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2017/08/18 00:37 |
”去る時” その87
 NEW WIND社長 風間 新 手記より。



※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。


 ◇9年目10月◇

「社長、TWWAが契約を破棄してきました。ワールド女子との提携がマスコミを通じて発表されています。」
 と井上さんが涼しい顔で報告してくる。
 確かに今のNEW WINDなら提携団体の一つが消えたところで興行計画に揺らぎはでないが、もう少し慌ててくれてもいいと思うのだが。

「逃げたな。」
 と冷静にいっているようでは私も同じか(苦笑) 

 この提携はTWWA側の策動だろう。NEW WINDのリングで負けが多いエースのメガライトの価値が下がるのを恐れ、選手層の薄いワールドへ打診したに違いない。

「これも運命ですよ、社長。」
 最近事務所の手伝いをしてくれている氷室は悠然としている。 

 春頃には相羽に手伝ってもらおうと思ったこともあったのだが、彼女には事務作業はあまり向かないようだ。
 掃除とか電話応対なら出来るようだけど・・・
ともかく氷室のように全てを運命と割り切れたら幸せなのかもしれない。
 どちらにせよTWWAで用があったのはメガライトだけだしなあ。この件は貸しにしておくか。
 ワールドさんもそう豊富ではない資金で契約をしたのだろうし。
ワールドさんのリングがメガライトに占有されるのは時間の問題だが。

「全滅だと!うちの所属選手たちが1月も持たずに全滅だと・・・」
 とあちらの社長の嘆くシーンが目に浮かぶ。

 メガライトは強いからなあ。ワールドさんのエースのレベルはうちのスイレン・シャイと同程度と言われているから、全滅は間違いないだろう。

「けが人でないといいですけどね。」
 と井上さん。
 TWWAを恨む気はないのはいいけど、私達は悠然としすぎかもしれないね。

  
 さてNEW WINDの次期エース争いの方は大混戦。
 4期永沢・5期吉田・6期ハイブリットにほとんど差がなく、ほぼ三つ巴で勝ったり負けたりを繰り返す。
 この3人から挑戦者を選ぼうと思ったのだが、この状況では無理。
 
 今月開催予定のMAX WINDの挑戦者は武藤めぐみで決定。
前EWA王者でもあるわけだし資格は十分だろう。挑戦するベルトを変えてのリマッチとなる。
 
 このMAX WINDに初挑戦となる武藤は、「この花道勝って戻ってみせる!」と気合十分で九州ドームのメインのリングへ登場する。
 
 
 だが、その気合十分な武藤ですら、女王結城の牙城は簡単には崩せない。
 華麗に舞う武藤に多少翻弄されはしたが、そこは長いこと組んでいるパートナーだ。先を読んで武藤の体を捕まえると、裏投げ一閃!
 これで動きが止まった武藤に再度裏投げ、そして必殺のバックドロップ。
 これで決まったかと思われたのだが、そこは実力者武藤である。
 この怒涛の攻撃をカウント2.8でクリアすると、天才の名を冠したジーニアスシュート(ジャンピング“ボレー”ハイキック)を結城の顔面に叩きこむ。
 ダウンしたと見るやすかさず必殺のダブルスピンムーンサルト!!
だがこれをなんとカウント1でクリアした結城はびっくりしている武藤の顔面に渾身の二段蹴り。
 ちょっと地味だが効果は抜群。
気持ちが折れたか武藤はこれを返せず3カウント。
「20分31秒 二段蹴りからの体固めで勝者、結城千種!」 
ライバル武藤を圧倒し、結城千種2度目の防衛に成功。
 
「そんな・・・」
 試合後も武藤は呆然、コメントも出せない。

 同期の結城は武藤にとって最高のパートナーであり、そして最強のライバルでもある。
 数々の栄光を手にしてきた“孤高の天才姫”武藤でも結城の壁は厚く、そして高い。
 この試合を見る限り当分の間、結城政権は磐石だと思われる。
 伊達、カンナがタイトル戦線から引き、最強のチャレンジャーだった武藤の完敗劇。
 これを追う永沢・吉田・ハイブリットはこの試合を見て何を思っただろうか。
 
 
そして翌11月・・・今度はWWCAが新女と契約を発表。
「カオスの奴・・・逃げたな・・・」
「これも運命ですよ、社長。」
・・・なんだか9月と同じ展開だな。
 それにしても新女もやってくれるね。ワールドさんなら許すところだが新女は許せん。

 “絶対にやり返す”私はこの時こう決めたのだった。
 
そういえば、ワールドさんの大会ではメガライトが大暴れ。早くもワールド上位陣が壊滅したそうな。
 それも全員10分持たずに・・・
 

 ◇9年目11月興行◇

「18分11秒、18分11秒、ジャーマンスープレックスホールドにより、勝者、ハイブリット南!!」
 この結果に会場騒然。
 エースとして君臨し、衰えを見せたとは言えまだまだ団体上位の力を持っていた伊達が、ハイブリットに3カウントを奪われたのだ。
1期生の象徴、最強であった伊達ですら5年も後輩のハイブリットに負ける。
 これはかなり衝撃的だった・・・これも運命なのだろうか。

 そしてこの試合を見届けた氷室が私にこう呟いた。
「私・・・もう限界かなって。」
 同期の伊達がまさかの3カウントを奪われたのを見て、自分達の役目は終わったと感じたらしい。
 私は慰留に努めたが、氷室の決意は堅く、「これも運命なのだな・・・」と私は嘆息しながらいうしかなくなった。

 9年目12月シリーズを最後に一期生氷室紫月が引退する事をマスコミに発表する。
 それにしてもドームのある会場は一箇所を除いて今月興行を打ってしまっているのが痛い。

「これも運命ですよ、社長。私は南さんとは実績が違いますから、静かに引退します。」
 と氷室はいうが、そうはいかん。

大事な一期生を中途半端な会場で送り出すわけには行かない。

 その後、氷室紫月引退興行は“どさんこドーム”に決定。
氷室のファイナルマッチはセミファイナルで、最後の相手は同期の伊達遥。
 伊達は南の引退試合に続く2度目の引退試合の相手となる。
伊達には酷かもしれないけど、氷室を受け止められるのはやはり伊達だろう。

 これも運命だな。

 メインはMAX WINDのタイトルマッチ。
色々な意見が飛び交ったが、女王結城千種に挑戦するのは永沢舞で決定した。
 結城からピンを奪った事もあるし、資格は十分あるだろう。
 氷室の引退興行の大事なメインイベントだ。永沢よ、天高く舞ってみせろ!

 
 9度目の12月はいつもの華やかなイベントではなく、別れのイベントとなる。

(もっとも新女恒例のEXの話題を完全に潰す事は出来るけど・・・嬉しくはないな)

 そして私は氷室の花道を飾るべく、一本の電話を入れる事にする。
上手く折り合えば氷室の花道を飾る事ができるだろう。
  

  運命の歯車がとまる時は確実に迫っていた。




↓ご感想などはこちらからどうぞ。




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2007/01/21 17:16 | Comments(2) | NEW WIND編

コメント

はじめまして、こんにちは~GUYです。

風間社長のカッコよさと南さんとの良い雰囲気に嫉妬したり(笑)時折混じるOンダムネタにニヤニヤしたりしながら楽しく拝見させて頂いております。
NEW WIND編では今が旗上げ組みの引退イヤー(!?)みたいなので大変ですね・・。出会いもあれば別れもあるのですがやはり旗上げ組みに対する感情は少し違いますよね。風間社長が南さんの時に続き紫月の引退ロードになにを企むのか・・・楽しみにしております。
P.Sリンクありがとうございます、こちらからも貼らせていただきました。これからもよろしくお願いします~^^
・・ちなみにWEB拍手のあれ・・・私も食べてみたいです(笑)
posted by GUYURLat 2007/01/21 23:24 [ コメントを修正する ]
 GUYさんどうもで~す。

 嫉妬ですか(笑)あの二人はどうなるか・・・本編では書く予定はないのです。 各選手のアフターストーリーは本編に多少絡める予定ですけどね。
 ガ○ダムネタは、好きなんですよ。
まだDVD-BOX見てないですけど(買った事は買ったのですが。)
 旗揚げ組は付き合いが長い分 ちゃんと送りだしたいですね。
 氷室の引退はほぼできてますので、先にUPします。
 
 あれですか、味はいいらしいですよ(笑)
posted by Nat 2007/01/22 01:04 [ コメントを修正する ]

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