このお話は架空シナリオとなっております。
リプレイを重ねる事108回、ついにファイナルシリーズを制覇した団体NEW WIND(サバイバー)と、現在も闇稼動しつつあ軍団NEW WIND(愛)のNEW WINDが、”もし激突したら”というIFです。
赤猫さんの提案を元に書き上げたものです。
なお”後編”になりますので、先に前編をお読みになってから続きへとお進みください。
リプレイを重ねる事108回、ついにファイナルシリーズを制覇した団体NEW WIND(サバイバー)と、現在も闇稼動しつつあ軍団NEW WIND(愛)のNEW WINDが、”もし激突したら”というIFです。
赤猫さんの提案を元に書き上げたものです。
なお”後編”になりますので、先に前編をお読みになってから続きへとお進みください。
「ここからが本番ホンバンです。」
と出てきたのは永沢舞。
どうやら軍団側の中堅は永沢のようだ。
「な・・・大将じゃないのか・・・」
吉田がびっくりしている。
メンバー構成を見た限りではエース=大将は永沢と予想していたのだ。
「うちの中堅は・・・シャイニング神威だ。」
風間が3Fリングに上がる選手を告げる。
「ほう。発展途上の選手でいいのかね?」
Nオーナーがせせら笑う。
「永沢はもう往年の実力はないはずだ。シャイニングで勝負になる。」
風間はあくまでも強気だ。
(ふん、今までの戦力から見てもここはシャイニングで勝てるはずだ。この勝負勝ち越し決定だな。)
「社長、任せてください。」
「輝ちゃん気をつけて。向こうの舞・・・強いよ。とってもとっても強いと思う。」
永沢が顔をこわばらせていた。
「舞先輩、私の先輩はあなただけです。勝ってきます!」
「きゅん。」
と風間。
「社長、ふざけている場合ですか!」
「あ、ごめんごめん。」
☆中堅戦 3Fリング
「なんだ龍ちゃんじゃないんだ。つまんないな。」
と軍団側の永沢は余裕の発言。
「くっ・・・勝ってみせる!」
と意気込み試合へと臨んだシャイニングだったが・・・
試合は一方的だった。
時たま関節技が決まり、チョップなどの打撃技も入るには入るが、永沢は余裕で受け流し、重い打撃を繰り出し、強烈な投げでマットにたたきつけ、あふれるパワーでシャイニングの首をなぎ払う。
「つ・強すぎる・・・」
「これで終わり、オワリです!」
最後は永沢の必殺技テキーラサンライズが炸裂し、試合終了。
「くっ・・・圧倒的じゃないか・・・」
「社長、似てない物真似をしている場合じゃありません!」
軍団側の永沢舞の実力は、全盛期の団体側永沢の実力を軽く上回っているようだ。
「強すぎ、ツヨスギです。向こうの舞・・・遥さんよりも強い。」
団体の象徴であった、”伊達”の強さを完全に超える実力を持つ軍団側永沢。
発展途上のシャイニングがかなう相手ではなかった。
(強い・・私でも勝てたかどうか・・・)
吉田は冷や汗をかいていた。
「全盛期のカンナさんだったら勝てたかもしれません。力不足でした。」
うな垂れるシャイニング。
×シャイニング(テキーラサンライズ)永沢○
☆4F 副将戦リング☆
「完璧にもらったわね。」
「そうでしょうか?」
ハイブリットとスイレンのコンビは対照的に相手を見ている。
軍団側が出してきたのは、相手は相羽と白石のコンビ。
自分たちからすれば後輩のコンビだ。
「ともかく完璧な勝利を目指すわ。」
「修行の成果おみせします。」
「なんていってもファイナルシリーズタッグリーグ全勝優勝コンビ。後輩コンビに負けるわけないだろう。」
と余裕綽々の風間。
ところが・・・・
なぎさのパワーが凄い。
「なんだあのパワー・・・」
吉田が驚愕するのも当然。
あきらかに自分よりもパワーが上なのだから。
「外人トップ級と同じか・・・」
パワー以外はイマイチだが、あふれるパワーで圧倒されたハイブリットが戦闘不能となると、”タッグ補正のフォローを受け”巧みなタッチワークでスイレンを追い込む。
最後は合体パワーボムからフォールを奪い軍団側の勝利。
ハイブ&×スイレン(合体パワーボム)相羽&○白石
「なっ・・・タッグリーグ優勝チームが・・・」
「目が覚めたかい風間君。所詮は”低レベルなタッグリーグ”の優勝チームだよ。普段から強豪に揉まれている我々に勝てるわけないだろう。あの二人でも我々の所属する軍団バトルフィールドでは弱いほうなのだからな。」
「な・・・なんだと・・・さらに強いのが・・・」
「一年後に地球へ?」
ベシっ、ベシッ!
「・・・ドラゴンボールかっ!」
漫才を繰り出す風間に対し、Nオーナーは冷静に対処。
「やれやれ動転したかね?最後は大将だ。吉田君だよな?」
「もちろん、エースの私がでます。そちらは?」
「5Fで待っている。」
「5Fか・・・悪魔将軍・・・ってわけではなさそうだな。」
と風間。
そして5F大将戦のリング
頭巾をかぶり、ロングガウンを着たのが一人待ち構えていた。
「正体は、南か伊達と見る。」
と風間が耳打ちする。
「なるほど。大将というポジション、うちに酷似したメンバー構成ならありえますね。」
(※※もちろん読者の方は大将の正体を知っているはずですが、風間たちは知らない設定ですヨ。※※)
「貴様が大将か。NEW WINDエース吉田龍子だ。姿をみせろ!」
と相手を恫喝するような声を出す吉田。
「はいはい。そんなにいきりたたないでくださいな。」
とお気楽な声を出す頭巾。
「な・・・この声は・・・まさか・・・瞳か?」
「ピンポーン正解です。さっすが私。声も可愛いからすぐわかるよね。」
頭巾をとり、ロングガウンを脱ぐと、まぎれもなく藤島瞳その人であった。
「なっ!藤島が大将?」
「ありえないぞ!」
「えーっ私?無理無理。」
団体側の藤島もびっくり。
「本当にお前が大将なのか?」
「ふふ、そうよ。」
軍団側藤島は自信満々に答える。
「悪いけど私の勝ちだ。やるまでもない。」
吉田は藤島が相手ということでやる気を失っているようだ。
「それはそっちの私ならそうだけど、こっちの私は強いのよ。悪いけどこっちでは可愛さNo1で実力も軍団で一番なんだから。”他の私”と比べても実力は上位よ。」
にっこり笑う藤島。
無敵のアイドルスマイルはいつもの藤島のままである。
「にわかには信じられんが・・・」
「なら・・・信じてもらうしかないわね。」
藤島が戦闘態勢に入る。
「チッ、やるしかないか。」
「先輩、いきますよ!」
「吉田3分でたたんでしまえ!」
と風間。
ゴングが鳴る。
「!?」
吉田は自分の目を疑った。
スピードが違う。これは藤島の動きじゃない。
(早いどころじゃない。全盛期の武藤先輩の上を行くぞ・・・)
ガチッ!
手四つで組み合う二人。
「う、うそだろ・・・瞳にこんなにパワーがあるなんて・・・」
「こっちの世界ではね、ボスの愛とお金があれば強くなれるのよ。」
押し負ける吉田。
「ありえねえっ!」
ラリアットを放つ。
それを受けて吹っ飛ぶ藤島。
「防御はまだ甘いらしいね。」
「まだ発展途上だもん。でもねっ!」
あっという間に懐を奪うと、鋭い投げで、吉田をあっというまに投げ飛ばす。
「グッ・・・なんだこの切れ味。」
「恐れいったか!なんてねっ!」
すぐさまドロップキックを浴びせる藤島。
スピード、キレ、高さ。
どれをとっても吉田が知る藤島のそれとは段違いだ。
「それどころか、カラス級だ・・・」
武藤を上回るスピード、エースクラスの投げの切れ味。
(こいつ瞳であって瞳じゃない。別人だっ!)
吉田の攻撃はパワーを生かした技以外通用しない。
だが藤島は受けが弱いなりにも、対パワー技の受けは上達している。
そのせいでなかなか体力を削ることができない。
「くそっ!」
ラリアットとボムしか出せない吉田。
投げ・関節・飛び・打撃
どれをとっても藤島の方が上という屈辱。
(そんな馬鹿な・・・なんで私が通用しない・・・)
「パワーだってついたんだからね♪」
強烈なパワースラムが炸裂!
「ゲホッツ・・・」
せきこみつつも、なんとかカウント2.8でクリアする。
「くくっ。スピードでは武藤を上回り、投げのレベルは超エースクラス。
パワー、打撃、関節・・・どれをとっても1流のレベルさ。」
「・・・まさに悪魔将軍というわけか。」
「さあな。そこまではいわんが、うちのエースだ。」
「ええいっ!」
強烈なボディスラムで藤島は吉田をリングに叩きつけると、
「いっくよ~♪」と叫ぶがはやいか、さっとダッシュしてコーナーを駆け上がるとムーンサルトプレス!
まさに”西陣の 風が駆け抜け 瞳、舞う!”という言葉がぴったりである。
「先輩返して!!」
「返して、龍子!」
味方から声援が飛ぶ。
「エースが負けちゃだめ!」
との声に吉田はカウント2.9でクリアしてみせる。
「エースは諦めない・・・負けちゃいけない・・・」
ふらふらと立ち上がる吉田。
「えいっ!」
藤島は得意のニールキックを叩きこむ。
吉田はダウンするが、藤島はフォールにはいかず、再度コーナーへと駆け上がる。
再び西陣の風が駆け抜ける。
「コレで終わりなんだからっ♪」
必殺の気合を込めたシューティングスタープレスで飛ぶ。
「龍子!」
「先輩っ!」
決まったかと思われたが、吉田はヒザを立てて迎撃。
腹部を押さえのたうちまわる藤島。
「龍子!肉体は強化されてても精神力は簡単には鍛えられないよっ!」
結城の声が飛ぶ。
「精神・・・」
「絞めるのよ!フォールよりも絞めるの!」
「エースが負けちゃ駄目ダメ!技じゃない、気持ちで絞めて!」
と永沢。
「うおおおおっつ!!」
吉田はヘタクソながらに、強引にパワーでスリーパーに捕らえる!!
(遥先輩・・・舞のお願いです。龍ちゃんに力を貸してあげてください)
団体側の永沢が祈りをささげると、永沢のコスチュームの背中に入った翼がきらめきを放つ。
やがて鳳凰が飛び上がると吉田のリストバンドに吸い込まれていった。
『パワーじゃない・・・魂を込めて・・・』
という伊達遥の声が聞こえ、吉田の体の奥からエネルギーがあふれ出す。
(これは・・・)
『・・・エースの魂。舞が引き継いでいたもの・・・確かに龍子に伝承した・・・』
(重い・・・思いがあふれているのを感じる。私はエースなんだ。負けられない!!)
「うおおおおっっ!!」
吉田は最後のチャンスとばかりに、魂を搾り出して絞め上げる。
外そうともがく藤島だったが、どうしても外す事ができない。
そして藤島の右手が吉田の絞めている腕をタップした。
「スリーパーホールドにより、勝者吉田龍子か。3勝2敗でそちらの勝ちのようだね。」
Nオーナーの声がする。
「あ~あ。負けちゃったかあ。納得いかな~い、くやし~い。」
残念そうな藤島。
「よくやったよ。愛はギブアップが早いからね仕方ないさ。」
「勝った・・・勝ったのか・・・」
「よくやったぞ吉田!」
(遥さん、私が引き継いでいた魂、龍ちゃんに譲りました。これでいいんですよね。)
「風間くん、どうだったかな?」
Nオーナーが普通の声でにこやかに語りかけてくる。
「・・・上には上がいる。精進しろってことですね。」
風間の顔から慢心が消える。
「そういう事だ。ファイナルシリーズは始まりにすぎないぞ。」
「わかりました。よりよい団体を作っていきます。」
「期待しているよ。では、もとの世界に戻りたまえ。」
Nオーナーが指をパチン!と鳴らすと、転送が始まる。
「また会おう。」
「はい。」
しばらく後、無事帰還した風間たちだったが、何があったのかを記憶はしていなかった。
「なんだか体が痛いけど・・・何かしたっけ?」
「私もですけど、でも何かを得たような気もしますね。」
何人かの選手が体の痛みを訴えるという謎の現象があったが、疲れだろうという事で処理される。
そして・・・
「ファイナルシリーズは終わりではなく、始まりにすぎない気がする。井上さん、今年もよろしく頼むな。」
「はい。頑張ってよりよい団体を創っていきましょう。」
NEW WINDは12年目に突入する。
”NEW WIND VS NEW WIND スカイブルー超決戦 サバイバーVS愛 勝つのはどっちだ!?”
(完)
☆編集部より お知らせ☆
次回より、NEW WIND社長 風間 新 手記第2弾“栄光のスターロード”編がスタートいたします。
ファイナルシリーズを制覇したNEW WINDのその後のストーリーです。
新エースとなった吉田龍子、彼女を追い上げるライバルたち。
そして新エース誕生を見届けた前エース結城千種は・・・
↓感想などはこちらへどうぞ。
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コメント
>オーサカさん
一応 このあとの話は2話までは出来てます。
全体の流れもなんとか見えるところまでプレイを進めたので、エンドへ向かってまっしぐらの予定です。(多分ですが)
一応 このあとの話は2話までは出来てます。
全体の流れもなんとか見えるところまでプレイを進めたので、エンドへ向かってまっしぐらの予定です。(多分ですが)
posted by Nat 2007/04/24 02:19 [ コメントを修正する ]
リクエスト作品楽しませて頂きました。しかしさりげなく川柳ネタと次回予告が仕込まれているのが抜け目ないですね(^^)しかし【愛】は【サバイバー】に比べるとSSにあった『ドラゴンボール』並とはいかないまでも評価値のインフレがすごいですよね。そもそもゲームバランスをせめてデバックの段階で…あ~ココで愚痴書いてもスレ違いですね、自粛ジシュク(永沢風?)
さて、真のエンドに向かうNEW WINDがどんな風を巻き起こすか改めて楽しみにしています!
さて、真のエンドに向かうNEW WINDがどんな風を巻き起こすか改めて楽しみにしています!
posted by 赤猫at 2007/04/24 21:45 [ コメントを修正する ]
楽しみにしております~w