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2024/11/29 11:41 |
”公式リーグ戦” その61
NEW WIND社長 風間 新 手記より。



 ※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。


 6年目12月、NEW WIND最強決定リーグ ”イシュタル・インパクト”
 ☆公式リーグ戦二日目☆

 今日の公式リーグ戦 オープニングマッチはみことVS永沢。

投げ技に関してはすでにみことと同等かそれ以上のセンスを見せる永沢は、当然ともいえるが投げ中心の組み立てになる。
 みことはあえて投げを封印したスタイルで試合を組み立て、その状態でも終始試合をリードする。
 永沢の必殺テキーラサンライズをカウント1でクリアしたみこと。
「そんなあ・・・」
愕然とする永沢に対しみことはラッシュをかける。
 草薙流兜落しでカウント2.5、ジャンピングネックブリーカーを2連発。
 永沢はなんとかクリア&ロープエスケープで凌ぐが、もはや打つ手なし。
 最後はみことの必殺技である草薙流竜巻兜落し固めで敗れる。

○みこと”1勝1敗”(13分47秒 草薙流竜巻兜落し固め)永沢”2敗”×

「まだまだ修行が足りませんね。もっとバランスを意識しなさい。」
「バランス・・・」
「舞さんは投げのセンスでは団体随一の素質をお持ちです。ですが、それ以外が”へなちょこ”なので、試合の組み立てが浅いのです。」 
「へ・・・”へなちょこ”?」
「”へなちょこ”です。あんな”へなちょこ”な打撃やパワー技ではずっと”へなちょこレスラー”ですよ。」
 みことは厳しい言葉をかける。
「そんなあ・・・」
「”へなちょこ”が嫌なら精進なさい。貴方の師である遥さんは、攻撃のバランスがとても取れたレスラーです。だから彼女は強いのです。」
「はい。」
 永沢の実力は現時点でもかなり高く、決して”へなちょこ”ではないのだが・・・(永沢が”へなちょこ”なら全女子プロレスラーの7割は”へなちょこ以下”になってしまう。)  
 みことの目からすればまだまだなんだろうな。

○武藤”1勝1敗”(13分15秒 裏投げ→体固め)南”1勝1敗”×

 南の完敗だった。
武藤のハイスパートレスリングに飲み込まれ何も出来ないままいいところなく敗退。
 
 リングから無言で引き上げていく南の後ろ姿を、勝った武藤が寂しそうにみつめているのが印象的だった。
 武藤が何を感じたのかはわからないけれど・・・なんとなく想像はつきそうだ。

○カンナ”1勝1敗”(25分32秒 延髄蹴り→体固め)伊達”1勝1敗”×

 序盤は一進一退の攻防・・・というかやや伊達が押していたのだが、中盤で極まったドラゴンパンサーに伊達が長時間捕まり、流れが一気にカンナへ。
 伊達は防戦一方となり、クロスフェイスカンナ→ドラゴンパンサー→クロスフェイスカンナを3連発でカンナの自慢の関節技を食らってしまい、ギブアップこそしなかったものの体力・気力ともに限界だったらしい。
 最後は珍しい延髄蹴りで3カウント。


○結城”2勝”(14分32秒 ユウキスター・ハンマー?→体固め)カオス”1勝1敗”×

 結城は成長したな・・・と思わせる試合。
カオスの攻撃を受け流し、終始余裕の表情。
 最後もダークスターハンマーをカウント1でクリアしてのラリアート、”ユウキスター・ハンマー?”でカオスをマットに沈める。
 カオスとしては屈辱的な敗北だろう。

☆公式リーグ戦3日目☆

 リング上にこの日2度目の竜巻が巻き起こると、会場からは大きな悲鳴と歓声が・・・
 悲鳴の方が大きかったのは南のファンが多いからだろうか。

 南は反応する事ができず、そのままカウント3。
「30分0秒、30分0秒 草薙流竜巻兜落し固めで勝者草薙みこと。
この結果草薙選手2勝1敗、南選手1勝2敗となります。」

「南さん・・・」
みことは起き上がれない南に手を貸し、立ち上がらせる。
「情けないわ・・・負けた上に手まで・・・」
「そんな事ありません。私だって・・・少し前まではそうしてもらいました。それに南さんは私にとって大事なパートナーだったんですよ。」
「ありがとう、みこと。でも私を甘くみないでね。」
 南はみことの腕を取ると、スタンディング式のチキンウイングアームロックに取る。
「きゃう・・・南さん・・・何を」
「前を見なさい。 貴方はまだ振り返るには早すぎるわ。」

 あとで聞いたところではリング上ではこういう会話をしていたそうだ。
南としては自分を気遣ってくれるのは嬉しいけど、それよりも前を向いて精進しなさいと言いたかったのだろうな。

○カオス”2勝1敗”(11分42秒 スコーピオンデスロック)永沢”3敗”×

 カオスの圧勝。

○カンナ”2勝1敗”(12分20秒 脇固め)武藤”1勝2敗”×

 このリーグ戦では武藤がイマイチだ。
この試合もカンナに翻弄された挙句、不用意にだしたラリアートを脇固めに切り返されギブアップ。
 いったいどうしたんだろう・・・

×結城”2勝1敗”(16分59秒 シャイニングフェニックス→片エビ固め)伊達”2勝1敗”○ 

 伊達得意の打撃ラッシュで結城が3カウントを聞くことに。
伊達曰く「油断しすぎるから・・・」との事。

 ☆公式リーグ戦4日目☆

○カオス”3勝1敗”(13分02秒 ダークスターハンマー→体固め)南”1勝3敗”×

 カオスがパワーで南の技術を粉砕。

○伊達”3勝1敗”(10分35秒 シャイニングフェニックス→片エビ固め)永沢”4敗”×  
 
 永沢の師匠越えは当分かかりそう。

○カンナ”3勝1敗”(22分30秒 クロスフェイスカンナ)みこと”2勝2敗”×

 あと一歩のところまでカンナを追い詰めたみことだったが、リング中央でクロスフェイスを決められてしまっては・・・
 
○結城”3勝1敗”(18分16秒 スーパーフリーク→エビ固め)武藤”1勝3敗”×

 試合は例によってハイスパートレスリング。
武藤はここまでのリーグ戦より格段に動きがよかった。
 終盤はニ段蹴り→カカト落し→二段蹴りのコンビネーションからSTFへと繋げた結城が優勢に。
 武藤はWスピンムーンサルトを決めるが結城は余裕でクリア。
そしてめったに見せないレア技”スーパーフリーク”で担ぎあげ、豪快に武藤を叩きつけ、3カウントを奪取。

 ベストパートナー&好敵手として認め合う3期生対決は結城の連勝記録更新で終了。

 イシュタル・インパクトは公式戦4日目終了。
3勝1敗で 結城、カンナ、カオス、伊達が並ぶ大混戦となっている。
 女神イシュタルの祝福は誰が受けるのか。
話題性十分な展開に満足しつつ、公式リーグ戦は後半戦へと突入する。

    

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2006/11/29 18:57 | Comments(0) | NEW WIND編

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