NEW WIND社長 風間 新 手記より。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
「ええっ!!本当ですかあ?!やったあ!!」
道場に似つかわしくない永沢舞の超音波声が大音量で響きわたる。
あまりのパワーに道場にいた皆は耳を押さえている。
一人だけ平然としているのは伊達だ。
(さすがに5月から永沢の専属コーチをしているだけあるな・・・)
と私が耳を押さえながら関心していたら、伊達は耳へ手を持っていく。
スポン!と音がして伊達の手には耳栓が収まっていた。
「み、耳栓?」
「・・・うるさいから。」
なるほど、慣れたわけじゃなかったのね。
WWCAから連絡があり8月のタイトル戦挑戦者を指名してきたのだ。
タッグにはサイレントヴォイスを、Jrには永沢を指名してきている。
本来ならタッグは今一番乗りに乗っているνジェネをあてたいのだが、彼女たちはAACへタッグの防衛戦に行っているので不在。
代役というわけでもないが、サイレントヴォイスが指名されている。
で、さっきの永沢の反応は、”Jr王座挑戦決定”を聞いたからなんだ。
だけどWWCAも抜け目ないよな・・・
そろそろJrを卒業させようかなという永沢を指名してくるとは。
もっとも現在のウチの所属でJr王座に挑戦できるのは永沢と吉田しかいないのだけど。
「相手のカトリーヌ・チャンは結構強いぞ。」
「大丈夫です!勝ちます、勝ちます!」
お気楽だなあ・・・こいつは。
「師匠に教わっている技もあるし、それで決めます。」
「まだ・・・ダメ。完成して・・・ないから、危ないもの」
「えーーーっ!!」
「ダメ。」
「けちっ!」
「ダメったらダメ・・なの。」
「ぶうー。」
「練習・・・足らない・・・」
この言葉に永沢は目を輝かせ、「じゃあ練習すればいいですか?」と尋ねる、
「今月は無理。」
「ちぇ、ケチ。」
ま、いつもこんな調子なんだよね。
それでも前よりも伊達がしゃべるようになったし、永沢も伸びてきてる。
よしよし・・・
「目論見通りって顔ね、社長。」
南が意味ありげに微笑む。
「またヒール社長な顔してたわよ。」
図星。
「あっはは・・・別にそんな事は。」
「どうだかね。ところで、舞は来月にはJr枠を外れそうなんでしょう?」
「ああ。ほぼ間違いないよ。実力者そろいだから目立たないけど永沢の実力はもうJrレベルじゃなくなると思う。まだデビュー1年ちょっとだから本来ならばJr枠なんだけろうけど、もはや同じくらいのキャリアの子なんて相手にならないと思うよ。」
「そう。それをわかっていての指名なら向こうも策士ね。」
◇WWCAJr選手権◇
「行っきまーす!」
永沢がフィニッシュに選んだのはブリザードスープレックス。
フォールが取れる技を覚えたいという永沢に対して、伊達が教えた最初の技。
これより上の本当のフィニュッシュホールドは今練習中らしいが、Jrレベルならブリザードで十分だろう。
”王者”×カトリーヌ・チャン(7分30秒 ブリザードスープレックスホールド)永沢舞○”挑戦者”
正直圧勝だった。
強豪WWCAのJr王者にしてはチャンは弱すぎる。
いや・・・永沢がJrでは強すぎるのかもしれない。
勝った永沢は一応、喜んではいたようだが・・・
「うーん、嬉しいけど嬉しくないっていうか・・・不思議ですう。」
「それはね・・・多分物足りなかった・・・から。」
納得がいかない様子の永沢に伊達が声をかける。
「物足りない?」
「そう。もう舞はJrの枠では・・・強すぎるの。」
伊達は例によってボソボソとしぇべっているのだが、力強さは込められている。
「じゃあ・・・もうヘビーに転向した方がいいのかな?」
「そうね。うちにはJrいらなくない?」
前半の言葉は永沢に、後半は私に向けての言葉のようだ。
「確かに、Jr王者はいらないのかもな。」
「私返上します。ベルトは嬉しかったけど、私の欲しいベルトはJrじゃないですう。こっちです。」
吉沢は伊達の腰を指差す。
もちろんベルトは巻いていないのだが・・・意味はわかるよね。
なおWWCAタッグ王座はサイレントヴォイスが抜群の連携を見せる。
クロスボンバー4連発から最後はクロスフェイス・カンナで勝利。
あっさりとWWCAタッグを獲得。
そのサイレントヴォイス対決となったEWA認定世界ヘビーは王者伊達がカンナを50分を超える熱戦の末防衛に成功。
4度目の防衛に成功し、長期政権化しつつある。
伊達の時代はまだ続く。
こちらから管理人に拍手及びメッセージを送ることができます。
道場に似つかわしくない永沢舞の超音波声が大音量で響きわたる。
あまりのパワーに道場にいた皆は耳を押さえている。
一人だけ平然としているのは伊達だ。
(さすがに5月から永沢の専属コーチをしているだけあるな・・・)
と私が耳を押さえながら関心していたら、伊達は耳へ手を持っていく。
スポン!と音がして伊達の手には耳栓が収まっていた。
「み、耳栓?」
「・・・うるさいから。」
なるほど、慣れたわけじゃなかったのね。
WWCAから連絡があり8月のタイトル戦挑戦者を指名してきたのだ。
タッグにはサイレントヴォイスを、Jrには永沢を指名してきている。
本来ならタッグは今一番乗りに乗っているνジェネをあてたいのだが、彼女たちはAACへタッグの防衛戦に行っているので不在。
代役というわけでもないが、サイレントヴォイスが指名されている。
で、さっきの永沢の反応は、”Jr王座挑戦決定”を聞いたからなんだ。
だけどWWCAも抜け目ないよな・・・
そろそろJrを卒業させようかなという永沢を指名してくるとは。
もっとも現在のウチの所属でJr王座に挑戦できるのは永沢と吉田しかいないのだけど。
「相手のカトリーヌ・チャンは結構強いぞ。」
「大丈夫です!勝ちます、勝ちます!」
お気楽だなあ・・・こいつは。
「師匠に教わっている技もあるし、それで決めます。」
「まだ・・・ダメ。完成して・・・ないから、危ないもの」
「えーーーっ!!」
「ダメ。」
「けちっ!」
「ダメったらダメ・・なの。」
「ぶうー。」
「練習・・・足らない・・・」
この言葉に永沢は目を輝かせ、「じゃあ練習すればいいですか?」と尋ねる、
「今月は無理。」
「ちぇ、ケチ。」
ま、いつもこんな調子なんだよね。
それでも前よりも伊達がしゃべるようになったし、永沢も伸びてきてる。
よしよし・・・
「目論見通りって顔ね、社長。」
南が意味ありげに微笑む。
「またヒール社長な顔してたわよ。」
図星。
「あっはは・・・別にそんな事は。」
「どうだかね。ところで、舞は来月にはJr枠を外れそうなんでしょう?」
「ああ。ほぼ間違いないよ。実力者そろいだから目立たないけど永沢の実力はもうJrレベルじゃなくなると思う。まだデビュー1年ちょっとだから本来ならばJr枠なんだけろうけど、もはや同じくらいのキャリアの子なんて相手にならないと思うよ。」
「そう。それをわかっていての指名なら向こうも策士ね。」
◇WWCAJr選手権◇
「行っきまーす!」
永沢がフィニッシュに選んだのはブリザードスープレックス。
フォールが取れる技を覚えたいという永沢に対して、伊達が教えた最初の技。
これより上の本当のフィニュッシュホールドは今練習中らしいが、Jrレベルならブリザードで十分だろう。
”王者”×カトリーヌ・チャン(7分30秒 ブリザードスープレックスホールド)永沢舞○”挑戦者”
正直圧勝だった。
強豪WWCAのJr王者にしてはチャンは弱すぎる。
いや・・・永沢がJrでは強すぎるのかもしれない。
勝った永沢は一応、喜んではいたようだが・・・
「うーん、嬉しいけど嬉しくないっていうか・・・不思議ですう。」
「それはね・・・多分物足りなかった・・・から。」
納得がいかない様子の永沢に伊達が声をかける。
「物足りない?」
「そう。もう舞はJrの枠では・・・強すぎるの。」
伊達は例によってボソボソとしぇべっているのだが、力強さは込められている。
「じゃあ・・・もうヘビーに転向した方がいいのかな?」
「そうね。うちにはJrいらなくない?」
前半の言葉は永沢に、後半は私に向けての言葉のようだ。
「確かに、Jr王者はいらないのかもな。」
「私返上します。ベルトは嬉しかったけど、私の欲しいベルトはJrじゃないですう。こっちです。」
吉沢は伊達の腰を指差す。
もちろんベルトは巻いていないのだが・・・意味はわかるよね。
なおWWCAタッグ王座はサイレントヴォイスが抜群の連携を見せる。
クロスボンバー4連発から最後はクロスフェイス・カンナで勝利。
あっさりとWWCAタッグを獲得。
そのサイレントヴォイス対決となったEWA認定世界ヘビーは王者伊達がカンナを50分を超える熱戦の末防衛に成功。
4度目の防衛に成功し、長期政権化しつつある。
伊達の時代はまだ続く。
こちらから管理人に拍手及びメッセージを送ることができます。
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