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2017/09/20 01:51 |
”幸子と瞳のばちばち生活? 4ヶ月目” その105
NEW WIND社長 風間 新 手記より。



※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。

※※今回のメイン二人の関係は、NEW WIND版であり、公式および関連サイトとは一切関係ありません。
 ご注意ください。



◇11年目12月◇

 9月のシングル初対決から始まったハリケーン神田と藤島瞳のバチバチバトルは、早くも4ヶ月目を迎えた。
 ここまでの3ヶ月で毎月1戦づつのシングルを組んだが、全て神田が掌底で勝利している。

 威力だけなら神田の掌底はヘビー戦線でも通用するだろうし、ディフェンスの甘い藤島には厳しいか。

でも今度は勝つから!
 となにやら強気な藤島。『今回は自信がある』らしい。
極秘でなにやらVS神田用に新必殺技を習得したとのこと。

「特訓の成果みせちゃうからねっ♪」
 藤島と特訓・・・どうもイメージではないけど、やる気になってくれたのはいいことだ。

「ボクの特訓休んで、譲ってあげたのだからちゃんと勝ってよ。」
 とは指導役になりつつある相羽。
 相羽は入団以来ずっと特訓を続けていたから、たまには休むのもいいかもしれないな。
 相羽だってもう3年目、そろそろ上位に食い込んでもらわないといけないし。

 ☆12月シリーズ サンタローズの風 第1戦 ☆

 この日の会場は試合開始前からお客さんが詰め掛けていた。
 なんと入場式の段階ですでに超満員。
大抵の大会はこの段階ではそこまで埋まっていないのが常なのに。

 今日はメインはいたって普通の6人タッグ。
ここまでの集客のあるカードではない。
 他のカードもマッチメイクしてる本人である私がいうのもなんだが、普通だと思う。

 ということは、 どうやらお目当ては”第1試合”らしい。
 
 第1試合が注目されるというのはメインイベンターに魅力がないという事かもしれないが、普段見てもらえない客層に若手を見てもらえるのは嬉しいかな。
 今後につながると思うし。


「大変お待たせいたしました。只今より、本日のオープニング・シングルマッチ 15分1本勝負を開始いたします。」
 仲間リングアナの声に拍手と歓声が被る。

「青コーナー 京都府出身 110パウンドー! 藤島ひと~み~!!」

「藤島ちゃ~ん!!」
 常連客から黄色い(つもり)の歓声が飛ぶ。
実際には野太い男の声ばかりだが。
 特に熱心なのは「螢野さん」という常連さん。
以前から観戦されていたのだが、藤島の入団以後のパワーが凄い。

 新人らしく丁寧に頭を下げる藤島。
なんとなく歌い始める前のアイドルの空気を感じる。 

 ところで、赤コーナが神田なのは戦績(神田の3勝0敗)から仕方ないことではあるが、”正所属選手が青コーナー(格下)”で”準所属選手が赤コーナー(格上)”というのは、いささか情けない構図だ。

「赤コーナー 茨城県出身 118パウンド~! ハリケーンかんだ~!!」

 神田は軽く右拳を挙げる。

「さちこさ~ん♡」
 とこっちには本当の黄色い歓声が飛ぶ。
女性ファンはどっちかといえば神田サイドについてる数が多い。


 この二人の対決は月1回だけという特別扱い。
第1試合にしては中々破格の待遇じゃないかな。

 なお現在のNEW WINDマットで“ばちばち”が期待できるカードは、このカードと、ジーニアスVS相羽くらいのものだろう。

 神田と藤島 4度目のシングル対決。

 試合前の睨み合いからヒートする場内。

 イメージでは神田の方が背が高いような気もしたのだが、じつは同じ身長の両者。
 額をくっつけあっての睨み合いも自然と絵になる。
 神田のコスチュームは袖のないタイプで、全体的な評価としてはカッコいいタイプ。
 女性ファンが神田の味方につくのもなんとなく頷ける。
 もっとも胸元は・・・妙な色気を出しているのだが・・・それにコロリといった男性ファンもいると聞く。

 対する藤島は“可憐”
 華やかな西陣織のコスチュームはとても新人が着るような値段のコスチュームではない。
 まあその辺りも神田が気に入らない理由の一つらしいが。
性格もコスチュームも対象的な二人だけに、逆に面白い構図になるのだよ。 

 今日のレフェリーはトニー館。
まあ他のレフェリーは”ダンディ須永さん”しかいないから基本的にいつもだけど。 

「シェイクアップ!」
 とトニーが握手を促すが、この二人が素直に応じるわけがない。
 しばし睨みあう二人。

「よろしくね♪」
 先に両手を出して握手を求めたのは藤島。
神田はそれを一瞥し、無視を決め込む。
「よ・ろ・し・く♪」
 藤島はさらに可愛さを前面に押し出し、お願いをする。
「チッ・・・」
 神田は舌打ちをして右手を出してやるが、藤島はそれをみて両手を引っ込める。
 むっとする神田に対して、「べ~だっ!」っとあかんべーをしてみせる藤島。

「このっ!」
 神田は一気にヒート。
 いきなり右の張り手(フック掌底気味)を繰り出すが、これは藤島の想定内だった。
 左腕で神田の右張り手をブロックしながら、右の張り手を飛ばす。
 が、そこは元ボクサーの神田。
軽く後ろに仰け反って交わすと逆襲の右ジャブ掌底。
 だが藤島もそこは予期している。
 同じようにスウェーバックで交わすと見せかけて、バック転で青コーナへと下がる。

 
 上手い!
 
「おおお~~!!」
 ここでどよめきと拍手。

 カァ~ン!!

 ってまだ試合始まってなかったのかい(笑)

 ようやくゴングが鳴り試合が始まった。
 
 お互い手の内は研究しているのはオープニングでわかる。
じっくりと探るように円を描いて距離をとる両者。
 
 打撃レンジでは神田の方が有利だ。
ジャブ掌底で突っ込んでこようとする藤島を牽制する。
 神田はまだまだの若手レスラーだけど打撃技術だけは中堅クラスでも通じるからな。
 本当はもっとバランスよく技を使えた方がいいとは思うのだが、神田の場合バックボーンとなる格闘技が格闘技だけに打撃に関してセンスが抜けているのだよね。

 ジャブ掌底が徐々に藤島の体力を削っていく。
一発一発はジャブだからそんなに重くはないけれど、数が当たればやっぱり効く。
 ここまでの試合内容をボクシングに例えれば、インファイトを狙う藤島を懐に入れないようにジャブで牽制するアウトボクサーが神田というところか。
 藤島の得意技であるドロップキックも相手をロープに振ってからの方が確実にヒットする。
 ロープに振るためにも懐をとりたいのだが、中々思うようにはいかない。
 
 だけど藤島だってやられっぱなしではない。

「やらせないよ♪」
 ひょいっと素早くダッキングして交わすと、組み付いてボディスラムで投げる。
 まだまだ筋力の弱い藤島の投げではそうそうダメージを与えられるわけではないが、チリも積もればなんとやらである。
 
 それに神田は打撃に頼りすぎる。
打撃戦での攻防には優れるが、受身はあまり上手くないのだ。
 ちゃんと受身がとれればダメージはある程度抑える事はできるが、受身が上手くなければ体にダメージは残る。

 同じような展開が続くが客席は野次を飛ばすでもなくこの攻防に見入っていた。
 打撃をかいくぐり組み付きを狙う藤島、懐に入れたくない神田。

 単純ながらも緊迫した駆け引きは第1試合とは思えないグリップ力を発揮し、観客を引きつけている。
 
 神田ファンは打撃が決まれば「お~!」、かわされれば「うわ~!」。
逆に藤島ファンは打撃をもらえば「ああ~。」であり、技を決めれば「よっしゃ!」と叫ぶ。
 
 どちらでもないファンは両方に反応しているようだ。 

 アームホイップとボディスラムでダメージを蓄積させた藤島は、ついに得意の飛び技へとつなげようとする。

 が・・・そこに隙が生じる。

 決めようと勢いよく踏み込んだところへ、カウンターの“ストレート掌底”を浴びせられダウンする藤島。

 決まり具合としては文句なし。

手ごたえあったか神田は自信アリの表情でフォールにいく。

「カバー!」
 神田は馬乗りになって両肩を押さえつける。

 バンっ!

 バンッ!!

「!!!?!」
 藤島はカウント3寸前にブリッジで返す。
「なっ・・・」
 さすがにこれを返されるとは思っていなかったようだ。

「シャイ先輩のシャイニングフィンガー(※ランニング式腰溜め打ち抜き掌底)に比べれば、この程度ぉ!」

 おお、特訓の成果か!これは。
そういえばシャイになにか聞いていたものなあ。

「このっ、大人しく寝ていろ!」
 今度こそ!と神田は再び掌底を叩きこむが、これは気負った分すきだらけ。

 藤島はうまく両腕でガードすると、その場飛びの一回転ドロップキック!
 藤島は人並みはずれたバネはあるからこれくらいの芸当は出来るだろう。
 きっちりと顎先を打ち抜き、神田は油断もあってダウンする。
 藤島はクルンと回って前受身で着地。
 武藤や藤島のような華のあるタイプの選手には一回転式のドロップキックがよく似合う。
(相羽なら“正面飛び”の方が似合うよな。) 

「いくわよ~~♪!」
 藤島はアピールするとさっとコーナーへ駆け上がる。

「神田ァ!!」
 トップロープで両腕を広げ叫ぶと藤島は飛んだ。
西陣織のコスチュームがライトに照らされて美しく舞う。

 藤島瞳初公開の”ダイビングボディプレス”だ。

「悔しいけど今の私より藤島の方が綺麗に遠くへ飛べる。」
 といったのは引退した武藤だったか。

 確かに飛行姿勢は美しいし、西陣織のコスチュームが飛び技をより美しく見せる。

 決まった。
藤島はそのまま神田を体固めで抑えこむが・・・
 
 カウントが入らない。

「レフェリー!フォール!!」

 ちょっと見とれていたか、トニー館の動きが一瞬とまっていたようだ。
藤島の声に反応してさっとカウントに入るトニー。
 今の間がどう作用するか・・・

 バン!
「1!」 
 バンっ!
「2!!」

 さすがにこの場面、トニーの溜めはやや少ない。
首は振らないから、これで決まるかどうかはトニー的には微妙なのだろう。

 バンッ!!
「3!!!」

「只今の試合は、10分16秒、10分16秒 ダイビングボディプレスからの体固めで勝者 藤島瞳!」
 
 わあっつ!と歓声が沸く。
 これが第1試合?と思える盛り上がり。
 両腕を突き上げて立ち上がっているお客さんが何人もいた。
「藤島ちゃ~ん!!」
 と歓声も飛んでいる。

 繰り返すがこれは単なる第1試合です。
 

「勝った!やったね♪」
 両腕をつきあげて喜びを表現する藤島。

「くそっ・・・負けた。こんな奴に・・・」
 神田は拳をマットに打ちこんで悔しがる。

「神田さん、まだ悔しがらないでください。」
 と藤島がマイクでアピールする。
 客席からは”マイク持つの待ってました”とばかりにフラッシュの嵐。
 
 試合で乱れた髪でもマイクを持つ藤島は可愛い。
 客席の反応もわかる気がするよ。

「なに!?」
 神田は地声で反応する。
「これから先もっともっと私に負けちゃうんだから、まだ悔しがったらだめよ~♪」
 この言葉に笑いと歓声。
「なっ・・・そうはさせるか!」
 熱くなる神田。
「そうなるもん♪」
 その神田をからかうように可愛くしゃべる藤島。
「くっ・・・絶対させない。私は負けないからな。」
「もう負けているもん。私は絶対無敵のアイドルだから、可愛さでは絶対、ぜ~ったい負けないし、もう試合でも負けない!」
 藤島・・・微妙にプロレスとは関係ないぞ。
 だけど客席は沸いている。
いわゆるバカ負けという奴だろう。
「努力は認めてやる。だけど、私だって”色気”では負けん!」
 こらこら!神田までなにを!! 

 だ~がしかし、だがしかしこの神田の爆弾発言に客席はさらに盛り上がる。
 
 ところで・・・こういう事いう人だっけ?? 
 
「あらあら無理しちゃって。色気だって私負けないよ。」
 
 うむむ・・・可愛さでは藤島、色気では・・・うーん胸元の分神田の勝ち??
 
 このままだと15歳と16歳の少女の、”プロレスとは関係のない意地の張り合い”になりそうなので、私は指示を出して二人をリングから引きずり降ろした。

 この二人がバックステージで先輩たちからお叱りを受けたのは言うまでもない。

 心配された11期生藤島瞳はちゃんと自分の路線で頑張っています。
 
「心配しなくても大丈夫だよ♪だって私は無敵のアイドルだもの!」
「やはりあいつは許せん!絶対叩き潰す。」

 これ大会終了後の二人のコメント。

 結構いいコンビになるかもしれないなあ。


 ・・・そういえば第1試合の話だけで終わるのは、この手記の連載100回を超えるけど、初めてじゃないかい?
 





↓感想などはこちらへどうぞ。

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2007/03/25 00:00 | Comments(2) | NEW WIND編

コメント

前に対戦してもらったのでずが、今回から『ビューティローズ財団』に改名したのでもし再戦する場合はそちらにお願いしますm(__)m(メンバーほぼ変わってますが;)
posted by 多華at 2007/03/27 02:35 [ コメントを修正する ]
 >多華さん
了解しました。
posted by Nat 2007/03/27 02:58 [ コメントを修正する ]

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