忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2017/05/01 07:37 |
”龍の咆哮” その125
「栄光のスターロード」
 NEW WIND社長 風間 新 手記2より。


※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。

◇14年目4月◇

「社長・・・いままでお世話になりました。」
 フェニックス遙こと、片倉遙が電撃退団。今後はフリーとして活動する事になった。
 今の彼女の実力はうちでは中堅クラスだけど、他の団体ならばエースになれるだけの実力は持っているはずだ。
「後輩を育ててもみたい・・・・と思っています。」
「寂しくなるな。だけど片倉遙の実力ならどこに出しても恥ずかしくはないよ。今までありがとう。なにかあったら、私か内田に連絡をくれよ。協力は惜しまないから。」
「・・・ありがとうございます・・・」
 7期生フェニックス遙が去り、14期生が入団する。

「よろしく、前田龍子です。」
 吉田の親戚筋にあたるとは聞いていたが、よく似ている。
「『サンダー』はまだ私には重いので、今は本名で勝負します。いつか私が2代目サンダー龍子としてふさわしい実力をつけた時にサンダーを名乗りたいと思っていますから。」

「勝った・・・」
 開幕戦の第2試合のタッグマッチでちょっとしたサプライズ発生。
同期マイティの躍進ぶりの影に隠れ、まったく目立つところの無かった12期生ミミ吉原が、先輩ジャンヌからフォールを奪ったのだ。
「そんなあ・・・」
「私だって、祐希子に負けてはいられませんから。」
 目立たなくても、やっぱりみんな成長しているのだなあ。

☆最終戦 広島若鮎球場☆

 女王吉田、9度目の防衛戦の相手は、リーグ戦で全勝優勝したマイティ祐希子だ。

「時は来た!龍の女王よ、覚悟しろ!マイティ祐希子、入場。」
 今日の気温は23度。天候は晴れ。時折涼しい風が吹くものの、屋外での興行をしやすい天気で助かったよ。    
お隣の山口県からも多数マイティの応援に駆けつけているようだ。
マイティは堂々と入場してくる。自信があるのだろうか。
「その実力、龍のごとし。スカイブルーを支配する最強の龍、吉田龍子入場。」
 吉田は花道に登場すると、くるりと背中を向ける。
 ガウンの背中には、女王の王冠と龍と不死鳥がトライアングルで結ばれている紋章が輝いていた。
「伊達さん、結城さん、見ていてください。」
 二人のエースの力を借りて・・・吉田は決戦の舞台に向かう。

「大変長らくお待たせいたしました。ただいまより、『MAX WIND女王戦』60分1本勝負を行います。」
 仲間リングアナはいつになく緊張しているようだ。 
「青コーナー、挑戦者・・・山口県出身!マイティ、ゆき~こ~!!」
 マイティは堂々とコールを受ける。
「赤コーナー、第3代MAX WIND女王、吉田龍子~!」
 吉田は右腕を挙げ歓声に答える。
「レフェリー、トニー館!」
「トニー!」
 一斉にトニーコール。
  
 ボディチェックが終わり。ゴングが鳴った。 
 試合はマイティのドロップキックから始まった。
「ヘナチョコだな。」
「なら、これでどうだあ!」
 アームホイップ2連発から強烈なチョップを叩き込むマイティ。
「効かなえなあっ!」
 ショートレンジのラリアートで吹き飛ばされるマイティ。
「オラ、どうした、立てよ!」
 といいながら、吉田はストンピングの嵐を浴びせる。
「調子に乗らないで!」
 マイティは吉田の蹴り足を掴むと、強引に引き倒し、胴絞めスリーパー。
 これは極めることが目的ではなく、スタミナを奪うことが目的なのだろう。
 吉田はこれをロープエスケープしたが、マイティは場外へ吉田を落とし、場外マットの無い場所へアームホイップ。
 
 吉田は腰を抑えてダウン。 
 マイティはそれを見てリングへ戻ろうとする。
 だが、これは吉田の作戦だった。背を向けたマイティに猛然と突進すると、場外フェンスに投げつけ、そこへ助走をつけてのラリアート!
「吉田!マイティ!中でやれ中で!」
 リフェリーに促され、二人はリングへと戻る。

 マイティは吉田のランニングエルボーを食らっても倒れず、延髄蹴りを繰り出した。
 さすがに前のめりになる吉田。マイティは素早くアームホイップで投げ飛ばす
 だがアームホイップでは龍はとめられない。吉田はスクッと立ち上がると、マイティのあご先にグーパンチを叩きこむ。
 マイティの動きが止まったのを見て、必殺のプラズマサンダースライド!

 だがこれはカウント2でクリアするマイティ

「うおおおっつ!」
 吉田はジャンピングニーを叩きこむが、これはフォールにいけない。
 マイティはさっと吉田の足をとって押し倒すと、ギロチンドロップを叩き込む。
手ごたえを感じたかマイティはそのままフォールする。

 客席はこれでは決まらないと判断したか、そんなには盛り上がらず。
2まで休んで吉田は長い足をサードロープにかける。
「このおっ!」
 吉田の足を引っ張ってリング中ほどで胴絞めスリーパー。
あわてず騒がず、吉田は冷静にエスケープ。

 ただ、ダメージは残っているので動きは落ちている。
マイティはシュミット式バックブリーカーで吉田の動きを止めると、必殺の月面水爆を敢行する。
 
 綺麗なフォームから繰り出されるマイティの華麗なる月面水爆。
綺麗なだけでなく、威力も十分!

バンッ! 「1!」
バンッツ!! 「2!」

「ス・・おおお」
 カウント2.8でクリアしてみせる吉田。
「どうしたこの程度か?」
「ま、まだまだっ!」
 マイティは組み付いてバックドロップ!
かなりの急角度だが、吉田はカウントを取らせずに立ち上がる。
 龍の女王が仁王立ちである。
「どうした、もう終わりか?」
 目の動きだけでマイティを制する吉田。
「・・・くっ・・・」
 絶対的に有利な状況なのに、マイティはそんな気がしなかったと試合後に語っていた。 
「どうした?遠慮なく倒しにこい。手加減は無用だ。それともコレが全力か?だとしたら、がっかりだよ!」
 吉田の豪腕がうなりを上げる。
マイティはそれをまともにもらいながらも、腕を絡めて吉田に密着する。
 そしてこの試合3度目となるスリーパー!
「いい絞めだ。だけど、今日の私はギブアップしないんだよ!」
 吉田はパワーでこれを強引に外す。
「そんな・・・どこにこれだけの力が・・・」
 驚愕するマイティ。
「食らいなッ!」
 吉田はグーパンチ連打からプラズマサンダーボムを狙いマイティを持ち上げる。
「!!?」
 マイティは空中で吉田の脳天にエルボーを叩き込み脱出。

「マイティ!!」
「よ・し・だぁ~~~っつ!!!」
 吉田の豪腕がうなりをあげて襲い掛かる。
だがマイティも臆することなく突っ込んでいく。
吉田の豪腕をサイドステップで交わしたマイティは吉田の後頭部に闘魂を込めて蹴りを叩き込んだ。

「・・・フッ」
 崩れ落ちる吉田、満足そうな顔だった。

「フォール!!」
 マイティが叫び、片エビに極める。
 バンッツ! 「ワン!」

 バンッツ!! 「トゥ~!!」
 右腕を振り上げためを作るトニー館に客席の視線が集中する。
トニー館は首を左右に振って右腕を振り下ろした。
 観客席から悲鳴と歓声が入り混じって聞こえる。

 バンッツ!!! 「スリー!!」

「22分47秒、22分47秒!延髄蹴りからの片エビ固めで、勝者、マイティ祐希子!」
 14年目4月・・・11年目2月からはじまった吉田の長期政権がついに終わった。
「・・・!」
 両腕を突き上げるマイティ。
勝者を称える歓声の拍手はしばらくの間鳴りやむことはなかった。
 デビュー23ヶ月での天下獲り。マイティがこれからのエースとなっていくのだろうか。
「これからももっと、もっと上を目指しちゃうよ!」
伝説を創った17歳のヒロインは、きっとこれからも歴史と伝説を創っていくのだろうな。 
「祐希子ちゃんは凄い・・・でも、ボクだってこのまま引き下がれません。」
 相羽の表情は悔しさで一杯だった。
なら、マイティから女王の座奪ってみせろよ。

「社長、これで役目は終わりだよ。再来月、6月のツアーで引退する。」
 バックステージで吉田はそう私に告げた。
「そうか。さびしくなるな・・・」
「大丈夫さ。あいつが・・・祐希子が新しいNEW WINDを創ってくれるさ。それに・・・」
「それに?」
「和希達だってこのまま終わりはしないだろう。これから面白くなるさ。」

『MAX WIND女王戦』
×吉田龍子(22分47秒 延髄蹴り→片エビ固め)マイティ祐希子○
※第3代女王吉田龍子 9度目の防衛に失敗、マイティ祐希子が第4代女王に。

この試合は、『マイティ祐希子、最強の龍を倒し頂点に輝く!』という見出しで各誌の表紙および巻頭カラーを飾った。
 
 吉田が引退を表明したのは、この号の発売翌日の木曜日。
『栄光のスターロードを歩んだ最強の龍、引退表明!』
と、翌週の巻頭カラーを飾ることになった。このあたりは吉田の配慮である。
「私の記事で潰しては申し訳ないからね。」
 吉田はすっきりした顔である。
 エースの看板と歴史を背負ってきたことからの解放・・・やはりエースの重圧は凄いのだろうな。
「吉田、凄い戦いをありがとう。感謝しているよ。」
「ありがとうございます。でも、まだ終わりじゃない。私が魂を伝えるのは祐希子だけじゃありませんからね。」
 スカイブルーのリングを支配した最強の龍は、ニヤリと笑ってみせた。






PR

2007/06/12 21:52 | Comments(8) | NEW WIND編

コメント

即興であれですが・・・表紙を飾っときましたw

http://www.geocities.jp/kirierubito/index.html

マイティにおめでとう(*相羽ちゃんは残念ですが~)
つうか、素直に凄いな・・・さすが主人公~w
龍子にお疲れ様w
そして、ノエルに風船を・・・w(O坂記者)
posted by オーサカURLat 2007/06/13 00:01 [ コメントを修正する ]
 まずは龍子さん、よく頑張りました!創成期のエース遥、列強割拠期の千種、そして高素質な新人に恵まれず時期的に下り坂になる時代にエースとしてNEW WINDの魂を守った龍子・・・ストロングスタイルの団体としては内容的にもプレイ的にも一番苦しい時に頑張ったのではないでしょうか。あぁ、彼女はやはり苦労人が似合うなぁ・・・。「満足そうな顔だった」というくだりは彼女に相応しい区切りでしたね。
 フェニックスは、、、残念でしたね。「伊達遥」というNEW WINDのみならず恐らく【レッスルサバイバー】界で多くのプレイヤーが最も初代エースとしてお世話になるキャラの印象が強いキャラの影になってしまい、同じ素質Bでも創成期メンバーや現在の相羽と違い一番充実している時期に現れてしまい、非情な言い方をすれば「凡人」として終わってしまった彼女。今思うと序盤の死神伝説も凡人に負けたゆえ先人はリングを去ったのでしょうか・・・切ないですがしょうがないですね。
 さてさて龍と死神、二つの伝説が終わり新たな時代が始まりましたね!どのようになるか楽しみにしています!
 
posted by 赤猫at 2007/06/13 19:59 [ コメントを修正する ]
>オーサカさん
確認しました。ありがとうございます。
今時延髄?とも思ったのですが龍の首だけに正解なきもしています。

>赤猫さん
見事なエースでした。評価では伊達を超えることはできませんでしたが立派な実績を残してくれました。主力がぬけたあとをきっちり支えてくれましたね。
フェニは氷室らより評価は上でしたがベルトすらまくチャンスがありませんでした。死に神としてのエピソードばかりになったのは残念です。
posted by Nat 2007/06/13 22:18 [ コメントを修正する ]
祐希子が新女王、さすがというか凄いですね。
龍子もこれだけの長い間よくがんばりました。
本当にお疲れ様でした。
あれだけの挑戦者達を退けてきた龍子がレッスル界の
元祖主人公の祐希子に敗れたというのも感慨深い
ものがあります。
そして相羽。
女王の座は祐希子に先に奪われましたがこれからの
巻き返しに期待します。
posted by こげぱんだat 2007/06/14 00:24 [ コメントを修正する ]
龍の最期、見届けさせていただきました。
引き際の鮮やかさが実に龍子らしくてカッコイイ……
後継者も現れましたし、決して挫けぬ最強の龍の魂を継承して欲しいところです。そして相羽の巻き返しに大期待!
posted by HIGEURLat 2007/06/14 09:38 [ コメントを修正する ]
>こげぱんださん
 龍子は予想以上の粘りでした。
祐希子はここまで伸びるとは思っていませんでしたね。
 手間のかけ方では藤島と相羽なんですが・・・資質の違いを痛感しました。
 さすがは元祖主人公です。
なお相羽はまだ諦めていません。

>HIGEさん
 女王陥落と同時に引退を決意したのでしょう。
プレイでは4月陥落 6月引退でした。
 私の考え方では、引退表明は陥落直後、カウントダウンツアーを告知しての6月引退だと思っています。
 祐希子VS先輩達という構図になります。
 同期はB/C 後輩はA以下なので仕方ないですね。
 新女王は、まだ17歳・・・これからも伸びていく恐ろしい人材ですよ・・・
posted by N@管理人 外出先at 2007/06/14 12:14 [ コメントを修正する ]
納得? 満足?

けど、それだけじゃ龍子の魂伝承は終わらないですよね?w

と、既に龍子の考えを予想して、某キャラを某アニメのあのキャラに重ねて落書きスタートさせてます。

けど、描けるかな……。


龍子はさすがの長期政権でしたね。
最強龍の二代目が出来ているようだし、NIWWINDは本当に不滅ですね(笑)

けれども星明かりシリーズも楽しみにしていますよ^^

posted by seizannURLat 2007/06/14 13:17 [ コメントを修正する ]
>seizannさん
 落書き楽しみにしています。
NEW WINDには色々な選手がやってきますし、まだ続けることはできますが、風間の手記はまもなく終了となる予定です。
 
posted by N@管理人 外出先at 2007/06/14 17:25 [ コメントを修正する ]

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<星明りの少女 第2部スターライト編 第1話「スターライト」(前編) | HOME | ”ドラゴン・バスター” その124>>
忍者ブログ[PR]