NEW WIND社長 風間新 手記より
改訂版発行にあたり、編集部よりご挨拶。
この作品は連載126回で終了した長編リプレイ『NEW WIND社長 風間新 手記』に大幅な加筆・修正を加えた作品です。
以前の作品と比べると印象が変わる部分もあるかもしれませんが、より深みを増した風間新社長率いるNEW WINDの成長物語を楽しんでみてください。
(※今回はNEW WIND編のその31「ライバルの背中」からその32「諦めの悪い奴」のお話に該当します。)
改訂版発行にあたり、編集部よりご挨拶。
この作品は連載126回で終了した長編リプレイ『NEW WIND社長 風間新 手記』に大幅な加筆・修正を加えた作品です。
以前の作品と比べると印象が変わる部分もあるかもしれませんが、より深みを増した風間新社長率いるNEW WINDの成長物語を楽しんでみてください。
(※今回はNEW WIND編のその31「ライバルの背中」からその32「諦めの悪い奴」のお話に該当します。)
◇4年目1月◇
「26分10秒、26分10秒!ハイキックからの体固めによりまして勝者。伊達遥!」
シリーズ最終戦…私はこのアナウンスを聞き、決着がついた事が分かった。
所用で現地への到着が遅れ、私はようやく会場に到着したばかりだった。
「うーん、伊達だったか。どちらが勝ってもおかしくはないと思ったけれど。」
今日のメインイベントは【EWA認定世界ヘビー級選手権試合60分1本勝負】
現王者南に昨年の『女子プロレスMVP』伊達が挑戦する事になっていた。
二人とも我がNEW WINDの記念すべき一期生であり、一期生の中でもこの二人は抜けた実績を残している。
入団当初の評価では南の方が上だった。
1歳年上という事もあり、体力的にも上だったし、基礎が出来ていたからだと思う。
だけど今は「伊達の方が上だ。」という風にファン・関係者に見られてしまっている。
この二人の立場がいつ逆転したのか改めて考えてみる。
ベルトへ挑戦したのは南の方が先だった。だけど、ベルトを奪取したのは伊達が先。
伊達がAACJr王座を獲った直後は、伊達よりも南の方が強いと言われていたよね。
でも、伊達はAACJr王者の身分のまま、『AAC世界王者』のベルトを巻いてしまう。
そして伊達は強敵のチョチョ相手に防衛を重ね確実に成長していった。
強敵との対戦、タイトルマッチの重圧、海外遠征…これらの要因がより伊達を強くしたのだろうね。
いつの間にか1歳年下の同期に追い抜かれ、それを追いかける形になった南。
南は「伊達を超える」とは言わない。なぜかといえば、「完璧な試合を見せる」というのが彼女の信念だからだ。
だがしかし、完璧な試合というのは試合に勝たなければ成り立たない。
先月の受賞式で彼女がコメントを出していたように、負けて受賞しても完璧な試合ではない。
完璧な試合というのは勝ってこそ意味がある。
彼女が完璧な試合にこだわる以上、自分より常に先を行くライバルから勝利を奪わなくてはならない。なにしろ、『完璧な試合をする』という発言は、すなわち勝利宣言なのだから。
ライバルの背中を見続けているからこそ、そのライバルに勝った時はすごく嬉しそうにしている。
(なら負けた時の彼女はどんな顔をして戻ってくるのか…)などと考えていたら…
「社長、負けちゃったわね。遥ったらまた強くなっているのよ。最近ますます打撃が重くなって嫌になっちゃうわ。」
控え室に戻ってきた南は、負けたのになんとなく嬉そうに見える。
「なんだか負けたのに嬉しそうだね?」
私のこの言葉に、南は顔を強張らせる。
「負けたのに嬉しいわけないわ。悔しいに決まっているじゃない。負けたら完璧な試合には決してならないのよ?」
「ご、ごめん南。そうだよな、負けたのに嬉しいなんてわけないよね…」
あわてて謝る私を見て、南はかすかに微笑みを浮かべる。
「でもね、社長。なんだか遥に負けた時だけは、『悔しくて嬉しい』気分になるのよ。なぜだと思う?」
「ライバルだから?」
「あら、いい線いっているわね。まあ、そんなところだけどね…遥が強くなるって事は、私も『まだ強くなれる』って事でしょ?それは負けた事は悔しいけど、『遙が強くなるなら私も強くなってやるわ』って思えるのよ。」
「うーん…それで嬉しいのか?」
私にはちょっと理解しにくい感情な気がする。
「そうよ。レスラーにしか分からないと思うけど、手強いライバルがいるって事は楽しい事なのよ。先を行くライバルの背中を見ながら、どうやって倒してやろうか、どうギブアップさせようか…そういうことを考えたりするのよ。それに同期ならなおさらね。」
「ライバルの背中…ね。」
「…社長、ありがとう。」
「・・・?」
訝る私に南は屈託のない笑顔で答える。
「伊達遥という選手を見つけてくれて。あの子は最高のライバルよ。遥が強くなるなら、私はそれを超えて完璧な試合をして見せるわ。できる事なら、遥とのシングルで勝利してベストバウトを受賞したいものね。」
それは私も見てみたいな。
一方、勝った伊達は「勝てて…ほっとしているの。」
相変わらずこの子はしゃべるのが苦手だな。
『メールでならおしゃべりなのよ』という誰かの言葉が疑わしい。
「そうか。」
「…うん、だって…南さん強いから…」
「そうだな。」
「うん。私にとって…南さんが…一番のライバルだから…」
おやおや、両思いだったか。
「そうか、ライバルか。」
「うん…はじめて会った時からこの人凄いな…って。」
「うん。」
「…でね…この人に勝ちたいって気持ち…持ったの。」
「そうか。」
「…でも今日勝ったけど…次は南さんも強くなるから…負けられないから…もっと強くならないといけない。」
伊達の言葉はボソボソとだが、しっかりとした意思を感じる。
「頑張れよ…なんて言わなくても頑張っているよな。よし、その気持ちを大切にしろよ。」
「はい。社長…」
「なんだ?」
「あのね、南さんの背中…いつも無言で語っているってこと…社長は知っていますか?」
「なんとなくな。ハッキリとは分からないけど。」
私は南の後ろ姿を思い浮かべてみる。
確かに背中で何かを語ってはいると思うのだけど、レスラーではない私には、やはりよくわからない。
「…南さんの背中はね…『上を目指せ!前を向け!』って語っているの…あの存在感は…私には出せない。」
なるほど。南の存在というのは、やはり大きいな…
「…今の伊達遥にはだよな?」
私のこの言葉に伊達はハニカミながら、コクンと頷いた。
「…うん。」
「だったら、より上を目指して、後輩たちに背中で語れるレスラーになればいいじゃないか。」
「うん…頑張る」
私の言葉にニコっと微笑みを浮かべて応える伊達。
相変わらずボソボソとだったけど、力強い言葉ではあった。
「『背中』か…ま、武藤あたりは考えてなさそうだけどな」
「社長、私がどうかしましたか?」
ゲッ…武藤、居たの??
「いや、なんでもないよ…」
どうも私はこの子に対して苦手意識を持っているらしい。
「ま、別にいいですけど。」
「武藤、背中って…考えたことあるか?」
私のこのセリフに武藤はきょとんとしている。
「背中ですか?…背筋は鍛えていますよ。勝つためですから。」
「そう。それならいいよ。背筋鍛えておかないとダメだぞ。」
「は、はあ…」
戸惑う武藤を置いて私は足早にその場を去った。
◇4年目2月◇
今月は3大タイトルマッチを全部行うことにした。
まず、第3戦京都大会で、EWAタッグ王者『パーフェクツ』に『運命』が挑戦。
『運命』は1月シリーズでの好成績が評価されての挑戦だ。
しかし、20分46秒、必殺の気合を込めた『草薙流竜巻兜落し固め』で、みことがイザベラを沈め、『パーフェクツ』が4度目の防衛に成功。まだまだ力量差は否めないか。
続く第4戦和歌山大会では波乱が。
前シリーズでEWA王者に輝いたばかりの伊達が前王者南にピンフォール負け。南のジャーマンに、あっさりとフォールされてしまった。
「だらしないわね。そんな事でベルトをカンナから守れるのかしら?」
南はマイクを要求し、厳しい口調で伊達を挑発する。
「…くっ…」
「カンナとの防衛戦きっちり防衛しなさい。来月『私に挑戦してくる王者』は、伊達遙、貴女であって欲しいわ。」
これだけを言って南は静かにマイクを置いた。
まったく、南も素直じゃないな。
「防衛しろ」ってエールを送りたいなら、素直にそういえばいいのに。
AACタッグの防衛戦は第7戦兵庫大会。
『サイレントヴォイス』VS『パーフェクツ』の王者対決はどちらも一歩も譲らない大熱戦となった。
南のネオ・サザンクロスが、リング中央で伊達にガッチリと決まる。
「うわうっ…」
これは決まったか!…だが、伊達はなかなかギブアップしない。
先日シングルで負けている事もあって、ここは意地でもギブアップなど宣言できないという強い意志が伊達の瞳に現れている。
そして…試合終了のゴングが鳴った。
「タイムアップ! 只今の試合は60分時間切れ引き分けとなります。」
伊達&カンナなんとか8度目の防衛に成功。
「完璧に決まったと思ったけどね。あと15秒あれば…」
「仕方ないですね。伊達選手はしぶといですから。」
「関節技の防御は団体で一番ヘタなのに…諦めの悪い奴だわ。」
今回も南は悪態つきながらも楽しそうだった。やはり伊達遥というレスラーが好きなのだろう。
その伊達は最終戦、大阪城ホール大会で盟友カンナを挑戦者に迎え、EWA王座の防衛戦を行った。
カンナの必殺『ドラゴンパンサー』がガッチリと極まったが、伊達はこれを長時間耐きってから、必殺『シャイニングフェニックス』で逆転の3カウントを奪ってみせた。
なるほど、諦めの悪い奴か。
「だって…スターだから…簡単に諦めちゃいけないって…思ったの」
伊達、それはスターじゃなくて、ヒーロー(ヒロイン)ではないのか?
ま、簡単に負けるスター選手じゃ話にならないのは確かだけどね。
「26分10秒、26分10秒!ハイキックからの体固めによりまして勝者。伊達遥!」
シリーズ最終戦…私はこのアナウンスを聞き、決着がついた事が分かった。
所用で現地への到着が遅れ、私はようやく会場に到着したばかりだった。
「うーん、伊達だったか。どちらが勝ってもおかしくはないと思ったけれど。」
今日のメインイベントは【EWA認定世界ヘビー級選手権試合60分1本勝負】
現王者南に昨年の『女子プロレスMVP』伊達が挑戦する事になっていた。
二人とも我がNEW WINDの記念すべき一期生であり、一期生の中でもこの二人は抜けた実績を残している。
入団当初の評価では南の方が上だった。
1歳年上という事もあり、体力的にも上だったし、基礎が出来ていたからだと思う。
だけど今は「伊達の方が上だ。」という風にファン・関係者に見られてしまっている。
この二人の立場がいつ逆転したのか改めて考えてみる。
ベルトへ挑戦したのは南の方が先だった。だけど、ベルトを奪取したのは伊達が先。
伊達がAACJr王座を獲った直後は、伊達よりも南の方が強いと言われていたよね。
でも、伊達はAACJr王者の身分のまま、『AAC世界王者』のベルトを巻いてしまう。
そして伊達は強敵のチョチョ相手に防衛を重ね確実に成長していった。
強敵との対戦、タイトルマッチの重圧、海外遠征…これらの要因がより伊達を強くしたのだろうね。
いつの間にか1歳年下の同期に追い抜かれ、それを追いかける形になった南。
南は「伊達を超える」とは言わない。なぜかといえば、「完璧な試合を見せる」というのが彼女の信念だからだ。
だがしかし、完璧な試合というのは試合に勝たなければ成り立たない。
先月の受賞式で彼女がコメントを出していたように、負けて受賞しても完璧な試合ではない。
完璧な試合というのは勝ってこそ意味がある。
彼女が完璧な試合にこだわる以上、自分より常に先を行くライバルから勝利を奪わなくてはならない。なにしろ、『完璧な試合をする』という発言は、すなわち勝利宣言なのだから。
ライバルの背中を見続けているからこそ、そのライバルに勝った時はすごく嬉しそうにしている。
(なら負けた時の彼女はどんな顔をして戻ってくるのか…)などと考えていたら…
「社長、負けちゃったわね。遥ったらまた強くなっているのよ。最近ますます打撃が重くなって嫌になっちゃうわ。」
控え室に戻ってきた南は、負けたのになんとなく嬉そうに見える。
「なんだか負けたのに嬉しそうだね?」
私のこの言葉に、南は顔を強張らせる。
「負けたのに嬉しいわけないわ。悔しいに決まっているじゃない。負けたら完璧な試合には決してならないのよ?」
「ご、ごめん南。そうだよな、負けたのに嬉しいなんてわけないよね…」
あわてて謝る私を見て、南はかすかに微笑みを浮かべる。
「でもね、社長。なんだか遥に負けた時だけは、『悔しくて嬉しい』気分になるのよ。なぜだと思う?」
「ライバルだから?」
「あら、いい線いっているわね。まあ、そんなところだけどね…遥が強くなるって事は、私も『まだ強くなれる』って事でしょ?それは負けた事は悔しいけど、『遙が強くなるなら私も強くなってやるわ』って思えるのよ。」
「うーん…それで嬉しいのか?」
私にはちょっと理解しにくい感情な気がする。
「そうよ。レスラーにしか分からないと思うけど、手強いライバルがいるって事は楽しい事なのよ。先を行くライバルの背中を見ながら、どうやって倒してやろうか、どうギブアップさせようか…そういうことを考えたりするのよ。それに同期ならなおさらね。」
「ライバルの背中…ね。」
「…社長、ありがとう。」
「・・・?」
訝る私に南は屈託のない笑顔で答える。
「伊達遥という選手を見つけてくれて。あの子は最高のライバルよ。遥が強くなるなら、私はそれを超えて完璧な試合をして見せるわ。できる事なら、遥とのシングルで勝利してベストバウトを受賞したいものね。」
それは私も見てみたいな。
一方、勝った伊達は「勝てて…ほっとしているの。」
相変わらずこの子はしゃべるのが苦手だな。
『メールでならおしゃべりなのよ』という誰かの言葉が疑わしい。
「そうか。」
「…うん、だって…南さん強いから…」
「そうだな。」
「うん。私にとって…南さんが…一番のライバルだから…」
おやおや、両思いだったか。
「そうか、ライバルか。」
「うん…はじめて会った時からこの人凄いな…って。」
「うん。」
「…でね…この人に勝ちたいって気持ち…持ったの。」
「そうか。」
「…でも今日勝ったけど…次は南さんも強くなるから…負けられないから…もっと強くならないといけない。」
伊達の言葉はボソボソとだが、しっかりとした意思を感じる。
「頑張れよ…なんて言わなくても頑張っているよな。よし、その気持ちを大切にしろよ。」
「はい。社長…」
「なんだ?」
「あのね、南さんの背中…いつも無言で語っているってこと…社長は知っていますか?」
「なんとなくな。ハッキリとは分からないけど。」
私は南の後ろ姿を思い浮かべてみる。
確かに背中で何かを語ってはいると思うのだけど、レスラーではない私には、やはりよくわからない。
「…南さんの背中はね…『上を目指せ!前を向け!』って語っているの…あの存在感は…私には出せない。」
なるほど。南の存在というのは、やはり大きいな…
「…今の伊達遥にはだよな?」
私のこの言葉に伊達はハニカミながら、コクンと頷いた。
「…うん。」
「だったら、より上を目指して、後輩たちに背中で語れるレスラーになればいいじゃないか。」
「うん…頑張る」
私の言葉にニコっと微笑みを浮かべて応える伊達。
相変わらずボソボソとだったけど、力強い言葉ではあった。
「『背中』か…ま、武藤あたりは考えてなさそうだけどな」
「社長、私がどうかしましたか?」
ゲッ…武藤、居たの??
「いや、なんでもないよ…」
どうも私はこの子に対して苦手意識を持っているらしい。
「ま、別にいいですけど。」
「武藤、背中って…考えたことあるか?」
私のこのセリフに武藤はきょとんとしている。
「背中ですか?…背筋は鍛えていますよ。勝つためですから。」
「そう。それならいいよ。背筋鍛えておかないとダメだぞ。」
「は、はあ…」
戸惑う武藤を置いて私は足早にその場を去った。
◇4年目2月◇
今月は3大タイトルマッチを全部行うことにした。
まず、第3戦京都大会で、EWAタッグ王者『パーフェクツ』に『運命』が挑戦。
『運命』は1月シリーズでの好成績が評価されての挑戦だ。
しかし、20分46秒、必殺の気合を込めた『草薙流竜巻兜落し固め』で、みことがイザベラを沈め、『パーフェクツ』が4度目の防衛に成功。まだまだ力量差は否めないか。
続く第4戦和歌山大会では波乱が。
前シリーズでEWA王者に輝いたばかりの伊達が前王者南にピンフォール負け。南のジャーマンに、あっさりとフォールされてしまった。
「だらしないわね。そんな事でベルトをカンナから守れるのかしら?」
南はマイクを要求し、厳しい口調で伊達を挑発する。
「…くっ…」
「カンナとの防衛戦きっちり防衛しなさい。来月『私に挑戦してくる王者』は、伊達遙、貴女であって欲しいわ。」
これだけを言って南は静かにマイクを置いた。
まったく、南も素直じゃないな。
「防衛しろ」ってエールを送りたいなら、素直にそういえばいいのに。
AACタッグの防衛戦は第7戦兵庫大会。
『サイレントヴォイス』VS『パーフェクツ』の王者対決はどちらも一歩も譲らない大熱戦となった。
南のネオ・サザンクロスが、リング中央で伊達にガッチリと決まる。
「うわうっ…」
これは決まったか!…だが、伊達はなかなかギブアップしない。
先日シングルで負けている事もあって、ここは意地でもギブアップなど宣言できないという強い意志が伊達の瞳に現れている。
そして…試合終了のゴングが鳴った。
「タイムアップ! 只今の試合は60分時間切れ引き分けとなります。」
伊達&カンナなんとか8度目の防衛に成功。
「完璧に決まったと思ったけどね。あと15秒あれば…」
「仕方ないですね。伊達選手はしぶといですから。」
「関節技の防御は団体で一番ヘタなのに…諦めの悪い奴だわ。」
今回も南は悪態つきながらも楽しそうだった。やはり伊達遥というレスラーが好きなのだろう。
その伊達は最終戦、大阪城ホール大会で盟友カンナを挑戦者に迎え、EWA王座の防衛戦を行った。
カンナの必殺『ドラゴンパンサー』がガッチリと極まったが、伊達はこれを長時間耐きってから、必殺『シャイニングフェニックス』で逆転の3カウントを奪ってみせた。
なるほど、諦めの悪い奴か。
「だって…スターだから…簡単に諦めちゃいけないって…思ったの」
伊達、それはスターじゃなくて、ヒーロー(ヒロイン)ではないのか?
ま、簡単に負けるスター選手じゃ話にならないのは確かだけどね。
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