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2017/06/23 05:40 |
NEW WINDの物語 第15話「全ては運命」
 編集部より。
 この作品は連載126回で終了した長編リプレイ『NEW WIND社長 風間新 手記』に大幅加筆・修正を加えております。

 以前の作品と比べると印象が変わるかもしれませんが、風間新社長率いるNEW WINDの成長物語を再度楽しんでみてください。

 ※今回は4年目5月から4年目6月までのお話です。※
 ◇4年目5月◇
 
 今月は、旗揚げ3周年記念興行シリーズとしての開催となる。目玉カードは次の通り。 

◇AACタッグ選手権試合◇
(王者)伊達&カンナ組『サイレントヴォイス』 VS 南&氷室組(挑戦者)

◇EWA認定世界ヘビー級選手権試合◇
(王者)南利美 VS マッキー上戸(挑戦者) 

 まずはAACタッグの挑戦決定の経緯を簡単に説明すると、シングルマッチで氷室が王者の片割れであるカンナからギブアップを奪ったことが挑戦に繋がった。
 氷室は1期生5人の中で、一人だけ未だにベルト戴冠歴がない。

 以前からカンナ&みことの2期生には負けっぱなしだったし、武藤&結城の3期生相手にも勝ったり負けたりの繰り返し。正直リング上での存在感は相当薄い。
 その日本人形のようなルックスから、男性ファンからの人気は高いのだが。
 その落ちこぼれ氷室が、エリート街道を突っ走るカンナからシングルで勝利。
 必殺技の『紫龍』(変形ドラゴンスリーパー)で、完璧なギブアップを奪ったのだ。
 そして珍しくマイクを握った氷室は、「私がここで勝ったのは運命。そして・・・あなたのタッグ王座へ挑戦する事も運命。」
 これには思わず私も笑いそうになった。なんでも運命にするなよな・・・
「『挑戦は拒まない。』それが私たちの答えだ。だけど・・・氷室さん、パートナーは?」
 カンナの疑問はもっともだ。

 現在のNEW WINDマットでは、伊達&カンナの『サイレントヴォイス』、マッキー&ラッキーの『ジューシーペア』、武藤&結城の新世代タッグ『νジェネ』というタッグチームが活動している。
 一期生が奇数だった関係もあり、氷室は以前からシングルでの試合が多く、特定のパートナーは不在だった。選択肢としては、同期の南か、後輩のみこと。それと外国人選手か。まさかデビュー前の永沢ではあるまい。

「南さん、あなたと私が組む事もまた・・・運命。」
 真顔でリングサイドの南を見つめる氷室。
これには南もバカ負けしたようで。

「あははは・・・運命ね。それも面白いかもしれないわね。社長、旗揚げ3周年記念興行で組んでください。完璧な関節技タッグでいきます。」
 このカードはこういう経緯で決定したのだった。
 
 王者組『サイレントヴォイス』は相当強いチームだが、欠点がないわけではない。
 王者組のエース伊達は、関節技に対する防御が下手であり、関節使いである南と氷室は、当然のことながらその弱点を突き、積極的に関節を仕掛ける。
「あうっ!」
「くうっ!」
 伊達は何度も悲鳴を上げたが、そこまでで終わってしまった。
シングルマッチならば、ここまで関節で攻め込むことができれば、勝機をグッと引き寄せることもできるのだが、この試合はタッグ戦だ。
 カンナが上手くカットに入り、ピンチをピンチにさせない。そうこうしているうちに伊達の打撃技が火を噴き、挑戦者組は体力を消耗してしまう。     
 とにかく、伊達の一撃が重い。『暴れん坊なヒザ』と呼ばれはじめていたヒザ攻撃で、氷室の動きが止まり、最後は閃光鳳凰弾『シャイニングフェニックス』2連発で、氷室があっけなく沈んでしまった。
 うーん、氷室はチャンスを活かす事ができなかったか。
 
 EWA認定世界ヘビー級選手権試合は、新王者の南利美の初防衛戦。
挑戦するのは前王者のマッキー上戸である。最近の成績から、王者有利の下馬評だったのだが、この日の南は、動きに精彩を欠いた。
 逆にマッキーは元気一杯で、完全にペースを握り、パワーで南を圧倒する。
「クッ!」
 一度はマッキーを関節地獄に誘い込み、追い込む場面もあったのだが、最後はMAXマッキーバスターで3カウント。
 なお新王者マッキーの指名で初防衛戦の相手は、盟友ラッキー内田に決定する。
 一応世界タッグのベルトを持っているわけだし、挑戦権はなくもないが、ラッキーはシングルでの実績はほとんどない。この王座戦、どうなることやら。

◇4年目6月◇

 今月の目玉はマッキー対ラッキーのジューシーペア対決で行われる、EWA認定世界ヘビー級選手権試合。
『ジューシーペア初の頂上決戦』というサブタイトルを打ってはみたものの、それほど魅力があるカードとも思えず、私は興行的な面での不安を感じていた。

 そして、さらに問題が発生する。
 まず開幕戦で王者 マッキーがハンにギブアップ負け。
ハンは、これで王座陥落の雪辱を晴らすとともに、1期生&2期生全員からギブアップを奪う事に成功。
 ハンには試合後「あんな軟弱な試合運びで王者と呼べるのか?・・・あいつには王者の資格はない。」と酷評されてしまう。
 第3戦では、前王者南とのシングルであっさりギブアップ負け。
「・・・完璧じゃないわね。」と見下されてしまい、さらに第5戦で伊達にフォール負けを喫する。
 そして、一方の挑戦者ラッキーは、なんと第7戦までシングル7連敗。

 これは困った・・・

 最強であるはずの王者がシングルで連敗。そして、挑戦者というのも、本来は『誰もが認める人物』が選ばれるものだ。
 これはタイトル戦を多く組みすぎた私の責任かもしれない。王者の資格、そして王者への資格が問われてしまう。

(それにこれでは強い王者像を求めてタイトル戦を見に来る人もいないのではないか・・)

 そんな不安な気持ちで迎えた最終戦は、なんと超満員札止めだった。
 あとで分かったことだが、逆に『ここまでボロボロになった二人が、どのようなな王座戦を見せるのか?』というのがが気になった人が詰め掛けてきたらしい。
 正直プロレスのあり方として間違っているような気もするが、『お客さんあってのプロレス』という事を考えると、どんな理由であっても集めた者勝ちともいえる。

 ラッキーの徹底した腕攻めに苦しめられたマッキーだったが、終盤の大技ラッシュで逆転、見事王座防衛を果たした。
 必殺のMAXマッキーは返されたものの、マッキータイガー→重爆バックドロップ→キャプチュードと畳み掛けての勝利。
 前評判は高くなかったが、内容として王座戦に相応しい内容だったと思う。
 なおこの試合の後、ジューシーペアの二人は保持していたEWAタッグを返上。
 「一旦距離をとって見つめなおしたい」ということだった。

 最終戦では伊達がハンからシングル初勝利を奪った。
 この結果により、ハンの挑戦の可能性は消え、現時点では南と伊達がマッキーへの挑戦資格を有している。

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2007/11/14 20:15 | Comments(0) | NEW WIND 改訂版

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