネタ”です。
いや、こんな内容を本当に書いたらサイトが18禁になってしまいますし、大体そんな才能はありません(笑)
そういうのはharutoさんや雷電さんにお任せしますよ(コラコラ・・・)
オチはすぐ読めるお約束満載なネタでした。
千種ファンの方、ごめんなさい。
それと、誰か私に目の塗り方をレクチャーしてくださいませ。
全然上手くいきません!
でも、また挑戦しますよ。
でも、そろそろ区切りの大台10万HITへ向けて準備しないといけないので、しばらくは無理かもしれませんが・・・
ちなみに今回も塗り絵にSS10数本分の時間かかっています・・・
(えっ?「だからSS書け」って? 「誰もNに絵関係はもとめていない?」 まあまあ、そういわずに。やらせてくださいよ。)
ではまた次回の塗り絵で、会いましょう!
「では諸君、そういうことだよ!・・・バッドラックだ!」
ということで(笑)
管理人:ハッスルN(嘘)
※追記 結城の色コスチュームに紫が多いのは、ダンディ須永の弟子である為です。
(ダンディ須永のパーソナルカラーは紫なんです。)
某○田モンスター軍に入っているわけじゃありません。
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参加ありがとうございました。
ああ~~すごいうまくなってるじゃないですか~!
前回に比べてすごく色がのってきてますネ。
課題はやっぱ眼ですか(笑)
ヒントは三日月とハイライトと白目の“位置”ですね(笑)