南 利美 回顧録2”Toshimi” より。
※このお話はレッスルエンジェルスサバイバーのプレイ結果から管理人Nが創作したものです。
このお話は”南利美視点”で書かれています。
いつもの風間社長視点ではないのでご注意ください。
またこのお話は”レッスル川柳イラスト化作品 SS化チャレンジ”
N版 第21弾です。気楽にお願いします。
※ジャンル:ショートサブストーリー
※このお話はレッスルエンジェルスサバイバーのプレイ結果から管理人Nが創作したものです。
このお話は”南利美視点”で書かれています。
いつもの風間社長視点ではないのでご注意ください。
またこのお話は”レッスル川柳イラスト化作品 SS化チャレンジ”
N版 第21弾です。気楽にお願いします。
※ジャンル:ショートサブストーリー
あれは南国にバカンスに行った時だったわね。
前に一度行った時に、一人で町へ行ったのだけど思わず警察官を見て逃げ出してしまったのよ。
そしたら道に迷ってしまって、帰れなくなったのよね。
まあ結局はあの人が見つけてくれたのだけど。
えっ?なぜ逃げたのかって?
・・・それは、制服が嫌いなのよ。そう、そうだわ。
あの警察官の制服を見ると息苦しくなってしまって・・・そのなんていうか苦しくなって逃げてしまうのよ。
そう、そうよ。うんそうだわ。・・・我ながら完璧ね。
ま、そういうわけで警察官を見ると逃げ出してしまうのよ。
ちょっと、誰よ、バイクの運転が荒いといったのは!関係ないわよ。
コホン。
その後NEW WINDはまたバカンスにいったけど、その時の話をするわ。
いまだから話せる裏話って奴ね。
あれは翌日には帰るという夕方の事だったと思うわ。
「ちょっと町まで行こうと思うの。」
「おいおい今からか?」
あの人は困った顔をしたわ。
「ええ。最後に見ておきたいから。」
「一緒に行こうか?」
「いいえ、一人で行くわ。」
「・・・なら地図を持っていけよ。」
あの人は地図を渡そうとします。
「大丈夫、地図なんか無くても迷わないから。不要よ。」
子ども扱いされた気がして反発してしまったの。今思えば、これこそ子供よね。
そして私は、またポリスをみて反射的に避けてしまった。
ここは海外だし、それに私は悪いことはしていない。
もともと国内でだって、ちょっとだけスピードを出したりするだけで、それ以外は何もしてはいないけど。
「やっぱり、地図をもらってくるべきだったかしら・・・」
どこどう曲がったのか私はさっぱりわからなくなってしまったのよ。
「困ったわ・・・元のところじゃない。」
左に右にと曲がったあげく、私は迷ったことに気づいた場所に戻ってきてしまったの。
「やれやれ。そんなことだと思ったよ。」
ちょっと呆れた感じの声。
「社長?」
「そうだ。」
「どうしてここに?」
「尾行していた。」
「・・・」
「というのは嘘で、迷子になっているだろうから、探しに来た。だから、地図を持っていけといったのに。」
あの人は呆れていました。
「・・・読めないの・・・」
「なに?」
「・・・読めないの。」
「なにが?」
もうわからずや!
「だ・か・ら!私は、地図を読めないのよ!」
言ってしまった。
バイクに乗るときは感覚で運転するし。
「・・・完璧じゃないわね。」
とあの人は茶化すようにいいます。
「どうせ完璧じゃないわよ。」
「私は完璧じゃない南が好きだけどねえ。」
突然の言葉に私はびっくりしました。
「な、なによ、いきなり。」
「うん?完璧な南より、完璧じゃない南の方が好きだけどねといったんだ。」
「・・・」
「さ、それより帰ろう、南。みんなが帰りを待っているぞ。」
「わかったわ。・・・ありがとう、探しに来てくれて。」
私は小声でお礼を言ったわ。
「・・・なんか言ったか?」
「別になんでもないわ。」
(終)
“地図なんか不要と強がりまた迷子”
※harutoさんの句です。
主演 南 利美(NEW WIND)
出演 風間 新(NEW WIND)
久しぶりの風間と南。
書き方を微妙に忘れていたため、執筆開始からは時間かかりました。
最近以前のリプレイを書き直しているので、そちらに時間がかかったのもありますが。
これで残りは2つになるのだけど、また明日には増えてしまいます。
皆様のチャレンジもお待ちしてます。
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プラム女子のみにゃみさんが真っ先に思い出されてしまうおいらは相当毒されてますか?そうですかぁ。
でも南さんは良いキャラだよなぁ。
風間社長と南さん。ハッピーエンドだといいな。