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”ライバル意識~クイーンズカーニバル3” その50
NEW WIND社長 風間 新 手記より。



※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。

「伊達!カンナ!!強かったサイレントヴォイスはどうした!?それとも先輩達の実力はこの程度?」

 EWAタッグ選手権試合は21分33秒ダブルスピンムーンサルトで武藤がカンナをフォールし、3度目の防衛に成功した。
 武藤はこの試合内容に納得がいかないのか、マイクで先輩二人を罵倒する。
「心が離れたのかなんだか知らないけど・・・私はこんな弱いのがサイレントヴォイスだなんて認めない!」 
 いや罵倒とはいえないか・・・多分武藤は悔しいんじゃないかな。
うっすら涙すら浮かべている武藤を見ているとなんだかこっちが悲しくなってくる。
 武藤と結城は”打倒サイレントヴォイス”を合言葉に頑張ってきた。
昨年その打倒サイレントヴォイスは果たしたものの、現在でもサイレントヴォイスにはライバル意識というか、特別な思い入れがあるのは知っている。
 だからこそ、現状のバラバラのサイレントヴォイスが気に入らないのだろう。

 伊達もカンナも無言のままリングを去っていく。
それをマイクを掴んだまま寂しげに眺める武藤。
 結城も黙ったままだったが武藤と同じ気持ちなのは表情をみれば一目瞭然だった。

 
◇WWCAヘビー級選手権試合◇

カンナ神威 VS X→伊達遥

Xには”伊達遥”を起用する。
 当日発表すると客席からは大歓声。
この組み合わせにしたのは・・・二人からの要望だ。
 もちろんベルトの価値を高める事が出来るカードだからWWCA側も歓迎してくれた。

 なにしろNEW WINDの最高のカードといえる組み合わせだ。

 そして・・・今回はいつも以上に気合の入った試合となった。

 カンナは伊達の重い打撃を避けずに受けきり、逆に打撃技で伊達を追い込んでみせる。
 追い込まれた伊達はあえて関節技を仕掛け、カンナから悲鳴をあげさせる。

お互いの得意分野にあえて踏み込むことで、お互いの力を引き出し合う。

 うーん魅せてくれるよ。

 終盤はカンナのクロスフェイス&ドラゴンパンサーで伊達がギブアップ寸前まで追い込まれるも何とか凌ぎ、逆にハイキックからフェニックススプラッシュ。

 これをクリアしたカンナはドラゴンスープレックス一閃。
伊達ファンの悲鳴があがるが・・・

 伊達はこれを2.9でクリア。

スドドドドド!! 

 客席からは重低音ストンピングと伊達コール。
この伊達コールに後押しされるように伊達は素早く起き上がると、助走をつける。

 シャイニング狙いとわかって客席が沸く。
だが、カンナもここでゆっくりと立ち上がるほど間抜けではない。
 カンナは例のカウンターのフランケンを狙った。

 だが・・・今度は伊達が一枚上だった。

 カンナの動きを見て一瞬タイミングをずらす。
フランケンを狙うつもりだったカンナはタイミングをずらされ、飛べない。 
 そこへ伊達のフェニックスニー!!
カンナのボディを完璧に捕らえたこの一撃でカンナはゆっくりと前のめりにリングへと倒れこむ。

 そして・・・伊達がカバーへ行く。

 伊達の勝利を誰もが確信した。


 だが伊達がカバーに行った瞬間ゴングが鳴り響く。

「只今の試合は60分フルタイムドローとなります。」
 
 私もそうだが、客席も夢中になりすぎて、コールが聞こえなくなっていたらしい。
 私など仲間リングアナの隣にいるのに・・・わからなかった。

 これには客席から延長コール。
だけどWWCAの規定に延長はない。
 時間切れの場合は防衛成功というルールは明記されているわけで、これはどうにもならない。

 だが・・・伊達とカンナは・・・
「ここから先は・・・タイトル戦関係なく・・・っていい。」
「タイトルは防衛かもしれない。でも私は・・・まだやりたい。延長させてください。」
 と二人に懇願された私に会場中の視線が突き刺さる。

「・・・えータイトルマッチの規定で防衛には成功となります。 これから先は特別試合10分1本勝負という事で。」

  
この特別試合は4分30秒 両者ノックアウトで終了となる。

 伊達とカンナはコメントを出せる状態ではなかったが、ガールズ・ゴングのO坂記者だけがコメントを拾ったらしい。

 そのコメントは・・・

「これを・・・・超えられる?」
「・・・シングルプレイヤーとして魅せてみろ!」

 最終戦では結城の持つEWAヘビーに武藤が挑戦する事になっている。

 伊達とカンナの答えは・・・シングルプレイヤーとして勝負する。
だからサイレントヴォイスには今はこだわりがない。
 武藤と結城はタッグとしては素晴らしいが、シングルではどうかな?

 という意味だろう。

 果たして武藤と結城はこの試合を超えることが出来るのだろうか。
 
 しかし・・・伊達もカンナもあの二人の事はライバルとして相当意識してるんだなあ・・・

「悪かったわね。私じゃ役不足で。・・・出番もないし。」
 えーと南・・・
カンナはどうかしらないけど、伊達は十分ライバルとして意識してると思うよ。
 
  







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2006/11/15 02:20 | Comments(0) | NEW WIND編

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