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2017/11/21 00:39 |
NEW WINDの物語 第13話「MVP」
  編集部より。

 これは連載126回にて終了した、『NEW WIND社長風間新手記』を加筆・修正した改訂版です。

 無駄な部分をそぎ落とし、表現にも手を入れてあります。

 印象が変わるかもしれませんが、NEW WINDの歴史を再度振り返っていただければと思います。

◇3年目12月◇

☆EWAタッグ選手権試合☆

『サイレントヴォイス』が返上した王座にロレン&ディジーが返り咲いた。
 その新タッグ王者に再結成した『ジューシーペア』マッキー&ラッキーが挑む。
 ラッキーはここで勝てば初のベルト奪取になる。

「いっちゃうぞ~!」
 マッキーのバックドロップ!かなりの急角度でロレンをマットに突き刺した。
「押さえろ、ラッキー!」
「任せて!」
「ロレン!」
ディジーはパートナーを救出すべく飛び込むが、ラッキーにカットされてしまった。
「ハ、ハナセ!」
 ラッキークロスを極められてしまったディジーは痛みを堪えながら喚く。
「離すわけには・・・」
必死の形相で絞るラッキー。それにしても必殺技でカットするかぁ、普通。まあ、それだけベルトへの想いがあったのだろうけど。
ロレンはそのままピクリともせず、3カウントを聞いた。
「13分55秒、抱え上げ式バックドロップからの片エビ固めで、勝者、マッキー上戸!マッキー上戸&ラッキー内田組が新王者に決定いたしました。」

 ◇試合後のコメント◇

「しょっぱい、しょっぱい、あいつらしょっぱすぎだよ!手応えなさすぎだよ。これじゃ、ベルトの価値なんてゼロだぜ。これから私たちがベルトを輝かすよ。」
マッキーは威勢がいい。
「ラッキー内田選手は初のベルト奪取になりますが?」
「そうですね・・・今までは遠くから見ているだけでしたから、やっぱりいいものですね。でもマッキーも言っていたけど、これから私たちでベルトの価値を上げないと。」
いつも冷静なラッキーだったが、このときは笑顔だった。

☆AACJr選手権試合☆ 

 3期生結城千種、初のタイトル挑戦。
 結城、武藤の3期生は早くも頭角を現しており、すでにシングルで一期生の氷室から勝利を奪っている。
 だが2期生のみことは、すでに先輩3人(氷室・マッキー・ラッキー)を撃破しているわけだし、実績も実力も上だ。
 それに結城・武藤ともに2期生のカンナ&みことからは一勝も挙げていない。
 今回はどう考えても王者に分がある。
 結城としては「ここで勝って、めぐみとタイトル戦をやりたい」という気持ちがあったようだが、試合は一方的になってしまった。
 みことの方が基本的にすべて上なのだから仕方ないか。
終始押されっぱなしで、試合内容はそんなによいものではなかったが、結城の素質・可能性を感じたのは終盤の粘りだ。
 草薙流兜落しの1発目をカウント2.8でクリア、2発目の草薙流兜落しは2.9でぎりぎりクリアしてみせた。
 ふらふらになりながらも必殺のバックドロップを放つ結城。
だが、みことはまだ体力的に余裕があり、結城の渾身のバックドロップをカウント2でクリア。
「そ、そんな・・・」
ショックを受ける結城を捕まえると、とどめの草薙流竜巻兜落しを放った。
 内容としては完敗だったが、結城の粘りは高く評価している。
本当に先々が楽しみだよね。
だって彼女はまだデビュー半年の新人選手なのだから。

 ◇試合後のコメント◇

「修行の成果を発揮できてよかったです。私は宣言通りジュニアを卒業して、ヘビー級戦線に加わる事になります。今までよりも相手も強くなりますから、これからもっともっと修行して、いつか必ずヘビーのベルトを取ります。今日の相手の千種さんの印象ですか?・・・うーん、まだまだ修行が足りませんね。でも、千種さんが修行を重ねてきたら怖いですね。」
 みことは結城の怖さを感じたのだろうね。

「初のタイトル戦でしたけど、草薙選手との力の差を痛感しました。Jrベルトをとったらめぐみとやりたかったですね。今はこんな事を言ったら笑われるかもしれませんけど、いつかヘビーのベルトを賭けてめぐみとやります。もちろん、わたしが勝ちますけど(笑)」
結城はある意味大物かもしれないなあ。負けても先のことを言えるのだから、たいしたものか。 
「言うのはただですから・・・私も負けませんよ。」
これを近くで聞いていた武藤はライバル心をむき出す。
 うん、いい傾向だね。
     
◇EWA認定世界ヘビー級選手権試合◇

 南対カンナの一戦は、予想どおりロングマッチとなる。
 
 どちらも関節技の使い手だけに、グラウンドでの攻防が多くなる。
正直、女子の試合としては華やかさには欠けるが、二人のグラウンドの攻防はかなりのハイレベルだ。
そりゃTVで総合の試合等を見ている人には物足りないかもしれないが、『女子プロレスラーにだってこういう攻防は出来る』というメッセージが感じられた。
 一進一退の攻防の末、カンナのフィニュッシュホールドであるクロスフェイス・カンナを耐え切った南が、必殺の『ネオ・サザンクロスロック』でカンナから「ギブアップ」の声を出させ、勝利をおさめた。 

○南(51分29秒 ネオ・サザンクロスロック)カンナ×

 ◇試合後のコメント◇

「いい試合だったと思うわ。だけどまだまだ完璧じゃない。王者として年を超える事になったけど、これに慢心せず、来年も王者として年を越せるようにするわ。」
 南も王者らしくなってきたなあ。
最近は風格すら感じるようになってきたと思うもの。
「勝てると思ったけど・・・南選手の方が、今日のところは一枚上でした。」
 カンナは南を認めつつも、次は負けないですというメッセージ。
負けず嫌いというかなんというか・・・

 ☆女子プロレス大賞☆

「社長、社長!」
秘書の井上さんが慌てて駆け込んでくる。
普段冷静な彼女らしくないな。
「なんだい井上さん? そんなにあわてて。」
「おどろかないでくださいね?」
いやすでに君が大慌てしている事に驚いているのだが。
「わかったから早くいいなさい。キニナルじゃないか」
「実は、・・・伊達選手がMVPに選ばれました!!」
「なんだとおお~~~~!!」
 叫ぶ私。
「・・・うるさ・・・だから驚かないでくださいって言ったのに。」
井上さんは耳を押さえていた。
「そりゃ驚くよ。伊達がMVP・・・」

 ◇主な受賞者コメント◇

伊達遥=MVP、ベストバウト(VSハン戦)&ベストタッグバウト(伊達&カンナ組 VSハン&南組)
「・・・あ、あの・・・嬉しいです・・・」

結城千種=最優秀新人賞
「めぐみより評価されたのは嬉しいですね。ずっとめぐみより上でいたいです。」
南利美=ベストバウトタッグ(ハンと組んでの、伊達&カンナ戦)   
「今度はシングルで受賞したいわね。でも嬉しいわ。」

カンナ神威=ベストバウトタッグ(伊達と組んでVSハン&南) 
「評価していただいて光栄です。」

NEW WIND勢が女子プロレス大賞を独占!
団体の規模はともかく、試合内容で新女より評価された事は、団体の代表として嬉しい。
 今日のスカイブルーのリングは、なんとなく誇らしげに見えるよ。
これからもずっと女子プロレス大賞を独占していきたいものだよね。
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2007/10/04 20:40 | Comments(0) | NEW WIND 改訂版

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