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2017/11/21 00:38 |
NEW WINDの物語第17話「王座戦線」
 編集部より。
 この作品は連載126回で終了した長編リプレイ『NEW WIND社長 風間新 手記』に大幅加筆・修正を加えております。

 以前の作品と比べると印象が変わるかもしれませんが、風間新社長率いるNEW WINDの成長物語を再度楽しんでみてください。

 ※今回は4年目9月から4年目10月までのお話です。※
(NEW WIND編の21話後半22話前半にかけてのお話です。)

 ◇4年目9月◇

「まったく・・・次から次へと・・・」
「仕方ありませんよ、社長。これが提携のデメリットなのですから。」
先月はAACで、今月はEWA。
「ま、仕方ないわね。完璧な試合をしてくるわよ。」
「これも修行だと思って頑張ってきます。」
EWAタッグ防衛に向かう南&みことに付き添って私もEWAへと向かった。
 
となると問題は国内だが、今月はAACタッグの防衛戦を行うことにする。
『タッグ休養宣言』などをぶち上げていたジューシーペアだったが、離れてみてお互いの必要性を痛感したらしく、早速再結成していた。性格は合わない部分も多いが、試合での連携は抜群だ。
先月のタイトル戦では不甲斐無い敗戦を喫したマッキーは、汚名返上そして名誉挽回に燃えているし、ラッキーもタッグ王座奪取を誓って、かなり力が入っている。
一方、迎え撃つ側の王者も「ここで負けられない」と気合十分だ。

「くそっ!仕留めそこなった!」
「・・・勝機・・・見逃した?」
 両者気合十分のこの試合は思った以上の熱戦となり、結果は60分時間切れ引き分けに終わった。
この試合を見ていて思ったのは、マッキー&ラッキーはやはりタッグプレイヤーであり、シングルよりもタッグの方が抜群に試合運びが巧い。
 マッキーの弱点をラッキーがカバーし、ラッキーに欠けている部分はマッキーが補う。
 『この二人はタッグ戦線で頑張ってもらおう。』
私はそう決めた。  
 伊達&カンナの『サイレントヴォイス』は確かに強いけど、タッグチームという感じはあまりしない。
そうだな、言うなれば・・・二人のシングルプレイヤーが同じコーナーに並んで試合をしているという感じだろうか。
 タッグとしてではなく、個人の強さで勝負している感じがするのだよね。
今はそれで通用しているけど、今後はどうなるかわからないな。


◇4年目10月◇


 今月は海外から防衛のオファーはなく、久しぶりにフルメンバーで興行が打てる。
南&みことの『パーフェクツ』が保持するEWAタッグ王座へは、マッキー&ラッキーの『ジューシーペア』が挑戦する。
 南とマッキー&ラッキーには今までの流れで色々な因縁があるので、お互いの意地がぶつかり合ういい試合になることを期待している。
 もちろん因縁があるから組んだわけではなく、先月のAAC王座戦での60分時間切れドローを評価してのことだ。
 南はあまり乗り気ではないようだが、それでも一応前回のビデオを見て、「ま、(あの二人にしては)上出来じゃない?」と私に一言だけつぶやいた。
 
◇EWAタッグ選手権◇

 NEW WIND最強を誇るサイレントヴォイスと引き分けたことで、自信を手に入れたジューシーペアは序盤から攻勢に出る。
すばやいタッチワークを駆使し、試合はジューシーペアペースで進んでいたのだが、みことの草薙流兜落しがマッキーに決まったあたりから流れが変わった。
 パーフェクツはマッキーに的を絞る。
マッキーは基本的に関節技が苦手であり、関節技をしかけることはまずないし、関節防御に関しては伊達ほどではないが、かなり苦手だ。
 パーフェクツは、南もみことも関節技には長けているので、面白いように関節技や絞め技が決まる。
「ぐうっ!」
「うぐぐっ・・・」
 いつしかリングからは、マッキーの呻き声だけが聞こえるようになっていた。
「これならどうですか?」
 みことは草薙流蛇絡み(変形コブラツイスト)&草薙流裸絞め(変形ドラゴンスリーパー)でマッキーのスタミナを奪ってゆく。
「マッキー頑張れっ!」
 マッキーファンの男性の野太い声が飛ぶ。
「うおおおおっ!」
 マッキーは腕力で体勢を崩すと、みことを無理やり投げ飛ばし、ようやくラッキーと交代することに成功した。
「私はマッキーのようにはいかないわよ!」
 ラッキーは関節技の使い手だ。マッキーと比べるとテクニックには雲泥の差がある。
「もちろん、わかっています。」
 みことは素早くラッキーの懐に飛び込むと、素早く草薙流兜落しでラッキーを急角度でリングに突き刺す。
「ぐうっ・・」
「関節技に関しては長けていますけど、投げ技に関しては上戸先輩の方が上ですから。」
 みことはさらに草薙流竜巻兜落しを決め、ラッキーの体力をいっきに奪った。
「南さん!」
「任せて。」
 ここで南が登場し、無理やりラッキーを引き起こすと、めったに出さないジャーマンスープレックス!  
「ま、まだっ!」
 誰もが決まったと思ったが、ラッキーはカウント2.9で肩をあげた。
 しかし、これは想定内だった南は攻撃の手を緩めない。
ダメージが大きく、まだ起き上がれないラッキーの右脚を掴むと、抱え込み式のハーフボストンクラブ!
「うおおっ!」
あまりにすごい角度で曲げられているのを見て、観客席がどよめく。
男子に比べると女子レスラーの体は柔軟性があるが・・・これはありえない角度になっている。
「マッキー・・・」
 苦悶の表情を浮かべ、マッキーに助けを求めるラッキー。
マッキーはあわててカットに入るが、みことに行く手をさえぎられ場外へ落されてしまう。
救出がないとわかって、ラッキーの心が折れた。
ラッキーは右手でマットを叩き、キブアップを宣言。
 南・・・エグイなあ・・・

「ただいまの試合は、42分52秒、抱え込み式ハーフボストンクラブにより、勝者南利美。」

 ◇試合後のコメント◇

「くっそー! またかよ!!」
「悔しい・・・まさかあんな技で・・・」
ジューシーペアは揃って悔しがる。
「南の奴、あんなエグイ攻撃しかけやがって・・・ルールの範囲かどうか怪しいぜ。」

「ジューシーさんはまだまだ修行が足りませんね。負ける気はしませんでした。」
 みことは余裕がある。
「最後が意外だった?・・・別に狙っていたわけじゃないわ。高レベルの技でなくてもギブアップは取れるという事よ。あの技で勝ったのは久しぶりだったけど、ただの痛め技だと思ったら大間違いよ。なんなら記者さんも味わってみる?」と南が悪戯っぽく笑うと、インタビューしていた記者たちが一斉に首をブンブンと左右に振った。
 そりゃそうだ。あんなの極められたらと考えるだけでゾッとするよ。
「なら、社長! さっきの掛けてあげましょうか?」
「え、遠慮しとくよ・・・」
私も首を凄い勢いで左右に振ってしまった。

『風間社長もビビる、南利美 恐怖のフィニッシュ!』 
これはガールズ・ゴング誌に掲載された記事の見出しだ。
 ご丁寧にそのときの引きつった顔の私の写真まで掲載されてしまった。
「くそっ!やられた。うまく記事にされた。」
「社長、引きつった顔が素敵ですよ。」
井上さんに褒められたが嬉しくないやい!
「うるさい!くそー!覚えておけよ、O坂記者!」
「普段利用ばっかりするからですよ。でも、掲示板の反応は悪くありません。」
「・・・リリース流してくれ、サイレントヴォイスVSパーフェクツ決定って。」

ところが・・・この発表から一週間後EWAから予想外の通達が来る。
「EWAシングル王者南利美の防衛戦をいEWAで開催すると」

 カードは発表済みだし、チケットはすでに売り出している。今までにも困ったことは数多くあったが、これには本当に困った。
 11月シリーズ最終戦のカードは伊達&カンナの『サイレントヴォイス』VS南&みことの『パーフェクツ』のタッグ頂上決戦ですでに発表済だ。
『ジューシーペア』VS『サイレントヴォイス』では、お客さんも納得しないだろう。
そもそも肝心のジューシーペアの一人ラッキー内田は、映画出演のためロケに出てしまったから11月は欠場が決定しているし。
 
 ☆NEW WINDからファンの皆様へ☆

 最終戦で予定しておりましたAACタッグ選手権試合ですが、挑戦者として決定しておりました南利美選手が保持するEWAヘビー級王座の防衛戦が急遽決定した為、発表済のカードは一部変更となります。なおご購入のチケットの払い戻しも致します。

  ☆変更後のカード
メインイベント AACタッグ選手権試合60分1本勝負 

(王者組) 伊達遥&カンナ神威 VS 草薙みこと&X (挑戦者組)

 いかにもプロレス的な発表の仕方だが、内部ではみこと&氷室で決定している。
 ただ、やはり氷室では引きが弱いし、代打の印象は拭えない。
Xで発表しておいて、「なんだよ・・・氷室かよ」 というのが一番怖いけど。
 氷室、実績を残してなんとかしてくれよ!!


 
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2007/12/08 19:15 | Comments(2) | NEW WIND 改訂版

コメント

O坂記者 
「はっはっは♪社長と南君は見出しにもってこいですから~♪」

とかほざいてますw
posted by オーサカURLat 2007/12/09 00:46 [ コメントを修正する ]
 ま、そのあたりはお約束ってことで。
そういう面でも改訂してみました(笑)
posted by Nat 2007/12/09 00:55 [ コメントを修正する ]

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