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2017/06/28 14:31 |
選手視点挿入話「師匠との一騎打ち」

永沢舞 ”maigoroku”より。

(※今回はNEW WIND編の選手視点挿入話その42.9「”師弟(クリスマスプレゼント続編)”-弟子ver」に該当するお話です。)



『永沢舞ヴィクトリーロード』同期のいない舞を気遣って、社長の好意でつけられたシリーズ名です。NEW WINDの歴史で言えば5年目12月、舞的には2年目12月に組まれたこのシリーズはとっても大変でした。
だって明らかに舞より強い人としか当たらないんですよ。
『いくら試練の道をと言ってもヒドイです。』
 なんて当時は思っていました。
 それでも師匠の遥さんとのコンビでしたから、心強かったですけど。遥さんとの師弟関係はこの年の五月に唐突に始まりました。きっと遥さんは舞の事は好きじゃなかったと思います。
それでも少しずつアドバイスしてくれたんですけど、意見が的確なんです。
 すごいなあ…って思いました。
「舞は投げ技が上手になるから…ちゃんと柔軟しないと駄目。」
この一言は、励みになりました。舞は凄い先輩たちに囲まれているので、自分の売りがわからなかったんです。そんな時にいっていただいたこの一言は自分の売りになるものが見つかった感じで嬉しかったです。
 今では『元気・楽しい・投げ巧い』は舞のセールスポイントです。
 さてこのヴィクトリーロードはタッグで7戦やって3勝4敗でした。でも一回も舞が勝ってないんです。遥さんはひどいんです。舞の冠ツアーなのに、おいしいところは、全部ぜーんぶ持って行っちゃうんですもん。
でも、今なら遥さんの意図はわかりますけどね。
『見せ場は自力で作るものだ』って事を教えたかったのだと思います。確認した事はないので、多分…です。
で、3勝4敗…これで終ったと思っていたら、最終戦のクリスマス大会では、とんでもないプレゼントが待っていました。それは師匠である遥さんとの一騎打ちです。 
 社長たち…ホントひどいんですよ。当日までカード教えてくれなかったんだから。
 しかもメインイベントで遥さんとの一騎打ちです。
 舞の成長を感じてもらいたい。そして勝ちたい。勝つことが恩返しだと思うから…私は全力で遥さんに当たりました。

「伊達ェ!!」舞は力の限り叫びました。得意のブリザードで遥さんを投げようとしたんです。
「ぐおっ!!」一瞬の間に遥さんは間合いを詰めて、右膝を私の腹部へ叩きこんできました。
 フェニックスニー…組んでいるときは『食らった選手は気の毒~♪』なんて気楽に見ていたんですけど…アレは半端じゃないですよ。
「きゃうん!」
何とか倒れずにこらえたけど、今度は顔面に衝撃を受けました。
(…フェニックスJだ。)これも重い一撃でした。
 遥さんの攻撃は的確で重くて速かった。舞の動きより確実に上なんです。
「このおお!!」
フェニックスJをこらえた舞は、ようやくブリザードで遥さんを投げたのですが・・・カウント1でクリアされました。ショックですよ。やっと決めた技なのに、カウント1ですから。びっくりしている舞をあざ笑うかのように、遥さんは舞のバックをとり「投げ技はこうやるの! ドラゴンタイガーいきます!!」と宣言。
 舞をドラゴンタイガー(テキーラサンライズ)の体勢に。
「やだ~~!!」といって舞は大暴れして振り切ったんですけど、すぐにフェニックス・スープレックスに切り替えられてしまいました。あの一撃で大ダメージを負った舞は、何とか打撃技で遥さんからダウンを奪って…「ドラゴンタイガーいっき…ぐえっ!」
 ドラゴンタイガーを狙ってアピールしている最中に、ラリアートが舞の喉を捉えていましたそのままカバーされましたが…これはなんとか2.8でクリア。再びチャンスを掴んだ舞は再度ドラゴンタイガーをアピールしようとしたけど、「ドラゴ…」って所でドロップキックが顔面に。カバーしにきた遥さんを何とか2.9で跳ね除けたけれど、もう舞には余力はありませんでした。
「伊達ェ~~!!!!」
 もう訳分からなくなっていて、気づいた時にはドラゴンタイガーを決めていました。
(お願い! 決まって!!)なんて思っていたけど、遙さんはさすがです。カウント2でクリアされました。呆然と立ち上がった舞にディープな衝撃が後に倒れながらディープな衝撃の正体を理解したのです。
 無防備に立ち上がったところへ、『シャイニングフェニックス』を貰ったのだと。
 そのままカウント3。跳ね返す力なんて、まったくなかったです。
「20分4秒 シャイニングフェニックスからの体固めで勝者、伊達遥!」  
 「舞……まだまだだね!でも…面白かった…またやろうね!」
 遥さんのマイクがダウンしたままの舞に聞こえてきました。
遥さんはマイク苦手なのに。龍子の肩を借りて立ち上がった舞はマイクを受け取り・・・
「勝ち逃げはさせません!!勝つまで追いかけます!勝ったらもうやりませんけど!!!」と言いました。
 あの時の拍手と歓声と笑い声は今でも心に残っています。


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2008/06/13 18:00 | Comments(0) | NEW WIND 改訂版

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