◇8年12月
GEARの初期メンバーの、中江里奈が引退を表明。
結局約8年のレスラー生活はすべて前座だったが・・・
多数の映画に出演し、女子プロレスラーの存在を世に広めてくれた功績は大きい。
GEARの人気拡大に大いに貢献してくれたと思う。
引退試合は、最終戦のセミファイナル。
同期の藤原和美とのシングルマッチ。
藤原の惜別のJOサイクロンで、最後の3カウントを聞いた。
さてこの最終戦のメインイベントはGEAR世界ヘビー選手権試合。
第5代王者 市ヶ谷麗華 2度目の防衛戦。
しかも挑戦者は”あの”武藤めぐみだ。
会場の埼玉市ヶ谷記念は超満員札止め。
GEARのエースとして、入団したての武藤には負けられない市ヶ谷麗華。
武藤もココでベルト奪取=GEARマットの主導権を握れるとあってかなり気合が入っている。
「市ヶ谷~~!!」
武藤めぐみ必殺のフライングニールキック!!
これをカウント2でクリアした市ヶ谷麗華は、起き上がりざまにハイキックを武藤めぐみの顔面に叩きこむ。
すぐさまカバーするが、これもカウント2でクリアされる。
「いきますわよ!」
フラフラと起き上がった武藤めぐみに組み付き、ビューティボムを決める市ヶ谷麗華。
カウント2.5でクリアすると、ここで武藤めぐみ得意の裏投げ一閃。
いやな角度で市ヶ谷麗華の後頭部がマットにめり込む。
「フォール!!」
武藤めぐみは必死に押さえこむが・・・市ヶ谷もカウント2.5でクリアしてみせる。
「この小娘!!」
再び組み付くと、市ヶ谷麗華のフィニュッシュホールド”ビューティドライバー”が炸裂。
今度こそ決まったか?!
いやカウント2.8でクリア。
「終わり!!」
究極奥義ビューティスプラッシュを狙う市ヶ谷麗華。
「ここだ!」
突っ込んでくる市ヶ谷麗華をあざ笑うかのように武藤めぐみはここでフランケンシュタイナー!!
意表をつかれた市ヶ谷麗華だったが、カウント2.98でクリアしてみせた。
が、立ち上がったところへ、武藤めぐみ渾身のフライングニールキックが顔面を直撃。
そのまま押さえこまれた市ヶ谷麗華。
すでに返す気力は残っていなかったようだ。
リングアナ「29分51秒! 29分51秒! フライングニールキックからの片エビ固めで、勝者 武藤めぐみ!!」
第5代王者 市ヶ谷麗華が2度目の防衛に失敗。
武藤めぐみが第6代王者に。
「や・やった・・・」
両者ともダメージが深く、タンカで退場することに。。。
翌日のコメント
「嬉しいです。 市ヶ谷さんは強かった。 でも気持ちいい試合でしたね。 またやりたいです。」
「今回は入団祝いです。 次が本番ですわ。」
市ヶ谷麗華VS武藤めぐみ
この二人のストーリーはまだはじまったばかり。
これからのGEARの歴史はこの二人抜きには語れない。
◇9年4月
時は流れ、GEAR旗揚げ8周年を迎える。
GEAR世界ヘビー級 初代&第3代王者に輝いた、近藤真琴が引退を決意。
旗揚げ記念大会で引退する事になった。
この4月には新人スカウトでジーニアス武藤が入団する。
去るものがいれば来るものがいるという事。
なお近藤真琴の引退試合は今月から使用可能になった横浜アリーナ。
メインイベントは近藤真琴引退試合タッグマッチ60分1本勝負
近藤真琴・武藤めぐみ組 VS 小川ひかる・市ヶ谷麗華組
同期と、現在のGEARトップに見守られての引退試合。
「18分56秒 18分56秒! ”去り行く偉大な先輩に敬意を表してのビューティスプラッシュ!”からのエビ固めで、勝者 市ヶ谷麗華」
「今日でリングをおります。ありがとうございました。」
試合後のコメント
「まったく市ヶ谷の奴、あんな技名をつけるくらいなら花もたせてくれればいいのにさ。 アイツらしいよ。 やるだけはやったから悔いはないけどね。」
「あとは任せときなさい。 という意味ですわ。」
近藤真琴引退。
これで残る初期メンバーは小川ひかると藤原和美の二名に。
「じゃそういう事で今回はここまでさ。 次回、団体経営日記11へ ハイキック!!」
「真琴なによそれ~。それよりも出番とんないでよね!! では続きは次回です!」
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