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NEW WINDの物語 第12話「予想外の展開」
 編集部より。

 これは連載126回にて終了した、『NEW WIND社長風間新手記』を加筆・修正した改訂版です。

 無駄な部分をそぎ落とし、表現にも手を入れてあります。

 印象が変わるかもしれませんが、NEW WINDの歴史を再度振り返っていただければと思います。
 ◇3年目11月◇

 今月の目玉カードは『EWA認定世界ヘビー級選手権』と、久々の国内防衛戦となる『ACタッグ選手権』
 EWAヘビーは王者マッキーに南が挑戦。
AACタッグは、本来ならマッキー&南の上南シスターズに挑戦権があるのだが・・・

 ◇EWA認定世界ヘビー級選手権試合◇

 上南シスターズ対決となったこの試合。
ヘッドバットやパワーボディスラム(ハイアングルボディスラム)で、豪快に南の体にダメージを与えていくマッキー。
 マッキーがパワーで押しまくりペースを握っているように見えるこの試合だったが、実際のところは南が試合展開を支配している。
 マッキーが攻め込もうとすれば、南はそのマッキーの突進力を利用して関節技に持ち込む。
 脇固め(デビュー直後の南のフィニッシュ技だった)で、マッキーの腕にダメージを与え、マッキーのパワーを削いでいく。
 サザンスクリュー(南式ドラゴンスクリュー)→サザンブレーカー(※変形ヒザ十字 一時期の南のフィニッシュ技)で、パワー技を支える脚に確実にダメージを刻む。

「MAXでいっちゃうぞー!!」
 マッキー『必殺』のMAXマッキーバスター!
 だが脚へのダメージが影響したのか、やや体勢が甘い。
いつもの力強さはなく、南はカウント2.5で肩を上げた。
「一発でダメなら、もう一度だ!」
 再びMAXマッキーバスターを狙うマッキー。だが、ここは南が一枚上だった。
担ぎ上げられそうになった南は、体勢を立て直すと、上手くマッキーの背後に着地。
そのまま脚を絡めて、カニ挟みでテイクダウンを奪うと、絶好のポジションである、リング中央で必殺のネオ・サザンクロスロック!!
 マッキーはロープに逃げようともがいたが、技ががっちり入っていて動きがとれない。
「ギ、ギブだ・・・ギブだって!」
 あっさりとギブアップを宣言したマッキー。これでマッキーは初防衛に失敗。
「完璧なフィニッシュで決めて差し上げるわ。」という宣言どおりの完璧なフィニッシュで南がEWA王者に。
 しかし南は、マッキーがあっけなくギブアップを宣言した事が気に入らないらしい。
 ギブアップを宣言したマッキーをさらに絞り続けている。
確かにあんなに大声でギブアップ宣言をするなら、もう少し粘れとも思うが・・・ちょっと南、やりすぎでないかい?
「南、試合終了だ!ブレイクしろっ!」
「南さん、もう試合終わっています!」
 レフェリーおよびセコンドの制止を無視し、さらに絞りあげる南。
「みなみ~っ!」と叫んでカットしたのはラッキーだった。
 制止を無視して絞り続ける南の顔面へと低空のドロップキック!!
ようやく解放されたマッキーはマイクをつかむと、「てめえ、南!! どういうつもりだ!」と叫んだ。
「どういうつもり? あなたこそマイクでアピールする元気があるなら、試合で力を出し切ったらどうなのかしら?」
 この南の静かなだが毒のある一言に客席もヒートアップ。
 歓声と、ブーイングは・・・7:3で歓声の方が多いかな。
それでも南にこれだけの量のブーイングが出たのは初めてだと思う。
 もしかすると、南は今までのイメージからの脱却を図っているのかもしれないな。
「・・・てめえ、ふざけんな!!」と威勢良く踊りかかろうとしたマッキーだったが、あれだけネオ・サザンで痛めつけられてしまっては、脚に力が入らない。
 ドスン! と大きな音を立ててマットに倒れこんでしまった。
「鍛え方がなってないわね。・・・私は完璧な試合にこだわるの。マッキー、あなたとでは完璧なタッグは組めないわね。」
この発言に驚いたのはマッチメイカーである私だ。
予定では、最終戦のタッグ王座にはマッキー&南が挑戦するはずだったのだから。
「・・・シングル王座を戴冠したからには、シングルプレイヤー南利美としてやっていく。それが私の決意表明。完璧な試合を見せられるシングル王者でありたいの。」
南はマッキーの事を見ていない。より高みを目指しているのだろう。
「上等だ、お前とのタッグなんてやっていられるか! おい、社長!最終戦のカード変更してくれ!ラッキーと行かせてくれ!」
 おわっ!・・・いきなり振るなよ。
「風間!風間!」
 客席からは風間コール。
えーと、この状況をまとめろという事か。
「えー、このシリーズは最終戦でマッキー上戸選手、南利美選手がAACタッグへ挑戦する予定でしたが・・・南利美選手がタッグ挑戦を辞退したため、ラッキー内田選手、マッキー上戸選手のジューシーペアでの挑戦ということで決定いたします。」

 ☆大会終了後の各選手コメント☆

「見ていろよ、南! それだけだ。」
マッキーははき捨てるようにいうと足早に控え室へ。  
「(何故助けたのか?と聞かれ)・・・理由はわからないけれど、助けなきゃって思いました。折角のチャンスですから、ベルト取ります。」
 ラッキーは計算ではなく、感情で動いたという事なのだろう。
普段冷静なラッキーらしくない行動だったが、結果オーライか。
「マイクで言った通りです。シングルを取ったらタッグへの挑戦は辞めようと思っていました。」
「試合後の暴行は褒められた行為ではないが?」と記者の一人が言う。
「・・・それはわかっているわ。だけどあまりにも情けない負け方だったから。あんなにあっさりギブアップするようじゃ、私のタッグパートナーとしては完璧じゃないわね。」
 南はマッキーでは役不足ということを言いたいらしい。

 記者の「対戦相手が変わったけど?」という質問にカンナは興味なさそうな顔をする。
「別に・・・誰が来ても負けませんから。でも、悪いですけどラッキー先輩には負けられませんよ。そうですよね、伊達さん」
「・・・うん」
伊達もカンナも相手弱化という事を感じているようで、ちょっと不満そうだった。

 ◇AACタッグ選手権試合◇

 再結成されたジューシーペアは、意気込みが違った。
ブランクを感じさせない意気のあったタッチワーク&合体技を繰り出す。
 しかし『サイレントヴォイス』の二人は強い。
試合は50分を超えるロングマッチになったが、終始余裕を持ってファイトしていた。
最後は珍しい技でのフィニッシュ。
「51分50秒、パワースラムからの体固めで、勝者伊達遥!王者組が防衛成功です。」
うーん、格の違いを感じるなあ。
なお、この試合の後、伊達&カンナからEWAタッグ王座の返上を告げられる。
 『タッグ2冠での同時防衛戦が許可されないのであれば、先に獲った思い入れのあるAACタッグ王座に集中したい。』
 これが二人からの返上の理由だった。
これを拒否する正当な理由はないし、無理強いするつもりもなかった。私はそれを認め、EWAに報告、EWA側も『ベルトが労せずして戻って来るのなら』とあっさり了承した。
返上後、ただちにEWAで王座決定戦が行われ、ディジー・クライ&ロレン・ニールセンが新王者になったらしい。
 その新王者組の対戦相手として、ジューシーペアが指名された。

☆12月シリーズ開催予定タイトルマッチ☆

○『EWAタッグ選手権』
(王者組』ディジー&ロレンVSマッキー&ラッキー『ジューシーペア』(挑戦者組) 

○『EWA認定世界ヘビー級選手権』
(王者) 南利美 VS カンナ神威 (挑戦者)
 これは王者南の指名による。
カンナは最近急成長を見せており、実際に南も何度か負けている。
好勝負が期待できそうだ。 

○『AAC認定世界Jrヘビー級選手権』
(王者) 草薙みこと VS 結城千種 (挑戦者)
 
王者みことはJr卒業を宣言し、ベルト返上を表明。
 3期生結城が、同期武藤との「挑戦者決定8番勝負」を5勝3敗と勝ち越し、タイトル戦への切符を勝ち取った。
 みことが勝った場合、AACJr王座はAACに返上されるので、結城はこれが最初で最後のチャンスとなる。
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2007/09/30 20:11 | Comments(0) | NEW WIND 改訂版

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