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2017/11/21 20:54 |
”新たなる歴史を築くために” その86
 NEW WIND社長 風間 新 手記より。



※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。


 ◇9年目7月◇

 これまでNEW WINDの歴史を築いてきたEWAヘビーのベルトを返上することが決定。

 シリーズ最終戦で返還式を執り行うことになった。
 
EWA認定世界ヘビー級ベルトの歩み(NEW WIND内のみ)
※海外時代の最後の王者はナスターシャ・ハン※ 
 初代王者 マッキー上戸 3年目10月奪取 防衛0回
 2代王者 南 利美   3年目11月奪取 防衛2回
 3代王者 マッキー上戸 4年目 5月奪取 防衛1回
 4代王者 南 利美   4年目 8月奪取 防衛1回
 5代王者 伊達 遥   4年目 1月奪取 防衛5回
 6代王者 カンナ神威  5年目 1月奪取 防衛0回
 7代王者 結城千種   5年目 2月奪取 防衛0回
 8代王者 武藤めぐみ  6年目 4月奪取 防衛0回
 9代王者 結城千種   6年目 5月奪取 防衛6回
10代王者 武藤めぐみ  8年目 8月奪取 防衛3回
11代王者 結城千種   8年目 2月奪取 防衛戦なしで返上
  
 
 こうやって振り返ってみると5代王者伊達までは1期生の時代。
女子プロレス大賞MVP受賞者である5代伊達が1年間キープした事でベルトの価値が大幅に高まった。
 そして6代カンナからは時代の流れが加速。わずか5ヶ月で4度王座が入れ替わるというめまぐるしい展開に。
  その後9代結城が約2年間キープし6度の防衛に成功。
 結城はその後7度目の防衛に失敗し王座から陥落するが、その後3度目の王座奪取に成功している。
 3度の王座奪取、6回の防衛成功ともに記録。

 結局伊達が陥落した後は2期カンナを挟んで3期の時代に、特に結城時代になっているわけだね。


 さて、返還セレモニーには引退した南を除く歴代王者が勢ぞろい。
それぞれ思い出のベルトを手にしたり、巻いたりしながら別れを惜しんだ。
 
 そして最後の王者となる結城がEWAの代表に返還し、式典は終了した。

 EWAベルトよ、今まで長い事ありがとう。
 このベルトを争ってきたベテラン選手達は名残惜しげに、そしてこのタイトル戦への挑戦を目指していた若手選手は残念そうに返還式を見ていたのが印象的だった。
 返還し、団体に王座がなくなっても、歴史がなくなるわけじゃない。
 約6年に渡る長期出張を終え、EWAのベルトは本来あるべきマットへと帰っていった。
  
「そりゃ寂しいですよ。もう縁はなくなったとはいえアタシにとっては大事なベルトでしたから。」
 これはマッキーのコメントだが、これは歴代王者の気持ちの代弁でもあるだろう。
 私自身、他のベルトとは思い入れも違ったけど、でも今後の事を考えるなら自団体のベルトである”MAX WIND”に絞った方がいいと思うんだ。
 
 これからの新たな歴史を築く為にね。 

 現在保持しているAACタッグのベルトもいずれ返上する事になるだろうなあ。
 


「やったあ!勝った!!」
 この最終戦の第1試合で組まれたスターライト相羽VSジーニアス武藤の一戦。
 ここまで同期対決全敗だった相羽がジーニアスから3カウントを奪ったのだ。
「くっ・・・でもまだ私の方がリードしているんだから。」
「通算成績なんか関係ない。現時点ではボクの方が上って証明だから。」
「なんですって?」
 素質に恵まれているジーニアスと、素質には欠けるが努力家の相羽。
その調子で競い合ってくれよ。

 残る唯一の海外ベルトであるAACタッグの防衛戦も最終戦で組む。
結城&武藤“νジェネ”の初防衛戦の相手は、前王者である永沢&吉田の“ドラゴンダンス”(ようやく公募でチーム名決定)

 試合ではチーム名どおり、ドラゴン吉田が暴れ、永沢が華麗に踊る。
結城&武藤をパワーと連携で圧倒し、試合の主導権を完全に掌握する。

「押さえとけ!!」
 試合終盤、吉田はそう叫ぶと武藤を抱え込む。
「OK、任せて任せて!」
 永沢は即座に飛び出すと、赤コーナーで控える結城へと突進する。
「とお~~!!」
 永沢の“たいあたり”がロープ越しに結城に決まり、結城は鉄柵まで飛ばされてしまう。
「よしっ!決める!!」
 そして大きく肩の上まで武藤を担ぎあげると、勢いよくリングへと叩きつけた。
 “プラズマサンダースライド”・・・吉田のフィニッシュホールドだ。
「めぐみいい~~!!」
 鉄柵にもたれかかったまま結城が叫ぶ。

 返えしてくれという気持ちの現れ。
 
 だが・・・その声は武藤には届かなかった。

 そのまま3カウントが入る。

「34分44秒 プラズマサンダースライドで勝者吉田龍子!」

「よっしゃああ!!」
 吉田は右腕を天高く突き上げ、勝利のアピール。
そこに永沢が走ってきてぴょんと抱きつく。
「やったね龍ちゃん!」
「うわっ!・・・あの永沢先輩、重いんですけど・・・」
 先輩相手に遠慮しながらいう吉田。
「気にしない気にしない。」
 満面の笑みの永沢。
「あ、いや気にするなといわれても・・・重いんですけど・・・」
「女なら細かい事は気にしない気にしない。」
「あの・・・それって男の人にいうセリフですけど・・・」
 結局永沢に抱きつかれたままの吉田。
 ベルト授与までの間結局このままだった。

結城&武藤はさすがにガッカリしていたが・・・
「次取り返します。」
「そうこなくちゃ、めぐみらしくないよ。頑張ろうね。」
「う、うん。」
 そこはνジェネですから、前向きです。

 そして翌8月シリーズは新王者組はAACへと遠征。
ついでに吉田は映画撮影もこなすというハードスケジュール。
「きつかったけど楽しかったですよ。」
 とは、撮影と防衛を両方こなしたあとの吉田の感想。
逞しくなったものだね。
 
 
「社長、昨日新女の代表の方とお会いしました。」
 8月シリーズの終盤のある日、みことが事務所に来て報告してきた。
「・・・移籍話か。」
 うちの上位レスラーであるみことに新女の関係者が接触してきたとするならばそれしかあるまい。
「はい。」
「あちらは人手不足だからなあ・・・」
「丁重にお断りいたしましたけれど、あらぬ疑いを持たれてはと思い報告に参りました。」
 みことらしいなあ。
「ありがとう。今後他の者に接触してくる可能性もあると思うから、もし何か動きがあったらすぐに私に連絡してほしい。」
「わかりました。でも社長、私達を信じてくださいね。移籍なんて考えている人はいないと思いますから。」
「もちろんそれは信じているよ。私もその気持ちに応えるために、もっといい団体にしていくつもりだから。」
「ありがとうございます。私も出来る限りの協力をしたいと考えております。」
     
 みことはこの後は休憩前後の試合を担当するようになる。
みことが培ってきたものを後輩に伝える為に・・・

 そしてその後輩だが・・・

「いけ!シャイニング!!」
 珍しく前座のセコンドについたカンナが檄を飛ばす。
 自分がスカウトしてきただけに気になるのだろうか。

「はい!食らえ片倉ああ!!!」
 気合が入りすぎて先輩の本名を叫ぶシャイニング。
客席からは笑いが漏れるが、本人は至って真面目。
 シャイニングの得意技シャイニングフィンガーがフェニの左頬を打ち抜く。
フェニは一回転する勢いでダウンしてしまう。
「カバーだ!!」
 シャイニングが片エビに決める。
その形相は必死だが、技のインパクトからすればフェニが肩をあげる可能性は低いだろう。
「返せ、フェニ!!」
 フェニ側セコンドのマッキーがリングが壊れると思うほどにエプロンを叩いて檄を飛ばすが、フェニは動かない。
 そしてそのまま3カウント。
「ダメかア・・・」
 マッキーが天を仰ぐ。
7期生フェニックス遥、後輩に初敗北。
 目立たないが安定した試合をしていただけに”ここで負けるとは・・・”という感じだ。
 それにしてもシャイニングのあの打撃のキレは恐ろしいな。
 打撃タイプの選手ではないのにあれだけの打撃を放てるなんて・・・驚いたよ。
 打撃戦ならフェニの方が上と思っていたのだが。

 7月デビューだから、丁度デビューして1年。カンナも凄いのをスカウトしてきたな・・・

「よし、よくやった。だけどまだまだ腰の入りが甘いぞ。まだまだやれる、上を目指せ。」
 勝利を収めたシャイニングにカンナが早速アドバイスしていた。
 カンナはシャイニングに自分の経験を伝えたいのかもしれない。
コーチとしてついているわけではないけど、自分が連れてきた後輩だからかな。
 きっとまだまだ伸びるはずだ。
先が恐ろしいね。
 
 逆にフェニの方が心配。
打倒伊達を目指すフェニにとって後輩に負けるというのはプライドが許さないのではないだろうか。
 
 若手達にもそれぞれのライバル関係が見え始め、NEW WINDはまた活気づいてきている。
 これから先、どういう風にそれぞれが絡みあって、NEW WINDが盛り上がって行くのか楽しみだね。

 ベルトにはまだまだ届かない若手達によって、すでに新たなる歴史は築かれはじめているようだ。

 そしてNEW WINDは9度目の秋へと突入する。

 

↓ご感想などはこちらからどうぞ。




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2007/01/16 23:00 | Comments(0) | NEW WIND編

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