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2017/09/27 06:48 |
SKY LOVE  ACT2「舌戦」

 NEW WIND18年目11月シリーズ 後楽園プラザ大会
超満員の観客が見守る中行なわれていた第2試合 タッグマッチ20分1本勝負 加藤美園&佐藤寿李VS石井理沙&松本真美の若手4選手による試合中にその出来事は起こった。

 加藤が松本をコーナーでファイアーマンキャリーに担ぎあげ、必殺の”超カミカゼ”を狙ったところに、突如村上姉妹が乱入。
 加藤のフィニッシュホールドを期待していた観客からブーイングがあがるが、村上姉妹の行動は素早かった。
 まず千秋が加藤に向かって持参したパイプ椅子を思いっきり投げつけ、松本もろとも加藤をリングに落下させる。
「なんだお前らっ!」
 試合を邪魔された佐藤と石井が乱入コンビに向かって突っ込んでいくが、実力が違いすぎた。
 体格に任せてなぐりかかる佐藤の腕を余裕でキャッチした千春は、そのまま素早く急角度の裏投げで佐藤をマットに叩きつけてみせた。
「ぐはっ…」
 一方の千秋は、スピードのある石井の動きをあっさりと見切り、カウンターのトラースキックで、石井の整った顔面を蹴り飛ばした。
「きゃうっ…」
 こうしてNEW WINDの若手4選手はそれぞれダメージを負い、スカイブルーのリングに倒れてしまった。
「何がハイレベル団体だ。NEW WIND!こんなものかよっ!」 
 村上姉妹は4人を場外へと蹴り落とし、スカイブルーのリングを占拠した。
「オイ、風間!オレたちを次のシリーズに参戦させろ!!」
 場内からはブーイングが飛ぶが、ブーイング慣れしている村上姉妹は平然としている。
「………」
 風間社長は黙っている。
「オイ、どうした風間!オレたちがこわいのかよ!!」
 千秋が挑発する。
 ここで風間社長はマイクを片手にすっと立ち上がり、エプロンサイドまで歩を進めた。
「……あのさ…」
 ボソリと語り始める風間社長。
「なんだよ。」
 千秋が問うが、風間社長はあいている左手で頭をボリボリと掻きながらちょっと間をおいた。
「……人様のスカイブルーのリングに勝手に上がり込んで、いい気になっているようだけどよ……ところでお前ら誰だ?」
 風間社長の絶妙な間合いにどっと沸く場内。
「なっ!なんだと!俺達を知らねえのかよ!!」
「…知らんな。」
 風間社長はそっけない。
「だとこらあっ!」
「…それよりも素人がうちのリングに上がってはいけないよ。うちのハイレベルな試合を見て興奮したのはわかるけどね。素人は帰りな。」
 こともあろうに村上姉妹を素人扱いする風間社長。
「てめえっ!おれたちが素人だとっ!」
「おれたちを誰だと思っているんだっ!」
 激昂する姉妹。だが風間社長は平然と言い放った。
「だから私はお前らなんて知らねえって。なんならうちの観客に聞いてみるか?この二人を知ってるか~~~い?」
「しらな~~~~~い。」と観客が合唱する。
「てめえらああああ!」
「おれたちはな、数々のタッグ王座を戴冠したことのある恐怖の双子タッグ村上姉妹だああっ!」
「村下?」
 風間社長はわざとらしく間違う。
「村上だ!」
「ああ、村内か。でも聞いたことねえなあ、村内姉妹なんてさ。」
 風間社長はさらにボケを重ねる。
「てめえっ!上だっていってるのにどうして内になるんだよっ!」
 完全に風間社長のペースに乗せられているのだが、二人はそれに気づいていない。
「おっ、一句浮かんだな。せっかくだから披露しよう。『あの姉妹 苗字混同 なんだっけ?』なんつってな。ぶあっはっは。」
 風間社長は馬鹿笑いし、場内もそれにつられて笑いだした。

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2008/09/27 18:00 | Comments(0) | NEW WIND外伝

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