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2017/08/19 12:41 |
”南風に吹かれて舞い落ちる” その116
「栄光のスターロード」
 NEW WIND社長 風間 新 手記2より。


※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
 

 旗揚げ12周年記念興行の予定を変更して永沢舞引退記念興行を行う。

 次期エースと期待された永沢も、結城の壁を超えることができずに苦しみ、最後は半ば譲渡に近い形で第2代女王に。そしてその座を吉田に譲ってから一年と少し。

「もう、やりたい事やったし~そんな時期かなあって。」
 と明るく引退宣言をしてきた。永沢らしいなと思う。

 メモリアル的なカードを組み、それを明るく消化していく。


 最後の対戦相手に彼女が選んだのはハイブリット南。
「南さんにはお世話になったし、寿美とは一緒に頑張ってきましたから。」
 と永沢。

 セミファイナルでの引退試合。

 永沢は久々に伊達のテーマをイントロに加えた“鳳凰伝承・龍虎天舞”のテーマで入場。

 ガウンはタイトルマッチで使用した鳳凰と龍虎が遊んでいる構図のものだ。

「遙さんに感謝!カンシャ、舞がここまでやれたのも遙さんのおかげですから。」
 ということだろう。

 永沢がハイブリットと睨みあいをはじめた時、場内の一部から歓声が沸きあがる。
 その一角から徐々に会場全体にその歓声が広がっていく。

 本部席までその歓声の原因の人物が来た時、場内のボルテージは一気に跳ね上がった。

「伊~達!伊~達!!」
 オールドファンから伊達コール。
永沢の引退試合を見届けるために伊達遙が永沢のセコンドにつくことになっているのだ。

 これは本人の知らないサプライズである。

「遙さん・・・」
ああ泣いちゃった・・・まだ試合前だって。

「舞・・・最後まで全力で楽しんで。」
「はい!遙さん!!」

 伊達から魂を引き継いだ永沢舞最後の試合がはじまった。

「いけ~舞!!」
 伊達が声を出す。
ずいぶん出るようになったものだ。

ムトメとチダネのおかげかもな。
(※伊達の飼っているチンチラの名前です。参照

「はい!」

 永沢の“たいあたり”。
これをハイブリットはがっちりと受け止める。
「遠慮はしないわ。」
「もちろん、モチロン。遠慮なんかしたら、許しません!」

 ハイブリットは打撃中心で組み立てる。
 打撃の防御はもともとからっきし駄目な永沢に面白いように打撃があたりまくる。
 エルボー、裏拳とサンドバックのように殴られる永沢。

「ま~い!ま~い!!」
 と場内から舞コール。

 この声援を受けて永沢の逆襲。
 
 だが、もうパワーが足りない。
決定打にはならず、逆にリング中央でネオ・サザンクロスロックを食らってしまう。

「ギブアップ?永沢?」
「ノー!!」
 耐える永沢。
「南さんのに比べれば~~!痛くない痛くない・・・」
 永沢はなんとかロープへと逃げた。

「さすがだわ。でもっ!」
 ハイブリットの裏拳が永沢を襲う。
だが永沢はこれをダッキングで交わすと素早くハイブリットの背後に回りこむ。

「ええいっ!!」
 永沢、これが見納めとなるドラゴンタイガーことテキーラサンライズ!

「1!」
「2!」

 場内カウントの合唱。

「ああっ~」
必殺のテキーラは2.8

「やるわね。でも・・・」
ハイブリットはボディスラムで永沢をマットに叩きつけるとコーナーへ上る。

 シューティングスタープレス!
高度な飛び技を繰り出すハイブリット、目には涙がたまっている。

 バン!

 バンッ!!

そして、永沢舞の引退を告げる3カウントが告げられた。


「12分25秒 シューティングスタープレスにより勝者ハイブリット南。」

 永沢とハイブリットはしばらくそのまま動かなかった。
なにやら小声で会話をしていたようだが、これは私には聞こえない。

「・・・お疲れさま。」
「遙・・さん、ヒック・・・」
 伊達に抱き起こされた永沢はこらえきれずに泣きはじめる。
それをそっと抱き寄せる伊達。これは二人にしかわからないだろうなあ。


 13年目5月 鳳凰伝承という十字架から開放され、永沢舞 引退

「これからはニャンコちゃんとゆっくり遊びます。遙さん、ムトメとチダネに会いにいってもいいですか?」

「・・うん。」

「・・・どうしてその名前なんですか、遙先輩?」
「そうよ。納得できません。」
 武藤と結城が抗議する。
「それはですね、ムトメはツンツンしていて、チダネはドジだったから。」
「・・・よ。」  

 納得のネーミングだな。

「納得いかないわ。」
「納得できません。」


 4期生永沢の引退で、NEW WIND初期を支えてくれたメンバーはすべてリングを去った。

 目を閉じれば皆がいた食堂やリングや道場が思い浮かぶ。
 
 さびしいな・・・やはり。


「社長、行きましょう!」

だが私にはこれからを創る仲間がいる。

「ああ、行こう。」  

 まだ私の、私たちの挑戦は終わらない。


 永沢、お疲れ様。



↓ご意見・ご感想などはこちらからどうぞ。







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2007/05/22 21:28 | Comments(3) | NEW WIND編

コメント

色々と初期のNEW WINDが揃っていた話でした~
そしてこれが最後かな?

出来がよくなくて没にしたけど、舞のイラスト描いたことがあったな~(笑)

今まで・・・感謝、カンシャということでw
posted by オーサカURLat 2007/05/22 22:01 [ コメントを修正する ]
永沢選手引退試合の入場、そしてセコンドの心憎い演出にグッときました。そりゃ舞も試合前に泣いちゃいますよ!
今までNEW WINDの歩んできた歴史と思い出の重厚さが、初期メンバー引退の寂しさ以上に深い感慨をもたらしてくれました。これからの物語を楽しむ前に一度、彼女たちが創り上げた礎の物語を振り返ってみたいと思います。

そしてムトメとチダネに納得です(笑)
posted by HIGEURLat 2007/05/23 09:04 [ コメントを修正する ]
>オーサカさん
 永沢までが初期のお話ですからね。
伊達たちの登場はここまでになるかもしれません。
 書庫をみていただくとわかりますが、お話はまだ続きます。

>HIGEさん
 伊達、南、永沢を中心に書いてきたので、やはり永沢の引退には力が入りました。

 伊達を絡めるのは予定通りなのですが、出し方は考えました。サプライズ演出の方が面白いかなと。

 ムトメとチダネはそういうことなので(笑)
命名したのは先輩の伊達なので、あの二人も逆らえません。
posted by Nat 2007/05/23 21:43 [ コメントを修正する ]

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