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NEW WINDの物語 第10話「EWAとの抗争」
  編集部より。

 これは連載126回にて終了した、『NEW WIND社長風間新手記』を加筆・修正した改訂版です。

 無駄な部分をそぎ落とし、表現にも手を入れてあります。

 印象が変わるかもしれませんが、NEW WINDの歴史を再度振り返っていただければと思います。


◇3年目6月◇

6月シリーズ第5戦のメインイベントは・・・
☆AAC認定世界タッグ選手権試合 60分1本勝負☆

『AACタッグ王者』南&マッキーVS挑戦者『EWAタッグ王者』伊達&カンナ
 認可の関係もあり、ダブルタイトルマッチではないが、事実上のNEW WIND最強タッグ決定戦といえるだろう
 さらに、この試合でフォール・ギブアップを取った選手には最終戦でナスターシャ・ハンの持つEWAシングルのベルトへの挑戦権が与えられることになっている。
それもあって、全員の気合の入り方が違い、白熱したロングマッチとなった。 
 両チーム一歩も譲らず、一進一退の攻防が続いたが、試合時間が長くなればなるほど、伊達のスタミナが光った。
伊達は他の選手に比べ、耐久力が高いのか、それとも回復力が高いのかはわからないが、とにかく動きが落ちない。多少のダメージを受けても、パートナーのカンナが戦っている間に息を整える事ができる。。
 この差は決定的となった。
 伊達・・・強い・・
カンナが南を押さえる間に、伊達の隠し技ともいえるフェニックス・スープレックスが炸裂。
 奮闘むなしくマッキーがマットに沈んだ。
「51分31秒、51分31秒。フェニックス・スープレックスにより、勝者伊達遙!」
 この試合結果により、最終戦でのEWAヘビーの挑戦者は伊達遥に決定する。

☆『EWA認定世界ヘビー級選手権試合』

 誰もが伊達の勝利を疑わなかった。
伊達が見せてくれた実力・・・あれを見た誰もが、伊達の可能性を見ただろうし、伊達の勝利を確信したはずだ。。
だが・・・現実は・・・
伊達の口から発せられた言葉は・・・勝利者の声ではなかった。
「ギ、ギブアップ・・・」  
 エース伊達がギブアップ負け・・・
 ハンをかなり追い込み、もうベルトは目の前だったのに・・・
 決めに行ったシャイニングフェニックスをキャッチされ、アキレス腱固めを極められてしまい、伊達・・・まさか、まさかのギブアップ。
 ナスターシャ・ハンの恐ろしさはコレだ。
カウント2.9まで追い込んでいたのに・・・EWA王者ハン、恐るべし。
 勝ったハンは、時期挑戦者に南を指名してきた。
「サブミッションマスターを名乗る事は許さない。」ということだろう。
「・・・面白いじゃない。その脚と、ベルトは私が貰うわ。覚悟しておくのね」
次期シリーズで対戦決定。

◇AAC認定Jr選手権試合◇

 2期生草薙みことのベルトに挑戦するのは、一応格上のハズである1期生のラッキー内田だ。
 ラッキーは、マッキーとのタッグ『ジューシーペア』が分裂した後は、主にシングルプレイヤーとしての道を進んできた。
 元パートナーのマッキーはとっくにジュニアを卒業し、ヘビー戦線に参戦し、メインやセミの常連になりつつある。
 それに対し、ラッキーは第2試合が定番。
この差を埋めるべく、あえてマッキーが獲っていないJrのベルトへ挑戦を表明した。
「佐知子先輩の修行の成果、見せていただきます。」
みことの言葉遣いは丁寧ではあるのだが、含みがある。
「ここは負けられないの!」とラッキーは気合十分だった。
 だから・・・試合は互角だった。
 後輩と互角というのも情けないような気もするが、リング上のラッキーは、みことを後輩としては見ておらず、倒すべきライバルとして見ているようだった。
 だがしかし、修行の成果を発揮したのは、みことの方だった。
ラッキーが関節技を狙っている事を察知したみことは、ラッキーの組みつきを、綺麗にスカスし、後からラッキーの腕をロックし、そのまま肩に担ぎ上げると、半回転を加えてラッキーを頭からマットに叩きつけた!
「これは・・・J・Oサイクロン(ジャパニーズオーシャンサイクロン)か?」
 みことが以前から草薙流兜落しを上回る新必殺技を開発しているとは聞いていたが・・・こんな難易度の高い技をマスターしてくるとは。
 まだキャリア1年だぞ・・・
ギリギリのところで戦っていたラッキーには、この技を返す気力は残っていなかった。
「25分2秒、25分2秒!草薙流竜巻兜落し固めで勝者、草薙みこと!」
うーん1年で一期生を超えるか・・・2期生恐るべし・・・

☆EWA認定世界ヘビー級選手権試合☆

王者ハンに挑戦するのは『関節ヴィーナス』南利美。

 南は、久しぶりのシングル王座挑戦となるだけに張り切っていたのだが、EWA王者ハンは圧倒的に強かった。
 試合は10分29秒ドラゴンスリーパーで、南がまさかのギブアップ負けを喫した。
「・・・完璧に負けた・・・」
 試合としては完敗。現時点での関節技の切れ、総合能力の違いをみせつけられた感じだ。
 まさか、南がここまで圧倒的にやられるとは思わなかったよ。

 ハンはこのシリーズ、圧倒的な力を見せた。
関節を得意とするラッキーを8分でギブアップさせ、同じく関節に長けている氷室は、なんと7分でギブアップ。同じく関節技を得意とするカンナとみことも9分で片付けられ、南は10分をかろうじて超えたが、ギブアップ負け。
 伊達は今シリーズでは当たっていないが、ハンと20分以上の試合をしたのはマッキーだけという惨状だった。
 マッキーはギブアップこそしなかったが、最後はフォール負けを喫し、早くもNEW WIND勢全滅。
 うーん結構育ってきたと思っていたのだが・・・

☆AAC世界タッグ、EWA世界タッグ☆

 タッグ2冠王者『サイレントヴォイス』伊達&カンナだが、2冠はあくまで団体内での話。
 AACとEWAが同時の防衛戦を認めるわけはなく、AACタッグはAACで、EWAタッグはEWAで2ヶ月続けての防衛戦を要請された。
 この2ヶ月は私も海外遠征に帯同した為、国内は通常の試合しか組めていない。
 それでも秘書の井上さんと、ダンディさんのおかげで問題なく興行は行なわれたようだ。
 ちなみにAAC&EWAどちらも『サイレントヴォイス』の圧勝だった。
 国内ではベビーの彼女たちにとって、海外で浴びるブーイングは新鮮だったらしい。
 カンナなどは「日本でもヒールをやってもいいですね。」と言っていた(苦笑)
 うちは基本的にベビーしかいないので、それも面白いが・・・でも、無理にヒールになることはないと思うよ。
 なお次期10月シリーズでは王者の指名により、マッキーがEWAシングルに挑戦する。
 世界シングルへの挑戦を許可されたのは、南、伊達に継ぐ3人目となる。
 ハンとしては、7月シリーズでマッキーからギブアップをとり損ねた(珍しくフォール勝利)だったのが気にいらないらしい。
「残るマッキーをギブアップさせて(NEW WINDとの)関係を終らせてやる」というのがハンの言葉だった。
 たしかにマッキーからギブアップをとれば全員からギブアップとった事になるが、マッキーだってそう簡単にやられやしないだろう。

 頼むぞ、マッキー、お前の力を見せてやれ!
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2007/09/08 23:55 | Comments(0) | NEW WIND 改訂版

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